それは…兄の高校受験勉強中の事だった。
私はその日とても機嫌が良くニコニコしていた。
それに比べ兄は出来ない勉強にイライラしていたのだろうか
私が「ねぇ、あのさ…!」と話しかける。その時だった
「うるせぇ!邪魔すんなよ!!」と兄が一言その手には近くにあった鉛筆削りが握られていた。
やばい…そう思った時には遅かった。 兄の続く罵声と共に私の顔を目掛けて思いっきり投げられた鉛筆削り
その瞬間が私には酷く遅く感じられた とっさに顔を手で覆った
「痛っっ…」「自業自得なんだよカスが」指が…動かせない…
人差し指、中指の骨折だった。なのに親が私にかけた言葉は「頑張ってるお兄ちゃんを邪魔するあんたが悪い」それだけだった
その時の兄を私は一生許さない…
親最低やな。骨折した方の心配なしかよ。