__春。
桜の花がそろそろ咲き始める頃となった。
私、加藤(名前)は中学生になった。
真新しい制服に真新しいバッグ。慣れないその格好に違和感を感じていたが、
私はそれを抑えて学校へと向かう。
「あ、(名前)〜!」
友人の舞は私を見つけると、大きく手を振ってくれた。
私も手を振り返し、舞のもとへ走る。
「おはよ、舞」
「おはよ〜!さっきクラス表見たけど私達同じクラスだったよ、3組!」
「え、ほんとに!?やったぁ!」
やった!同じクラスになれた!
舞と一緒に、私はとても喜んだ。
「さて、教室に行こ!」
「あ、ちょっと舞!」
急に走り出す舞を一生懸命追いかける私。
すると、周りを見ていなかったのか人とぶつかってしまい尻餅をついてしまった。
「あいたた……ん?」
前を向くと、大きな掌が目の前にあった。
「大丈夫?」
これが私と君との出会い。
なるほど……