VOCALOID~鏡音小説~

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3:れもんてぃ:2015/12/27(日) 17:24 ID:BUI


「ねえ、レン」

「ん、どうした?」

「あ、えっと…何でもないっ!」

「は?…」

ここはVOCALOIDの暮らす家。通称ボカロ家。

今は家に俺、レンとリンの二人っきり。純真無垢、天真爛漫な彼女に俺は振り回されっぱなし…なんだが、最近リンの様子がおかしい。

「なぁ、リン。」

「っ!な、何?あー、リン用事思い出しちゃった!ごめん、上行くね!」

様子がおかしくなったのは、1週間くらい前?目を合わせてくれなくなった。……前までは

『レーーンッ!』

って抱きついてきたけど、今では何か焦った感じ。こうなるとやっぱり俺も少し焦ってしまう訳で…

ガシっ

「……へ?」

「なっ…」

気づけばソファを立ち上がったリンの腕を握っていた。

「あのさ、その態度…結構クルんだけど」

「え?く、くる?その、リンもう爆発するっ!バイバイ!」

タッッタッタと階段を駆ける音を聞いて俺も立ち上がる。…当然、リンと俺の部屋に行くため。


ガチャ


「なぁ、リン。」

俺の声に大きく反応したリン。

(前までは、もっと笑いあってたのにな…)

嫌われたのかも、と不安になった俺は…やっぱり焦ってしまい、リンを後ろからギュッと抱きしめた。

「好きだ。」

暴れるリンの耳元で囁く。そのおかげか、急にリンは大人しくなった。

伝わってないかな?だったらもう一度…

もう一度伝えようと耳元に自分の口を持っていったとき、リンが振り返って……


「……へ?」

「……」

軽く、俺とリンの唇が触れてしまった。

「り、リン…悪りぃ。そんなつもりは…」

リンは俯いたまま。少し怖いかもしれない。

「リンも…」

「え?」

「リンも好きっ!」

今度はリンからギュッと抱きしめてきた。

「そ、それって…」


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