「うう、寒いわね…」
「まぁ、−12度だしな」
グレイの言葉から寒いという感情が取れない。
ルーシィは横目でグレイを見る。
相変わらず半袖である。
いや、脱いだ。
「この辺だが…」
「んー…私いけるかな」
ルーシィはうつむく。
でも、そうなるのは仕方がない。
今回倒すのは、シルバーブレイドという敵。ドラゴン系だ。
「大丈b…」
だが、俺の声は、シルバーブレイドとみられる叫びで、簡単にかき消された。
「来る!!!」
「えぇ!?」
白い雪を巻き上げながら、シルバーブレイブが出てきた。
ルーシィの俺の裾をつかむ力は、強くなっていた。
続く