ある日、俺はそうげんに居た
2:匿名:2016/11/09(水) 00:59そう、げんきだったのにだ
3:匿名:2016/11/09(水) 08:07本来外気が汚染されたこの世界で草原といえば、療養の一等地である
4:匿名:2016/11/09(水) 17:47今や焦土である。
5:匿名:2016/11/09(水) 17:54 ここは中立の土地のはずだ。
何故だろう。どことなく現れた武装航空艦の落とし物は、豊かな青草を灰に、澄んだ空気に人間を確実に壊すためのチリを混ぜて、去っていった。
サーモン食いてェ
7:匿名:2016/11/09(水) 18:23 …と口に出してみた
昨日のご飯は何だったか…
今はそれくらいしか考える事が出来ない
目の前に広がる焦土と無傷な自分。異常な現実に頭が追いつかなくて俺はそのまま立ち尽くしていた
9:匿名 m:2016/11/10(木) 19:13そして死んでいった
10:匿名:2016/11/10(木) 19:18 そして目覚めた場所は…
さっきと同じ場所だった
俺に何を求めていると言うんだ
何故かそんな錯覚した。
魂が体から抜ける、錯覚を。
エクスタシー…!
13:匿名:2016/11/10(木) 21:25 呪文らしきモノを唱えれば状況が変わる、なんてことはなく、ただその声が虚しく響くばかりだ。
昔あったゲームでそんな表現もあった気がするが、そのタイトルも覚えてはいない。
さて、これからどうするべきか......。やはり一般的に、除霊師なるものに成仏するよう頼みに行くのが定石だろうか。それとも、死ぬ前に一度、家族や友人の顔を拝んでおくか。
15:匿名 m:2016/11/10(木) 22:57その時、俺の家族が全員死んでいた…
16:匿名:2016/11/10(木) 23:00 俺自身が死んでいるのに、それでもその事実はショックが大きかった。......しかし、逆に考えてみれば。それは、家族も俺と同じように、霊のようなものとなって近くにいるのではないか?きっとそうだ。別に未練があるわけでも、特別なわけでもない俺がこうなっているのだから、家族だって同じはずなのだ。
かくして俺は、幽霊家族を探す旅へと出ることにしたのだった。
成仏した家族は幽霊にならない。
そんな簡単なことに、しばらく気付かなかった自分がいた。
何故、俺だけがここに死んで居るのだろう
見渡す限りの焦土に答えを見つけ出せず、ただ呆然と漂う事しか出来なかった
そんな時だ。
俺の前に炎のように光る白いものが見えた。