>>122
まあ、パッと思ったこと書いて行くね。
【良い点】
・描写とかそっち系は批評するほどでもない。読みやすいし。
・描写は細かく描かれてる
【悪い点】
・改行が一定すぎるから、地の文の改行少なくすなりしたほうがいいかも。
・場面転換が非常に分かりにくい。
→視点の転換が激しすぎてついていけないっていうのがあるし、ローレンちゃんとイアちゃんのシーンは特に。二人とも一人称が、“私”だから見分けがつかなかった。どちらかの人称を変えるなりしたほうがいい。あと、場面切り替えのときはページが変わっても記号挟んだりしたほうがいいよ。
・一人称の特徴を活かしきれてない。
→一人称の特徴って言うのは、内心や本人からの見た世界を描写しやすいってこと。ただステラさんの作品は、風景描写や人物描写に手が周りすぎて一人称の特徴であるそれがほとんど描かれていない。この感じだったら、三人称にした方がいい。一人称と三人称については分からなかったら調べて。
ついでに言っておくと一人称は多人数が登場する作品に向いてない。ステラさんの作品は登場人物が多いほうだから、尚更一人称には向いてないと思う。一人称は語り手の感受した描写が中心だからね。説明には向かないんだよ。
それと三人称に統一すればさっきもあげたローレンちゃんとイアちゃんも三人称だったら見分けがだいぶつきやすいはずだよ。
・キャラクターの特徴が書き分けられてない。
→容姿に気を配りすぎて、キャラクターの中身が全然分からない。小説って当然だけど容姿以上に中身が重要視されると思うんだよ。だから容姿よりも中身の書き分けをするようにしたほうがいいと思う。あとばっさり切り捨てると個性が薄い。口調にもっと特徴を持たせるなり性格を変人にするなりしたほうがいい気がする。
【おまけ】
散々言ってるだけじゃあれなので、一応一人称と三人称を自分なりに書いてみた。本人に分かりやすいように、ステラさんの作品から抜粋してるからご了承のほどお願いします。
※ステラさんの作品から引用。だいぶ改稿。
【ラミアなりの一人称】
「おやおや、反抗的な娘ですこと……では、あまり使いたくありませんでしたが強行(誤:強硬。正しくは強行)手段と行きましょうか」
男はそう言うと、ねっとりとした笑みを浮かべた。その笑顔と同時に私の肌がゾワリと肌が栗立つのを覚える。男のその笑顔の威圧といったらこの上なくて、吐き気に似た何かを私は覚える。だが、そんなことに泣き言を言うわけもなく、私は自分に言い聞かせた。しっかり集中しろ、大丈夫、レンもついてる。私がひとつ息を吸い、魔法の発動に備え足を後方に下げたときとそれはほぼ同じだった。刹那、耳が痛くなるほどの空を切る音がして、目の前から男が消える。
「これでどうでしょう?」
聞きたくなかった声が背後から聞こえた。私は、息の根が止まりそうにながら後ろを振り返る。
【ラミアなりの三人称】
レンの言葉に頷き、ローレンは魔法の発動に備えた。
「おやおや、反抗的な娘ですこと……では、あまり使いたくありませんでしたが強行手段と行きましょうか」
一方、男とはいえばそんな二人をおかしいと言わんばかりの笑みを浮かべて、小首を傾げた。その笑顔はまるで悪魔のように見える。ローレンはそれに眩暈に似た恐怖心を覚えた。今まで感じたことのない威圧である。しかし、ここでひくわけには行かない彼女は自分に強く言い聞かせた。私の近くにはレンもいるのだ、大丈夫。ひとつ息を吸って、彼女はグッと足を後方に下げた。刹那のことである。鼓膜が破れるんじゃないかというほどの空を切る音がして、ローレンの目の前から男が消えた。
「これでどうでしょう?」
その声はローレンの背後にあった。彼女はサッと血の気のない顔で、声のした方を向く。
こんな感じかな。まあ、俺の技量はこんくらいってことで参考程度に。