油断、そう油断していたのだ
まさかこんなことになるとは思ってもいなかったから
「いってぇ!」
不意に襲う痛覚に思わず大きな声を出した
悶え、踞る
なにが起きたかはすぐに理解できなかった
少したつと小指に意識が集まる
瞬間、やっとわかった
「タンスの角…」
タンスの角に小指をぶつけるなんてそんな漫画みたいなこと…とは思ったが実際バカにできない痛さだった
「くっそ…」
しばらくは動けそうにない
涙をこらえながら>>1は思う
「誰か…こんな俺をかっこよくしてくれよ…」