外に出るのが怖いな 目を見られるのが怖いな
そう言って、また暗い土の中に潜って
いつまでも誰かに連れ出したもらうことを待ってるだけの僕
惨めだなぁ 惨めだなぁ
僕を連れ出してくれるカイワレは、いつ現れてくれるのかな
僕はもやし 太陽の光に当たらないで育ってきた
だから太陽は怖い 太陽は熱くて大きい
ちっぽけな僕には、全部が怖い
鳥も猫も人間もカイワレも
だから、外には出たくない。
ある日出会ったカイワレの君に 僕は怖いと弱音を吐いた
そしたら君はくすりと笑って 「そんなことで悩んでたの」と
僕は頭に来たけど よく考えてみたら「そんなこと」だったのかもしれない
僕は外に出てみた 太陽のねっとりとした暑さに目が眩むけど
でも暖かい 明るいけど、空気は優しい
あぁ、何だか心地いい。
僕はカイワレになった。