第一幕 ときめきスイーツ館〜夢子の場合〜
1,友達関係
イヤだ。
学校に何か行きたくない。
どうせ。
『篠原さん、なんもできないしさ、私と遊ぼーよ』
イヤだ。
鈴とほくそ笑んでいる莉愛を見たくない。
「・・・サボろうかな」
お母さんには、悪いけど。
私は、ランドセルを背負って、
「行ってきまーす」
お母さんが微笑んで、
「いってらっしゃい」
チクン。
ごめんなさい・・・。
私は、外に出た。
通学路を通って、不思議な館に向かった。
今日こそ、解き明かしてみせるんだ。