>>703やで。
去年の夏の話です。確か逢魔が時?夕方。
私と友人(他にいたかもしれないけれどもあまり覚えていない)でかくれんぼをしていました。
友人はクレイジーな所がかなりあり、セミを豪速球で私に投げてきたり、とくに意味もないのに裸足になることがよくありました、チビなのに態度と言うことだけはでかいのです。
私がかくれんぼの鬼で、友達はあまり綺麗ではないマンションの路地裏だとか、用水路の細道とかに隠れていました。
私が友人を探していると、マンションのエントランス(というほど立派じゃない)に停めてある黒の乗用車の下に、子供の素足が見えました。
当然私は友人がサンダルを脱いで隠れているのだと思いました。
車の裏に私は回り込みました、誰もいませんでした、正確にいえば、最初から誰も存在していませんでした。
車の窓には、誰も写っていなかったのですから。
茫然として、立ち竦む私の元に、いかにも待ちくたびれた、そんな様子で友達が来ました、私は友達にききました、どこに隠れていたの?、と。友達は不思議そうに乗用車とはまったく関係ない場所を指差しました。
では、私が見たあの子供の足は何なのでしょう。確かに見た血色のよい薄桃色のあの小さな足は、いったい何なのでしょう。
これさっきちょっと語ってたやつやな