概ねスレタイの通り。
前のレスで希望に満ちた展開が描かれていたら、次の人はそれを絶望に塗り替えてあげてください。更にその次の人は、そこにまた新たな光を射してみてください。
レスは短文でも長文でも可。
文体とか難しいことは考えずに気楽に。
私の名前は桜田 千咲。
明日から隣町の学校に通うことになったの!
可愛い制服に綺麗な校舎、
学食もおいしいらしいから楽しみ!
今日は早く寝なくちゃ!
次の日、
家から出ると蛙の死体が大量に転がっていた。
──と思ったが、よく見ればただの可愛いぬいぐるみだ。千咲はほっと胸を撫で下ろした。
どれも目立った汚れは無いし、一度洗えばまだ使えそうだ。
帰ってきたらこの子達を洗ってあげよう、そんなことを思いながら千咲は目の前に転がっていたひとつのウサギのぬいぐるみを拾い上げた。
ウサギの左耳はほつれていて、これも直さなきゃ、と幼い息子を持つ母親のように千咲は呟いて、取れかけの左耳を親指で優しく撫でた。
愛おしそうにぬいぐるみを見つめる千咲だったが、その眼差しは一瞬で恐怖の色で塗られた。
ボタンでできた両目からは赤黒いどろっとした液体が流れ出ていたのだ。それはウサギの頬を伝って千咲の右手を赤黒く染め始めていた。
(変なところで終わっちゃったごめん)
と、思いきや、それはいちごジャム入りの珍しいぬいぐるみだった。千咲はほっと胸をなでおろした。
6:匿名:2019/10/16(水) 19:38 千咲は「きゃっ」と小さく悲鳴を上げた。
目をこする。どうやら、今のは幻覚のようだ。
「大丈夫、私、疲れてるだけよ!大丈夫。早くこの子達を綺麗にしてあげなきゃ」
そう呟き、再び洗う。すると…
ウサギが千咲に話しかけてきた。
「ネェ……ヒトリハサミシイノ……トモダチ、ナッテクレル?」
千咲は思わずぬいぐるみをぼとっと落とす。
恐怖で声が出ない。誰か、助けて…心で呟いた。
「いいわ!そんなに言うなら、私がお友だちになってあげてもいいわよ?」
千咲がハッと顔を上げると、金髪縦ロールの美少女が偉そうにふんぞり返っていた。心なしか頬が赤い。
「あなたうちの新しい生徒よね?友だちがいなくて不安だからって、もうぬいぐるみ相手にぶつぶつ言う必要ないわよ」
そして千咲が落としたぬいぐるみを手に取ると、彼女は千咲の目を見据えてこう言った。
「私が今日からあなたの友だちだからね」
「......うん」
咄嗟に喉から言葉が出てきた。と同時に、千咲の瞳から涙が溢れた。
曖昧な記憶の中で、彼女の言葉だけがしっかりと心に届いた気がした。
さっきまで恐怖に侵されていた自分が嘘のようで、千咲は頬をつねってみる。
千咲の右頬はドロリと溶けてしまった
「......っ」
アラームの音が脳を震わせる。意識は遠く、ズキンズキンと重い痛みが断続的に脳を刺激する。
眩しすぎる太陽の光が、私の全身を刺した。
片目を開いて辺りを見回すと、床にカップ麺のカップが無造作に散らばっていた。使用済みであろう丸められたティッシュが、そこら中に落ちている。
ガシガシと頭を掻いてその手を見ると、何日も風呂に入っていないせいか伸びきった爪の間に皮脂がたくさん詰まっていた。
ああ、今日は一体なんの夢を見ていたんだろうか。思い出そうともしないまま、私は起こしかけた脳を再び深い眠りへと誘導した。
次に見た夢は、煮干しが大量発生している素敵な夢だった!
千代は起きて、明るい気分でコンビニに向かった。
千代はコンビニに着いた。
入店するとカウンターの店員が「100名目のお客様ですね!記念にこれをプレゼントします」と言って、千代にショットガンを発砲した。鈍い痛みと共に視界が赤く染まる。
「…起きた?」
青年の声が耳に入る。千代は重い瞼を持ち上げると、瞳だけで辺りを見渡した。自室に引けを取らないほど、下手をすればそれ以上に汚い部屋だ。数多の書類が天井に届くまで積み上げられていて、ペンが何本も床に散らばっている。足の踏み場もないほどのその場所を見て、千代は思わず顔を顰めた。
「ここ、は」
記憶にある自分の声以上に自分の声が掠れている。そして、舌がもつれ上手く言葉を発せられない。乾いた喉で無理やり話したため思い切り咳き込むと、青年は千代の元へ駆け寄り、ゆっくりと背中を撫でた。
「ここは私の部屋だよ。どれくらいたっただろう、君、コンビニの店員に撃たれて…医療において天才であるこの私が急いで手当したんだ。」
青年は優しく微笑む。コンビニ、と言葉を反復すると、千代は記憶の中にあることを思い出した。眼前に広がる店員の笑顔。平和を切り裂く発砲音。体を突いた熱い痛み。千代は思わず身震いをする。そして、青年に笑顔を作ってお礼を言った。
そして千代は「代金はおいくらですか?」と言った。
すると青年は暗い顔こう言い放った。
「代金はいいよ…だって、治療に君の家族の内臓使わせてもらったから…」
刹那、千代の表情が凍り付いた。
「君は内臓が銃弾でボロボロになっていたんだ。いくら天才でも内臓がボロボロじゃ治せない。だから、家族から内臓を提供してもらった。…家族は死んだよ。」
そして千代はすぐに笑顔になった。千代は家族から虐待を受けていて、家族のことが大嫌いだったからだ。そんな大嫌いな家族の内臓が自分の体内にあると考えると虫唾が走るが、そんなことは自分の命が助かったことや家族がいなくなったことに比べてば些細なことだった。
14:匿名:2019/12/14(土) 20:58 千代は、その男が真っ当な人物ではないであろう事に既に気づいていた。医師免許を持っている様な人物には思えない。親の内臓も無理やり摘出したのだろう。
だがそれでもこの溢れ出る喜びから青年に感謝を伝えずにはいられなかった。「ありがとう…お兄さん。あのカス供を殺してくれて…。出口はどこ?私帰るから。」
青年はその言葉を聞いて一瞬キョトンとした後、顔を醜悪に歪めながら笑い始めた。
「千代ちゃん。君、面白いことを言うね。今の君にどこに帰る場所があると言うんだい。しかもそんなボロボロの身体で!!」
千代は青年の言葉からただならぬものを感じ、必死に拗らせ逃げようとするが身体は動かなかった。
そこで初めて、千代は手足に鎖が付いていた事に気づいた。
「フフフ…まさかこんな邪悪な性格の子だったとはねぇ…ま、精々楽しませてくれよ?」
「ククク……いいだろう……貴様のような頭のキレた奴と一戦交えられるなど、またとない機会!こちらもリハビリと行かせてもらおう」
そう告げるや否や、千代は手足の鎖を拳で粉砕して見せた。驚く青年に挑発的に笑んで見せる。その表情も声色も、先刻までとはもはや別人であった。
「お前は……誰だ?」
「私か?私は大魔王・滅三郎!今、娘の体を借り地獄より蘇ったのさあ!」
「ふーん、凄いな。苦労して手に入れたかいがあった。」
満足そうに微笑む青年は、その足元でのたうち回る少女を見下ろす。
そこには口元に笑みを浮かべながら、わけのわからないことを呟いている少女の姿があった。
青年は手に持っている怪しげな白い粉を机の上に起き、少女の声に耳を傾ける。
「なになに…?大魔王・滅三郎?ははっ、君、顔は可愛いのにネーミングセンスが絶望的だなぁ。」
今もまだ手足に鎖がついたままの少女は、虚ろな目で青年を見つめる。
「あっ、もしかして、鎖を外して僕を倒す妄想でもしてるの?えー、まだそんな口に含ましてないんだけど。さすが、シャブの力は侮れないといったところ…か。」
朦朧とする意識の中、少女は必死に逃げようとするが、手足にがっちりとつけられた鎖が外れるわけはなく。
「丁度新しいおもちゃを探していたところだったんだ。この前壊れたおもちゃのぶんまで、君には楽しませてもらおうかな。」
楽しそうに笑う青年の姿に、これから自分に起こるだろう悲劇を予想した少女の意識が途切れるのは、言うまでもないことだった。
それは、一瞬であった。
びし、と窓ガラスに蜘蛛の巣がごときひび割れが生じた直後、青年の頭は赤い尾を引きながら、弾かれるように壁の方へ飛んでいった。……無論、即死である。飛来物の軌跡を辿ってみれば、ビルの屋上にそれは極めて屈強な、ボディアーマーを初めとした軍装に身を包んだ男性が身を伏せている。
「目標無力化(タンゴ・ダウン)」
狙撃を成し遂げた狙撃手の男が呟けば、まるで示し合わせたように救急車が死体の転がる現場へ向かう。即ち本物のそれではないのだ。
「少々贅沢な餌だったが……遺体回収と現場の後始末を急げ、"餌"の保護も忘れるな。」
狙撃手がその場を立ち去る頃、救急隊員に扮した"彼ら"は気絶した"餌"……即ち監禁された少女、そして青年の遺体を回収し、片付けるのが飛び散った血と脳漿、そして少々の頭蓋骨という点を除けば、極めて日常的な清掃を行った後に撤収を始める。彼等の行く先は______
千代が目覚めた場所は、どこかの病室のような所だった。
とりあえず体を起こそうとするが体に点滴が撃ち込まれている。
手術の後遺症と薬の副作用に加え、何か麻酔でも打たれているのだろう。ピクリとも動かなかった。
だが、先程から頭の中で本能が、一刻も早くここから離れるべきだと訴えていた。
千代はこの場所を知っていた。一度もこんなところにきた事は無いはずなのに。
"覚えていないのに知っている"その奇妙な感覚は、千代の鈍化した意識を急激に覚醒させた。
千代は、体に力を入れ無理矢理点滴を噛み千切った。麻酔で誤魔化されていた痛みに体が悲鳴を上げるが、今は施設から脱出する事の方がはるかに大切だった。
『緊急事態発生・被検体が脱走・直ちに捕獲せよ』
施設内にアナウンスが流れる。
この音声も知っている。
何回も繰り返している。利用されている。早く脱出せねば。
…この記憶は何?私は誰?いつまで本当でいつまで嘘なの!?
「私の名前は…千咲?」
するといきなり壁が爆発して、かっこいい少年が現れた。
「助けに来たよ!こっち来て!」
「でも私、体が動かなくて…」
「大丈夫!僕に掴まって!」
言われるままに掴まり、ヘリコプターのあるところまで連れて行ってもらった。
そして少年が、持っていた爆弾で壁をぶっ壊し
「これで追っ手は来ない!さぁ、行くぞ!」
と言って、私をヘリコプターに乗せてから、ヘリコプターに乗った。運転手はおじさんのようだ。
「おじさん、行き先はここから2000キロ離れたあの島で頼むよ」
「あいよ!」
するとヘリは私たちを乗せて、島へ向かって飛び立った。
なんとヘリの操縦者はチャージマン研の変装した姿だった!
「ボルガ博士、お許しください!」
とおもむろにチャー研の叫び声が機内にこだますると同時にその叫び声の主は操縦桿のすぐ横にある赤いボタンを押すとヘリの後部の床が開く。
そして私達は何が起こったか理解する間もなくヘリの直下の空間へと投げ出される。
眼前を海と空の青とその合間に浮かぶ雲の白が激しく交錯し、徐々に絶望感が私の身体を染めていく。
>>20
固有の版権作品を流用するのは、作品知識のない方も参加されるでしょうからお止めになった方がよろしいかと。
>>21
うーん、版権作品が駄目な理由がいまいちピンとこないですね。
知らない人もいるというのならそれこそ唐突に出てきた自作の登場人物であってもその人となりが十全に語られぬままなら出した本人以外は知らないことになりますし。
個人的な見解になりますがこういったリレー小説形式のスレでは別にオリジナルの作品のキャラクターを忠実に再現する必要はないと私は思っているので気に入らなければ「充電男K」とか「ボルタ博士」とか、適当に名前をすり替えても構わないですよ。
まあもっとも、あなたがスレ主であるならばその意向にはの沿うようにしますが。
では失礼。
>>22
長々と書いて結局何が言いたいのか分からんけど、こうやってスレの流れが止まる事が版権キャラを出すデメリットなんじゃないの。
続き書こうかなってスレ覗いたけど、急に知らんキャラ出てきて萎えてやめたしね