胃が痛い、胃潰瘍かもしれない、と家に帰って母になんとなく言ってみると罵声が飛んできた。
またか、塾始まったばかりなのにもう体壊すな、お金も払ってるのにどうするの?やめるの?
黙って風呂場に引き下がって風呂に入った。
しかし鏡の中の自分を見つめていたら涙が止まらなくなった。
昔から胃が弱い。中学生の頃から散々迷惑かけてきたから、母の罵声はもっともだろう。
でもああ言ったのは病院に行きたいわけじゃなくて、ただ「大丈夫?」と心配して欲しかっただけなのに。私に心を配って欲しい。そうすれば辛い勉強にも耐えられるだけの勇気が出る。
言えないことがまた一つ増えた。これから日常の会話でなにを話せば良いのだろう。なんでもっと家族でいるときに会話しないの?と言うけど、話題を潰していったのはあなただよ、と答えたい。友達の話、学校生活の話、体調の話、趣味の話、好きな物の話、夢の話、最近あった出来事の話etc。もう話す事なんてない。朝から夜まで勉強通しで家には眠りに帰るだけ。最近、家族とルームメイトの違いがわからなくなってきた。今なら母が急にいなくなってもさほど気にしないんだろうな、と思う。
でも本音を言うと、もっと話をしたいし一緒に笑い合いたいし一緒に色んなところに行きたいなあ。もう家族には戻れないんだろうな
ゆっくり寝て休め。あと、自分を好きになろう。ナルシストレベルでいいから。周りに好きになってもらおうとするとまた疲れるから、とりあえずそれは気にせず自分にだけ集中すればいいよ。そうすれば自信も身につくし、いずれそれが周りにも影響すると思う。