まず屏風の前に光美が近づいた。 彼女は側近に「釣竿を持ってきて」と命令し側近の持ってきた釣竿をなんと屏風に向けて振り下ろした。 不思議な事に釣竿の糸は絵の中に入ると同時に絵の中の鯉も動いているではないか。 鯉は釣竿の糸に食らいつくとそのまま王美によって吊り上げられてしまった。 白と黒模様の鯉は吊り上げられた後すぐに光美によって元の屏風の中に戻された。 皇帝は大いに驚くと同じく王美に勝算を送った。 残るは名もなき女奇術師一人である。