>>19 オペラさん
……なんて恐ろしいこと、考えてらっしゃるんですか
( 珍しいことにやたら静かな館内は、うたた寝をするにはちょうど良かった。自室にこもって、せっかくうつらうつらとしていたのに、突然、どこかの部屋から声がする。ぱち、と不機嫌そうに目を開け、声のしたほうへ赴き。八つ当たりのようなもので、気がつけばつかつかと早足で歩いていて。声がしたと思われる応接間へ近づくにつれ、声がはっきり聞き取れるようになると、なんとまぁ恐ろしい企みが聞こえる。応接間を汚す、そんなくだらないことを考えるのは彼しかいない、と考えつつ部屋へ入ると、間髪入れずに言葉を吐き出し。 )