今日はついに中学での卒業式。皆とはもうお別れだ。
中学校の卒業式の為高校は受験。つまりほとんどの子達とは別れてしまう。
「私達って仲良しクラスだったよね。」
一人の女子の亜子がそう言う。男女関係無く仲良しなクラスだったのだ。
その話を聞きながら少しよそ見して後ろを見る。教室の窓の外を見て私はこう思った。
「もうこの校舎ともお別れなんだなあ。」
「・・だからこの校舎に何か残さない?良い考えでしょ!」
私はその校舎に何か残すという意見に賛成だった。楽しい3年間だったからだ。
辛い事もあったけど沢山いろんな事を経験できた。
だからこの学校にお礼をしたい。何か方法は無いのだろうか。
「そうだ!この校舎にお花を飾ろうよ。」
自分達は実はお花を育てていた。主にチューリップなどだ。
卒業式が終わった後先生に許可を貰い中庭の花壇にチューリップの種をまいた。
「大事に育つと良いな。」
「そうだね。」
そして最後のここから見る澄み切った空を見る。
「楽しい仲間が居ればどんなことだってできるって本当だよね。」
亜子の言った言葉にクラスの全員は笑った。
この気持ちが来年卒業する人たちにも届けられますように。
❮今回のSSは、音無が書いてくれました!
素敵な物語をありがとう(*^^*)❯