屋上にて。
「ぅ絵里ちゃん!!穂乃果と…付き合ってください!!」
いきなりの告白。
高坂穂乃果は、先輩の絢瀬絵里にずっと恋心を寄せていた。
「……穂乃果……」
その告白に驚いている様子の絵里。
顔がほんのり赤くなって、でもどこか寂しそうな瞳。
その瞳を、穂乃果に向けていた眼差しを、下に下ろした。
「……………ごめんなさい、」
「…………!っあ、そ、そ、そうだよねっ………!!いやぁ〜聞いてくれてありがとう……!!」
「うん、うん…ほんと、ありがとっ…」グス
「…!!ごめん、ごめんっ……ごめんなさい、穂乃果……」
「いいよ…謝らないで!これからも、頼りになる先輩でいてねっ!!」
「ええ……でも、先輩は禁止よ?」
「ふふっ、はーい!!うん…穂乃果、もう…いくね!」
「っ………えぇ」
本当は、呼び止めたい…抱きしめたい…キスをしたい。
__でも、もう無理だ。