新学期の春の日、少女は1人廊下に立っていた。
少女は、何もヘマをやらかして立たされているわけではない。
「まだかな……まだかな……」
眼の前の教室を見ながら……
その"時"を、待っているのだ。
「……じゃあ、転校生の子、入ってきていいわよ」
「あ……!」
教室から聞こえてくる、担任の先生の声。
その声で、少女はその"時"だと確信した。
「すー、はー……よしっ!」
深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた少女は、
ワクワクしながらそれでいて静かに、教室のドアを開けた……。
確かに三人称
>>191
大丈夫です〜