三雲side
「うぁー……今日も疲れた。」
僕がボーダー内のベンチに座って伸びをしていると、後ろから声を掛けられた。
「修君/何やってんの?」
千佳と空閑が笑いながらやって来る。
僕は「どーしたんだよ。」と聞いた。
すると、
「いやー、なんとなくかな。」
空閑がまだ赤く染まりきらない空を見上げた。
僕は苦笑いを浮かべ空閑と同じく空を見上げた。
僕達がなぜかたそがれていると、
「どーした青少年少女達。」
後ろから聞き覚えのない声が聞こえた。
僕らがばっと振り向くと、
そこには左目に眼帯、カーマイン色の髪をした女の人が立っていた。
ボーダーの隊服を来ているからボーダーの人なんだと思うけど、隊に所属はしていないらしい。
『エンブレムが無い』んだ。
僕達が顔を見合わせて、
「すいません、どなたでしょーか?」
空閑が謎のどやがおをしつつ質問する。
が、いない。
いない。と言うのはその言葉通り、居なくなっていたのだ。
「なんだったんだろうね。」
千佳が僕の顔を見て不思議そうに言った。
その後、僕達は支部の方に行った。