「マジないんだけど!」 「都羽ぁ、ひどすぎ!」 笑い声。 「ちょっと、九重さんまた、してるよ」 あたしを悪くいう、声。 「良いんじゃない、先生にバレて自滅で」 しらけた声。 色々な声が飛び込む中、あたしは席から立ち上がる。 「木村羽衣って、誰だっけ?」 詩音がケタケタ笑う。 「都羽、真面目っ子だよ、がり勉」 ふぅん。 木村羽衣、ねぇ…。 「決〜めたっ!次は、」 「何々?」 詩音や胡桃の声。 「木村羽衣がターゲット!」