教会組の君と過ごす夏
しゅしゅたんと悪魔の夏。火照った頬をおさえて恥ずかしそうに笑う君が、どうしようもなく大好きで、熱を含む視線を絡ませた。
しゅしゅたんと聖書の夏。
君の、汗伝ううなじの後れ毛も、赤く染まる頬も、憂いを含んだ口元も、全部全部僕のせい。僕の、早まる鼓動も、熱っぽい視線も、溢れるこの感情も、全部全部君のせい。
聖書としゅしゅたんの夏。打ち上がる花火に照らされる君の横顔が、眩しくて、君の耳を塞いで好きと言った。
悪魔としゅしゅたんの夏。真っ赤な夕日を背負って笑う君が、どうしようもなく儚げで、その柔い口唇に熱をうつした。
悪魔と聖書の夏。けたたましく鳴く蝉の声の中、青過ぎる空に向かって伸びをする君が、どうしようもなく眩しくて、団扇に隠れて口付けた。
聖書と悪魔の夏。満天の星空を見上げながら隣を歩く君が、どうしようもなく愛しくて、誰にも奪われないように、抱きしめた。
一緒に過ごしたい(血涙)