飛雄にょた化!【ハイキュー(にょた影山総受け)】

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2:お香しゃちょー◆kk:2017/11/12(日) 23:13 ID:KMA

レシーブもトスもスパイクも、ぜんぶ俺一人がやればいい。

俺なら拾える

俺なら上げられる

俺なら打てる

もっと速く動け!もっと高く飛べ!!

もっと、もっと!!

そして

トスを上げた先

そこに誰も

いなかった

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「国見!!勉強教えてくれっ!」

「…なんで?勉強する必要なくない?推薦じゃないの?」

「…ごめん、それに関してはまだ言えねぇ」

申し訳なさそうに俯く影山に、国見は何も言えなくなった。

頭の悪さが口では言い表せないほどの彼女が、いきなり勉強を教えて欲しいと頼んできたのだ。きっと何かあるに違いない。

(それを言ってもらうのを待つのが、“友達”なんだろ…)

しばらく待っておこうと考えて、あまり考えないようにしていた。

のに、彼女はいつも斜め上のことをする。

「俺さ、推薦受けねぇんだ。烏野っつー高校に行く」

「…なるほどね。だから最近真剣に勉強してたんだ。」

「ああ。…言うの遅くなって悪かった。」

勉強を見てあげて2週間ほど経っただろうか。帰り道、影山が国見と金田一に打ち明けた。

「別に謝ることじゃないだろ。それに烏野行ってもバレー続けるんだろ?」

「…それなんだけどさ。俺、もうプレーしないって決めたんだ。」

「……は?」

「何だよそれ。なんで…」

そして彼女の打ち明けた内容もまた、斜め上を行く。

「…悪い。けど、もう決めたんだ。」

「もう、その意見曲げるつもりないの?」

「ああ」

「…そう。なら今更なに言っても無駄だな。」

「おい国見、なんでそんなアッサリして…!」

「影山が自分で決めたことだし、俺たちが口出しできることじゃない。…それに女子と男子じゃ立つコートが違う訳だし。」

「っ…。そりゃ、そうだけど…!」

「バレーで手助けはできなかったけど、他の部分でカバーすりゃ良いじゃん。」

「手助け…?」

「ちょ、おい国見!?」

「最近勉強頑張ってるけど、それでも一人じゃ限界あるじゃん。俺と金田一で良かったら勉強教えるよ。」

ニコリと小さく微笑みかけると、彼女は嬉しそうに、彼は呆れたように笑った。

その日から国見と金田一で、空いた時間に影山に勉強を教える日が増えた。

そして、努力の甲斐あって見事に影山は烏野高校に合格した。


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