霊夢:さあ、出てきなさいよ! ここに封印されていた事は知っているんだからね?
声が響かない……。何か不思議な場所ね。人の気配が全くしないわ。
白蓮:ああ、法の世界に光が満ちる。貴方がこの世界を解放してくれたの?
霊夢:やっと見つけたわ。あんたが妖怪の親玉ね?
白蓮:妖怪の? 親玉?
霊夢:そう、妖怪達があんたを復活させようとしていたのよ。
白蓮:そうだったの……もう千年以上も何の力にもなれなかったというのに……。
まだ私を慕ってくれている妖怪もいたのですね。
霊夢:で、あんたは何者なのよ。
白蓮:私の名は白蓮。遠い昔の僧侶です。
貴方は見たところ巫女の様ね? 私を再び封印し直すとでも言うのかしら?
霊夢:あ、ええ。そのつもりよ!
白蓮:貴方もまた、妖怪を虐げる者の一人なのね。
私は気付いたのです。神も仏も妖怪に過ぎないと。
妖怪として排除するか、神様として崇めるか。それは、人間が決める事なのです。
霊夢:へー。ま、私は神様だって退治するけどねー。
白蓮:ああ、私の巻物に法の光が満ちてくる。
私はこれから、私を解放してくれた者へ恩を報いに行かなければなりません。
霊夢:むむ、放って置いて大丈夫なのかしら?
白蓮:貴方の妖怪を全て排除する考え、私にはそれを否定する事は出来ません。
ですが、再び私を封印すると言うのなら──私は精一杯抵抗します。
霊夢:そう来なくっちゃね! 私は妖怪に味方する奴は全員倒すつもりよ!
白蓮:私が寺にいた頃と人間は変わっていないな。
誠に愚かで自分勝手であるッ! いざ、南無三──!