藤田くん裏解体新書

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444:藤田くん◆//s:2018/09/27(木) 20:52

444なので記念に

去年のクリスマスイブのことだ。せっかくの記念日だから外にでも出掛けたいのはやまやまなんだが、なにせリア充ばかりで嫌気がさす。洒落たレストランは活気に溢れ、寒い冬はより寒く感じられたんだな。独り身の俺に恵の慈雨が降り注ぐこともなく乾燥した冷風が俺の胸を殴る。それでもまぁ、、お腹を空かせても料理はまともに作ることできねぇからコンビニ弁当でも買おっかなぁって思って店に入ったのね。いつもは弁当だけ買うんだけど、その日はなんか甘い物欲しいなぁって思ってデザートコーナーに向かったの。甘い思い出はもてなくても、身体は甘い物が欲しかったんだと思う。2パック1セットのゼリーが1個だけ半額で売れ残ってたから手に取ろうとしたのね。そしたら「「あっ...」」って。驚いたよね。若い女性の手と当たったの。しばらくお互い譲り合っていたんだけど、「俺は他のデザート探すんで」って感じで女性に納得してもらってゼリーは彼女の手に。彼女が買い物をすませて店を出たのを確認してから、俺もレジへ向ったの。なんか、気恥ずかしくてさ、気遣ったんだとか思われたくも無かったし。ほんで弁当だけ購入して店を出たら、先ほどの彼女がいたのね。びっくりしたなぁ。「先ほどはどうも。これ、1つどうぞ」って1パック俺にくれたわけ。俺も嬉しくなって「よかったら、あのベンチで一緒に食べませんか?」ってナンパ(?)したのね。すっごく勇気もいたし、断られたらどうしよって思ったけど、「いいですね。」って笑顔でいうの。なんでこんな素敵な女性がイブで一人なんだろうって思ったね。でも、そんなことはどうでも良かったんだ。ふたりベンチに座って食べようとしたんだけど、スプーンが1つしか無かったの。当たり前だよな、俺弁当しか買ってねぇもん。「あわわ、すみません。スプーン2つ貰ってくれば良かったですね...」って言うもんだから「俺、お箸あるので大丈夫ですよ!こう見えても器用ですから」って。自分でも何言ってるかよく分かんなかったけど、お互い面白おかしくて笑った。そこから自然に話せるようになってさ、このまま時が止まればいいのにって本気で思ったね。しばらく他愛もない話で花を咲かせてたんだけど、終電来ちゃうから行かなきゃって彼女。最後の勇気を振り絞って、でもさり気なさげを装って「これも何かの縁ですし連絡先交換しませんか?」って。彼女は快諾してくれたの。そうやって俺達は出会ったんだよね...。その彼女が、今隣にいる嫁です。

っていうことを期待してコンビニ出掛けよっかなぁ。


世界最強の海老さん:2018/09/27(木) 21:26 [返信]

夢はでっかく!ってね。


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