目が覚めた。
不意に周りを見渡して確認を取る。やはりか、来たか。来たか!!!! やっべテンションバリバリ上がってるんだけど! ドウシヨウ!
周囲に物が無いか確認すれば、見つけたのだよ。刀。赤と黒の刀、あたし好みの色である。
そして歩くのが面倒なのでその場に座って敵を待つ。ゆらゆらと胡座を掻きながら座っていれば何てこったパンナコッタ、あたしの服装がジャージにTシャツ短パンニーハイソックススニーカーと動きやすい服装! これもロリコンアルパカの仕業なのか。ありがたやありがたや。
すると空からネズミが降ってきた。なんでだろう、途端に無気力になって全てが面倒になった。あ、飽きたのか。少々飽き性なあたしはすぐに飽きる。それもこの恩恵か。
周りにアカツキが居ないから存分に剣道と空手が出来る。無表情でばきばきと敵を薙ぎ倒せば背後から拍手が聞こえ、鞘から刀を抜いて後ろも見ずに投げる。無機質にも木に刺さった音が聞こえたのでミスったか。
背後を振り返ればやはりお前かロリコンアルパカ。
素早く刀を手元に戻し「どうも」と喋り始めたアルパカを切りつけに行く。
「ぎゃああ! なにするんですか!」
『討伐に決まってんだろ』
「私はあの化け物と同種では」
『このアルパカくそ不気味。とりあえず刻む。動くなよ動いたら埋めんぞ』
「物騒!」
とりあえず、切りつけるのはやめてあげた。
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