ある人は言った。『魔法が使えないのであれば、自分が得意とするもので、皆の力になればいい』。
ある人は言った。『魔法だけがすべてではない』。
この世界には様々な、人間や動物がいる。またそれは魔法を使う者、魔法を使えない者。
魔法を使えない者は、使える者に依頼として助けを求め、また、魔法が使える者はその依頼の通りに仕事をする。
そしてこの世界は平和に包まれていた。しかしその平和を潰すためならば、1日もいらないのだ。
?「ルーシィ、お前を今日から破門にする!」
ルーシィ「えっ?」
ルーシィと呼ばれた女の子は、驚いた。
?「マスター、少しお待ちください!何故ルーシィが破門にならなくてはいけないのですか?」
それを言ったのは、赤髪ロングで鎧を着ている、エルザだった。
?「俺も納得できねぇ!なんでだよ、じっちゃん!」
?「俺も納得できねぇ!どういうことだよ、じいさん!」
桜色の髪と黒髪のナツとグレイも言った。
マカロフ「昨日の夜、リサーナが何者かに襲われた。」
ナツ「それがなんで、ルーシィなんだよ!」
マカロフ「リサーナが言うには、金髪で星霊の鍵を持っていたそうじゃ。」
グレイ「金髪で・・・・」
ナツ「星霊の鍵を持っているっていったら・・・・」
全員の視線は、ルーシィの方に向く。
ルーシィ「ちょっと待って!私はなにもしてないわ!現に昨日は、ギルドじゃなくて家にいたもの!」
?「それを証明できる人っているの?」
後ろから声が聞こえ、ルーシィは振り返った。そこにいたのは車椅子に座っている、リサーナだった。
?「リサーナ、怪我の方はどうなの?」
リサーナ「大丈夫だよ、ミラ姉。病院の先生も『1か月後には治る』って言ってたから。」
ミラ「そう、良かったわ。」
?「リサーナになにかあったら、俺、俺。」
?「もうエルフ兄ちゃんも、しっかりしてよ。」
ギルド1「いや、良かった、良かった。」
ギルド2「リサーナはあっちにいっといた方がいいよ。ルーシィがまたなにしでかすか分からないからな。」
リサーナ「うん、そうだね。」
リサーナはルーシィの目を見て、口パクで言った。
『ナツに手を出すから、悪いんだよ?さっさとこのギルドからいなくなれば良いのに!』
ルーシィ「あ、ぁぁ。」
マカロフ「分かったら、このギルドから立ち去れ!」
ルーシィは暫く、そこから動けなかった。
ルーシィ(どうして、私の言う言葉を信じてくれないの?私は、皆のなんだったの?皆は私の事を仲間だと思ってくれてなかったの?)
ルーシィは涙がとまらず、そのまま走り去った。