私は野苺なのか。引っ込み思案な小学六年生です…。
クラス委員の海風さんのきびきびした性格が苦手です…。
「…ごさ…
…苺さん!
野苺なのかさん!
野苺なのか!きいてんの?」
「ひ、はいぃ!」
ほら。すぐ怒るし、私と相性悪いみたい。この人とは仲良くなれそうもないよ…。
今日も、誰とも話さずに終わっちゃったな。あ、海風さんとは話したか…ちょっと違うけどね(´^∀^)ゞ
はあ…
「貴方、憎い人が居るようね?」
え?
誰?
いつの間にか目の前に、小さなたて巻きの女の子が立っていた。その子はにっこり笑いながら、私に近づいてくる。
「貴方、憎い人が居るようね?
その子を消したいと思わない?」
憎い人?
それって、海風さんのこと?
「ふふ、やっぱり心当たりがあるみたいね?」
そっそんな!別に私は、海風さんが怖いってだけで、消したいなんて…!
「あら、でも心はあの子さえ居なければって叫んでるわよ?」
「馬鹿言わないで!海風さんはクラスの為に一生懸命なの!貴方なんかに解るわけないわ!」
はっ、私、何いってるの!
「へ〜ぇ。ならいいわ。
その生意気な心を無くしてあげる!」
え