「_______________ちゃん。サトミちゃん____。
よく、聞いて。」
「・・・・・・ん。誰ぇ?」
あたしは、ふわふわの雲の上に座っていた。
「あら。もう忘れちゃったの?
ひっどいわぁ。おばあちゃん、悲しくて死んじゃう................あっ。でも、
もう、死んでるわね。フフフ。」
............あたしの目の前にいたのはスッゴいきれいな女の人。
久しぶりに見たけど、この人は________。
「おっ、おばあちゃんっ!?」
あたしのおばあちゃんだ。
「あっ。思い出してくれた? おばあちゃん嬉しいわぁ。」
おばあちゃんは、両手をほっぺにあて、ウフフと笑う。
うっっ!!
一回、なんかかわいいって思ったけど......。
だまされるなっ、あたし!!
ただ、死んだときの年齢のまま、幽霊になってるだけだからっ。
死んでなかったら、きっと今はしわしわのおばあちゃんなんだからっ!
「サトミちゃぁん? ぼぉっとしてるわよぉ。まさか________
恋の悩みだったりしてっ?」
「ぶっ!!」
ビックリしたぁ。
「おばあちゃん。何でいきなりそんなこと言うの。
それにあたしはまだ、恋なんてしないし、したくもないよっ!!」
「えぇ~。だってサトミちゃんの家にはあのカッコいい男の子たちがいるんだし
恋に落ちたっておかしくないと思うんだけどぉ。」
無理、無理っ!
あんなやつらと絶対に恋なんてできっこないよっ!
ってか、したくないしっ!