ちょうど夏休みだし良い思い出になるだろうとウキウキしながら家を出て、目的地の隣町まで来てふとAは自分の失敗に気付いた
というのも目的地は結構な田舎町で、この隣町からバスで峠道を超えて行くしかまともな交通手段がなかったのだ
しかもそのバスが日に数本しか出ていなくて、その日の終電も既に出てしまった後だったとか
お金もそんなに持ってないから無駄に宿をとったりタクシー乗るのはできれば避けたかったので、仕方ないから歩くことに
しばらく山道を歩いてるとすっかり辺りが暗くなってきて楽しかった気分も消えてひたすら疲労感と戦いながら何個目かのバス停を通り過ぎようとしていた