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蘭ちゃんと蘭さん
by 詩夜。
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「お疲れ!」
「ありがと、園子」
蘭は園子からスポーツドリンクを受け取る。
「はーっ、あんたの旦那は嫁の関東大会の試合観に来ないなんてねえ」
「仕方ないでしょ、どうせあいつは大事件抱えてるんだから!てか旦那じゃない!」
「そ、そうだよ仕方ない!」
「やっぱりあいつとは違うよねー、コナンくんは」
もう、コナンくん可愛いいっと蘭はぎゅうと抱きしめた。
コナンの顔はだらしないほどに緩んでいた。
__磯崎兄妹サイド
「お兄ちゃん凄い!いよいよ関東大会だよ!」
「ああ、あの子可愛い……」
「凛さんっ、お気を確かにっ!」
「あの子なんの種目だろう…道着だから空手か柔道だろ、でさっきの試合にいなかったって事は空手かな」
「そうみたいね、にしても本当美人〜。あのお姉さん彼氏いるんじゃないの?」
「でもでも、周りに彼氏っぽいのいないだろ?話しかけてみようかなー」
「まあ、やってみれば。玉砕するのがオチだよ。ね、翠。…翠、生きてるー?」
(コイツ、蘭のこと狙ってんのか)
妙に低い声で、聞こえた声。
周りに男の子は留衣や兄、そして小学生くらいの眼鏡の男の子くらいしかいない。
くいくい、と袖をその少年がひいている。
「え?」
「お姉さんも空手の試合なの?」
「ううん、私はお兄ちゃんの応援なの。坊やは?」
(中学生に坊やって言われんの、まだ慣れねーな)