私の靴は、綺麗なまま。昔のボロボロな靴を眺めて、目を逸らすように。
……綺麗なままじゃ、いられないから。だから私は、あの子と同じ靴を履くんだ。たとえサイズが違ってブカブカでも、足が歪に曲がっても、それでも。
私は、あの子にならなきゃいけない。
私は私のままでいいのだと、そう言ってくれる人がいたんだ。だけど、私はそうは思わない。
私が私のままなら、見てくれる人はひとりだっていない。私に興味を持ってくれる人なんていない。あの子なら、できる。
――もし、このまま終わったら……?
ああ、やっぱり私には出来なかったな、と。あの子だから出来たんだって、納得できるかな。
……同じ靴を履いているのに?
――もし、このまま続いたら……?
私にも、できるんだ。
あの子と同じ歌声で。
あの子と同じステップで。
あの子と同じ靴で。
……それは、本当に、私?
ステージに立っているのは私なのに、スポットに照らされるのは私じゃない。
煌びやかなステージの真ん中に、立っているのは私なのに。
そうだよ。
私は、靴に合わせて、全力で。
……そうなの?
――今日もまた、誰かの為に、くすんだプリズムを放つ。
プレゼンフォーユー見て解釈違い起こした これは駄文