今俺は、人生で一番の危機に遭遇した。
そう、もうこの狭い空間から出られないかもしれない。
充満する匂い、窓を開けようとも届かない。
意識の朦朧とする中、扉の向こうから鍵を開ける音が聞こえた。
俺は必死で叫んだ。助けてくれ、と。
すると相手は開けてくれた。しかし問題はここからだ。
私は今鍵を開けてもらっても出ることはできない。あれが必要なのだ。
私は相手にそれを持ってくるよう伝えた。
相手は急ぎで持ってきてくれた やっとこの長い長い時から解放されたのだ。
私は処理し終えると立ち上がりそこを離れた。
流れる水の音は妙に清々しく聞こえたような気がした。
>充満する匂い
くっさ