>>33 ウェルさん
__、え、えぇ、そうですね
( 視覚外から聞こえる、明らかに自分に向けられた声。きょろきょろと慌てて辺りを見回すと、さっき植物を見つめていたままでは完全に死角にあたる場所に、声の主。一呼吸おいてから、先程耳に入った言葉を反芻して。この人はどこまでも主様が最優先で、従順な、いわば犬のような人だ。そこまで考えて、はっと息を呑む。なんて失礼なことを。口に出ていなかったものの、心の中で謝罪をひとつ。いつまでも黙りこくっているのは不自然だろうと、適当な当たり触りのない相槌を打って。 )
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>>34 オペラさん
素晴らしい、ですか
( さも当然のことのように話す相手に、一瞬呆気にとられ。無意識に、目を少しだけ、いつもより大きく開く。一通り聞き終わると、頭の中で言葉の引き出しをひっくり返す。まったく、変人相手はひどく疲れる。話しかけなければよかった、と後悔するが、もう遅い。結局いい返しは見つからず、相手の言葉を復唱して。言葉の最後に疑問符はつけない、ただの復唱。なのだがうっかり最後で失笑が溢れてしまい、そのままけらけらと笑い出して。 )
賛同しかねますね、だってわたくし、甘すぎるものは苦手ですもの
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>>54 レイさん
……、
( やはり読み通り相手は退屈していた。が、突然の申し出に言葉が詰まる。いくら戦争に興味がないとはいえ、一応、敵にあたるのかもしれない一派。けれど、元はといえばこちらが暇潰しに話しかけたくせに、相手の誘いを断るなんて、言語道断、なんと無礼な行為。少し目を泳がせて迷っていたが、やがて癖で力を込めていた手を一気に脱力させ、にこり微笑んで。向かいの椅子をがたりと引いて座ると、ぴんと姿勢を正し )
えぇ、いいですよ ご一緒させて頂きます