参考になるか分からんけど私の文ちょっと載せます
「おーい、開けてー」
通りのいちばん奥のアパート。2階の角部屋の、錆びかけた鉄製の扉。どうせ彼のことだ、この時間に起きているわけがない。それでも聞こえるように、声を挙げながら力強く叩く。
息が切れてきた頃、キィと音を立てて扉が開いた。怠そうな顔に見下ろされ、仕方なくこちらも少し見上げる姿勢になる。
「俺の生活リズム知ってるよな?」
「それはごめんなさい」
しゅんとしたふりをして俯く。彼はふぅ、とため息をつくと、金髪の頭をわさわさと掻きながら大きな音を立てて扉を大きく開けた。
「雨が止むまでな」
顔を上げると、彼は先程の無愛想な表情とはうって変わり口角を上げ笑みを浮かべていた。この顔になると悪い目付きも目を細めているようにも見える。勢いよく頷き、部屋に足を踏み入れた。
妄想とトキメキが止まらぬ