「長谷君、付き合ってるの?好きな子は?」
俺が押し黙ってるのを良いことに、名前も覚えてない女の子は目を輝かせて訊いた。
俺が想ってる女は、もう1ヶ月ほど見ていない。
ニュースでも話題になったし、SNSでは同情のコメントが多かった。
「ゴメン、付き合うとかは無理かな。俺、テニス一筋だし」
毎度答えてることを伝える。
女の子の目に、涙が盛り上がっていた。
俺が悪いわけではない。
「じゃ」
それだけ言って、俺はその場を離れた。
こんなとこで時間を食うわけにはいかない。
書き掛け!
明日から新スレ連載!