はさみちゃん

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1:ひろにい 907:2014/07/19(土) 17:12 ID:PPg

最近、若者に流行っている都市伝説の様な物
はさみちゃん
誰もいない所で
はさみを置く
そして
「はさみちゃんはさみちゃん
 来て下さい」と言う
すると、はさみちゃんが現れるらしい
はさみちゃんは嫌な人を殺してくれる

2:ひろにい 907:2014/07/19(土) 17:23 ID:PPg

一人目 神奈川麻衣

7月初旬
蝉の声が五月蠅い
中一の神奈川麻衣はスマホで都市伝説がのっているサイトを見ていた
「ひとりかくれんぼ・・
 やる気にならないや
 私、足遅いし」
麻衣はため息をつきながら言った
麻衣は新しい都市伝説のコーナーを見ていた
「ん?
 はさみちゃん?」
麻衣ははさみちゃんというスレを見た

『はさみちゃん』
嫌な人を殺してくれる少女
頭に二本はさみが刺さっている
生きているか死んでいるか分からない
はさみちゃんを呼び出すには
誰もいない所にはさみを置く
そして
「はさみちゃんはさみちゃん
 来て下さい」と言えば来る
今すぐ殺して欲しいのなら二本いる

3:ひろにい 907:2014/07/19(土) 17:30 ID:PPg

麻衣は興味を持った
「へえー
 面白そう」
麻衣はコメント欄を見た
『本当に来た!
 すげー のりまき』
『あいつ殺してもらったよ パステルキャット』
『すぐに試せるいい都市伝説だね オカルト中毒』
など書き込まれていた
「やってみようかなー
 でも、殺して欲しい人なんていないや」
「麻衣ー
 あんたまたスマホやってるの?
 スマホ依存症ww」
新井水葉が言った
水葉はよく人を苛める
(そうだこいつ
 殺してもらおう
 死ね水葉)
静かに麻衣は笑った

4:ひろにい 907:2014/07/19(土) 20:15 ID:PPg

水葉はよく人を苛める
最低な人間だ
何もかも平凡な麻衣と違い
運動ができて顔も綺麗
恋人もいる
麻衣と水葉は真逆な立場なのだ

5:ひろにい 907:2014/07/20(日) 20:20 ID:PPg

放課後
麻衣は教室に一人残った
麻衣は周りを見た
「誰も・・いないよね」
麻衣ははさみを二本、床に置いた
鼓動が速くなる
ゆっくりと深呼吸をする
そして言った
「はさみちゃんはさみちゃん
 来て下さい」
麻衣の声が響いた
30秒経ったが、何も起こらなかった
涙が溢れた
「何よ・・
 嘘だったじゃない・・」
ピチャ
床に赤い液体が落ちてきた
「えっ」
麻衣は前を見た
そこには少女の姿があった
サラサラとした茶髪のセミロング
何処かの学校の制服を着ていた
頭にははさみが二本刺さっていた
「・・あんたがはさみちゃん?」
麻衣は言った
「そうよ
 私がはさみちゃん」
はさみちゃんが笑って言った

6:ひろにい 907:2014/07/20(日) 20:31 ID:PPg

「殺して欲しい人は誰?」
はさみちゃんがはさみを取りながら言った
「新井水葉・・
 あんた生きてるの?」
麻衣が少し震えながら言った
「生きてもいないし死んでもいない
 別の選択肢があるわ」
はさみちゃんの目から血が流れた
「じゃあ殺してあげるわ」
満面の笑顔ではさみちゃんは消えた
教室に残っているのは麻衣だけだ
「鍵閉めて帰ろう・・」
麻衣は教室の鍵を閉めて
職員室に返し、帰った

「麻衣苛めるのおもしろーい」
水葉は自宅でスマホをしていた
水葉は自分の部屋でご飯を食べる
「明日は何して苛めようかなー
 あはははは」
水葉は時計を見た
午後6時10分を指していた
「晩御飯買いに行くか」
水葉は晩御飯を買いにコンビニへ行った

7:ひろにい 907:2014/07/20(日) 20:41 ID:PPg

水葉はコンビニでおにぎりとコーラーを買った
帰り道の事
水葉は鼻歌を歌いながら歩いてた
「水葉さんかしら?」
水葉は振り向いた
そこには見知らぬ少女がいた
「あんた誰?」

8:ひろにい 907:2014/07/20(日) 21:35 ID:PPg

「私ははさみちゃん」
はさみちゃんははさみを握っていた
目から口から血が流れていた
「貴方を殺しにきたの」
「いやああああああああああああっ」
水葉ははさみちゃんを押した
「えっ」
はさみちゃんは川に落ちた
「待ってよォ・・
 水葉ちゃん」
「いやあああああああっ
 来ないでえええっ」
水葉は自宅まで走った

自宅前に着いた
「はあ・・はあ・・」
ガチャリ
「ただいまー」
水葉は安心した
もうはさみちゃんは来ない

9:ひろにい 907:2014/07/21(月) 08:36 ID:PPg

水葉は自分の部屋に行った
「にしても怖かった・・
 ご飯でも食べよう」
コンコン
誰かがドアをノックした
「ママ?
 どうしたの?」
「水葉ちゃん・・
 殺しに来たよ」
向こう側からピチャピチャという変な音がする
「はさみちゃん・・?
 死んでない?」
水葉が震えながら言った
「だって私は
 生きていないし死んでもいないからよ」
明るい声ではさみちゃんが言った
だけど、水葉は安心した
鍵を閉めているからだ
下手な行動をすれば
心配して母が来る
そして、通報されるだけだ

10:ひろにい 907:2014/07/21(月) 08:43 ID:PPg

ガチャガチャ
はさみちゃんが無理矢理開けようとしている
「早く来てよ
 ママ・・!」
水葉はある事を考えた
(大声を出せば
 ママが来るはず!)
「いやああああああああああっ!」
水葉は思いっきり叫んだ
すると、ドタドタという音がした
「水葉!
 どうしたの?!」
安心して涙が零れた
「ママ!
 はさみちゃんが私を!」
水葉ははさみを握って鍵を開けた
ガチャリ
水葉は驚いた
はさみちゃんがいないのだ
「水葉どうしたの?
 何かあったの?」
母が心配そうに言った
「・・・
 居ない・・」
水葉は安心してへなりと座り込んだ
「私、助かったんだ・・」

11:ひろにい 907:2014/07/21(月) 08:53 ID:PPg

ザクッ
何かに刺さった音がした
視界の右が赤い
そして、頭が痛い
ピチャ
赤い液体が落ちてきた
「えっ」
水葉は前を見た
そこには血塗れ姿のはさみちゃんが居た
「捕まえた
 水葉ちゃん」
はさみちゃんが笑ってはさみを振り下ろした
はさみは水葉の胸あたりに刺さりそうだ
「あっ」
ザクッ
痛い痛い痛い
それしか感じられなかった
胸からドロリドロリと血が流れる
意識が少しずつ遠くなる
「誰か・・」
口から血が流れる
「助けて・・」
そう言うと水葉の意識が絶えた

12:ひろにい 907:2014/07/21(月) 09:03 ID:PPg


水葉の母は少し前水葉が叫んだことを気にしていた
その時は丁度、晩御飯を作っていたのだ
だから、見に行かなかった
「・・妙に静かね
 見に行こうかしら」
水葉の母は二階の階段を上がった
上がってからすぐに見えた物は赤い液体だった
「・・血?
 どうして・・」
嫌な予感がした
水葉の部屋に着いた
少し開いていた
やはりおかしい
いつも水葉は自分の部屋の鍵を閉めているはずだ
「水葉・・
 入る・・わよ」
ガチャリ
扉が開いた
そこには水葉の無残な姿があった
「いやあああああああっ
 水葉!」
水葉は頭と胸元にはさみが刺さっていた
目と口から血が流れていた
虚ろな瞳だった
生きているとは思えないほど
「いやあああああああああああああっ」
水葉の母は叫んだ
父が帰ってくるまでずっと

13:ひろにい 907:2014/07/21(月) 09:14 ID:PPg

次の日
麻衣は6時30分に起きた
「本当に殺されたのかな」
麻衣が小声で呟いた
麻衣は朝ご飯を食べ
7時45分に家を出た

学校に着いた
麻衣は深呼吸をした
どうせ水葉は生きている
あれは夢だ
孤独な自分が生んだ夢だ
そう思い、教室の扉を開けた
「おはよう!」
だが、水葉の姿は無かった
「えっ」
麻衣は驚いた
どうせ風邪だろう
と麻衣は思った
時間が少し経ち
先生が来た

14:ひろにい 907:2014/07/21(月) 09:24 ID:PPg

少し悲しい顔をしていた
いつもと様子が変だ
先生が静かに口を開いた
「皆さん、昨日大変悲しい事が起こりました
 新井水葉さんが亡くなりました」
教室が一瞬でザワついた
「自宅で殺された様です
 皆さんも気をつけて下さい」
朝のホームルームが終わり
親友の岡村りなが麻衣のところに来た
「麻衣
 あたし聞いちゃった・・
 水葉さんがどんな風に死んでいたか・・」
りなが生唾をゴクリと飲んでから言った
「頭と胸元をはさみで刺されていたらしいよ・・
 そのショックで水葉さんのおばさん
 刺さっていたはさみで腹を刺して
 自殺したみたい
 おじさんは実家に帰ったらしい」
麻衣は驚いた
本当にはさみちゃんが殺してくれたのだ
麻衣ははさみちゃんの事を考えた
彼女はどんな子だろう
考えたって分からない
麻衣は空を見上げて
考えた

15:ひろにい 907:2014/07/21(月) 10:08 ID:PPg

二人目 河野陽太

「はさみちゃんかー」
6月中旬
中学校の一年二組の教室に男とは思えない高い声が聞こえた
河野陽太は声が高くてオカマ
自分でオカマをアピールする馬鹿だ
年上の人には敬語を使う
多重人格と言ってもよいくらいだ
「やってみようかなー」
陽太はオカルト系に少し興味がある
自分に影響が無いのならやってみようと思った
「ゲームやりたいなあ・・」
と言いながら空を見ていた

16:ひろにい 907:2014/07/21(月) 16:04 ID:PPg

スマホでよく掲示板を陽太はする
最近、うざいと思う人が居るのだ
『レス禁したはず来ないで まーや』
まーやという人だ
まーやのスレでは何もしていない
なのに、レス禁された
『ようは何も悪くないよ スノー』
『同じく どうしてそんな事するの? 妄想炸裂さん』
と庇ってくれるが
『あたしの勝手じゃん 次来たらこの掲示板来れないようにしてやるから まーや』
それを見た瞬間、陽太は腹が立った
悪口を打ちたかったが本当にしそうなのでやめた
「はさみちゃんなら殺してくれるかな・・」
まーやが死ねば、そのレスに来ても何もされない
そのレスには仲の良い友達が居るからだ
「試すか
 放課後」
陽太は小さく呟いた
その日はあまり授業が頭に入らなかった
それほど楽しみだった
まーやがはさみちゃんに殺される事を

17:ひろにい 907:2014/07/21(月) 16:13 ID:PPg

放課後
陽太は部活をやっているが
今日は休みだった
家に帰っても誰も居ない
父は他界している
母はいつも帰って来るのが遅い
そう儀式をやるには最適なのだ
はさみの事を聞かれぬように同じはさみを二本買った
ガチャリ
「ただいま」
もちろん誰の返事も無い
陽太は自分の部屋に行った
そしてはさみを二本、床に置いた
陽太は深呼吸をした
そして静かに口を開いた
「はさみちゃんはさみちゃん
 来て下さい」
しばらくの静寂が続いた
1分経ったけど何も起こらなかった
「・・嘘だったのか
 まあいっか」
ピチャ
赤い液体が落ちてきた

18:ひろにい 907:2014/07/21(月) 16:20 ID:PPg

「えっ
 まさか」
陽太は前を見た
そこには頭にはさみを二本刺している少女がいた
「・・はさみちゃん?」
陽太が少し震えながら言った
「そうよ
 私がはさみちゃん」
目と口から血が流れていた
「殺して欲しい人は?」
笑顔ではさみちゃんが言った
「まーや・・」
はさみちゃんがはさみを取った
「掲示板の人ね
 分かったわ
 殺してあげるわ」
満面の笑顔ではさみちゃんは言って消えた
「あれ?」
はさみちゃんが居なかった
「僕の幻覚か・・」
陽太は
おにぎりを食べた

19:ひろにい 907:2014/07/21(月) 17:37 ID:PPg


「あいつ来てないか
 よう
 がちで来てねーし
 する気無いのに」
夜見真矢は大笑いした
真矢は何もかもが平凡だ
ストレス解消にただしただけだ
ガチャリ
「・・誰?」
ピチャピチャ
「えっ」
嫌な予感がした
後ろを振り向いた
そこには血塗れの少女がいた
「わた・・し・・に何か・・」
真矢は震えながら言った
「貴方を殺しに来たの」
真矢は叫んだ
真矢はカッターナイフを握って
はさみちゃんを押した
階段には落ちなかったが倒れた
「待ってェ・・」
「いやあああああああああ」

20:ひろにい 907:2014/07/21(月) 17:43 ID:PPg

真矢はカッターナイフを下した
「死ねえええええええっ!」
ザクッ
血がドロリドロリと流れる
手に頬に服に血がつく
そんなのを気にせずに刺し続けた
「はあ・・はあ・・」
はさみちゃんの息が絶えた
「・・・死んだ?」
真矢はカッターナイフを手から落とした
「殺してしまったの・・?」
罪悪感を真矢は感じた
「見つかったら・・
 捕まる・・」
真矢はカッターナイフをはさみちゃんの胸に刺した
真矢は台所から包丁を取って来た
そして、腹を刺した
「ゲフッ」
血を吐いた
喉と腹が痛い
腹から血がドロリドロリと流れている
そんなのを気にせず何度も刺した

21:ひろにい 907:2014/07/21(月) 17:49 ID:PPg

痛い痛い痛い
刺す度に何度も感じた
血は生温かった
「はあ・・はあ・・」
真矢は倒れた
包丁が手から落ちて階段に落ちて
一階に落ちた
すぐに死んだ方がいい
真矢は最後の力を振り絞り
カッターナイフを抜き取った
そして、自分の腹に刺した
意識が徐々に遠のいていく
「さよ・・な・・ら・・」
真矢の息が絶えた
少し経ってからはさみちゃんが起きた
「この子
 私が殺そうとしたのに
 自分で死んだわ
 私は不死身なのに」
鮮血で赤く染まった自分の姿を見た
「まあいいわ」
と言うとはさみちゃんは消えた

22:ちえり:2014/07/21(月) 18:11 ID:Pb.

結構グロいですね。続きが読みたいです。頑張ってください。

23:ひろにい 906:2014/07/21(月) 19:43 ID:PPg

弟のパソコンだと撃ちにくい

22
読んでいただきありがとうございます
頑張ります!

24:ひろにい 906:2014/07/21(月) 19:56 ID:PPg


陽太は晩御飯を食べ終わりテレビを見ていた
そんな時、臨時ニュースが入って来た
「先ほど入って来たニュースです
 滋賀県で中学2年生の女の子が
 自宅で亡くなっていました
 死体は腹にカッターナイフが刺さっていました
 そして、別の人の血液も混ざっていたと分かりました
 警察は女の子が別の人を殺し自殺したと考えています」
すると、優しそうなおばさんの顔が映った
隣には女の子の親戚と書かれてあった
「あの子はそんな事するようには思いませんね
 誰かに殺されたと思います」
そして、別のニュースになった

25:由梨:2014/07/22(火) 10:37 ID:2G.

ちょっと怖いけど何だか面白いですね!

続きも頑張って下さい*・*・*・*・*・*・*・*・*・

26:ひろにい 907:2014/07/22(火) 13:25 ID:PPg

25
ハイ! 頑張ります!

陽太は呆然としていた
まーやというハンドルネームだった
ならば死んだのはまーやかもしれない
陽太は確かめるために掲示板へ行った
この時間帯はもういるはずだ
いなかった
「えっ」
そう、殺されたのはまーやだった
「これでよかったのかな・・」
夜空に一人呟いた
誰かが言った
「これでよかったのよ」
後ろを振り向いても
誰も居なかった
「・・幻聴か」
陽太は自分の部屋に戻った

27:ひろにい 907:2014/07/22(火) 13:41 ID:PPg

三人目 近藤瑠奈

7月中旬
この日もガチャガチャは賑やかだった
近藤瑠奈はガチャガチャが好きだ
爽やかなショートカットだが
あまり運動は出来ない
平凡な子だ
瑠奈はいつも学校が終わり、家に帰ったら
ガチャガチャの所へ行くのだ
来年は中学生
だからよくガチャガチャをするのだ
今日も瑠奈は友達とガチャガチャの所へ来た
「今日はいいのあたるかなー?」
二日前、レアな物を瑠奈は手に入れた
そんな事を言いながらコインを入れる
そして、回す
ガチャ
コロンという音が鳴りカプセルが出てくる
そして取り出す
パカッ
「やったああああああ」
瑠奈は喜んだ
レアな奴があたったのだ
今回、あたったのは
ホラーライトという物だ
形は小型懐中電灯と同じ大きさで
つけると怖い映像が映る
あたりには全種類の映像が映る

28:ひろにい 907:2014/07/22(火) 13:48 ID:PPg

瑠奈の後ろから震えている人が居ると感じた
後ろを振り向くと浅岡まりなが震えていた
「うう・・
 怖い・・」
まりなは瑠奈と違いセミロングだ
顔が可愛いのでよく男子にモテる
だが、怖いのが苦手だ
運動は平凡で勉強はえらい方なので
まあまあな優等生だ
すると、水野神流が手を振って来た
「スイートコレクションっていうやつ面白いよ!」
サラサラなツインテールがゆらりと揺れる
まりなと同じく顔が可愛い
だから、男子にモテる
運動はよく出来るが
勉強が全然出来ない
まりなと正反対だ
「何円?」
瑠奈が神流に聞いた
「300円」
神流が即答した

29:ひろにい 907:2014/07/22(火) 14:59 ID:PPg

「「ハァ?!」」
瑠奈とまりなの言うタイミングが被った
「それって高すぎじゃ・・」
まりなが言った
「ぼったくりじゃん!
 調子乗ってるでしょ!」
瑠奈が少し逆切れして言った
「大丈夫
 景品は最高だから!」
神流が自信満々に言った
「本当?」
瑠奈が少し疑って言った
「まあ行こう!」
神流がスイートコレクションの所へ連れて行ってくれた
瑠奈とまりなは見た瞬間、目を輝かせた
「うわー」
「きれーい」
スイーツ型の小物が入ってる
鉛筆削りや消しゴム
少しぼったくりな気がしたが気に入ってのでする事にした

30:ひろにい 906:2014/07/22(火) 21:15 ID:PPg


ゆっくりと100円を3枚入れる
チャリ―ンという音が鳴る
そして回す
ガチャ
カプセルが落ちてきた
取り出すと水色だった
パカという音が鳴り開く
中にはマカロン型の鉛筆削りが入っていた
「やったあああああ!」
琉奈が喜んだ
「ええええっ
 消しゴムかー」
神流が少し不満そうに言った
「メモ帳だったけど・・」
まりなが言った
「誘った本人がしょうもない物だったね」
琉奈が言った
「最悪―」
神流が言った

31:由梨:2014/07/23(水) 10:40 ID:2G.

やっぱり面白いです♡

頑張って下さいネ

32:由梨:2014/07/23(水) 10:41 ID:2G.

やっぱり面白いです♡

頑張って下さいネ(●´ω`●)

33:由梨:2014/07/23(水) 11:05 ID:2G.

あれ?二回書いてしまいました、すみません!

34:ひろにい 907:2014/07/23(水) 16:13 ID:PPg

32
ありがとうございます!

「次、何する―?」
瑠奈が言った
「もう帰ろー
 この景品、今日やってもいいのあたらないよー」
神流が言った
「そうだね・・」
まりなが苦笑いしながら言った
「じゃあねー」
瑠奈達は別れた

35:ひろにい 906:2014/07/23(水) 21:12 ID:PPg


帰り道の事
瑠奈は一人で帰っていた
「明日は何のガチャしようかなー」
瑠奈は塾が無い日はいつもガチャをしている
「瑠奈さん」
聞いた事ある声が後ろから聞こえた
瑠奈は振り向いた
そこには美少年ともいえる伊豆村ユウキがいた
「えええええっ
 ユウキ君っ!?
 どうしたの?」
瑠奈が言った
「いや瑠奈さん
 土曜日空いてる?」
ユウキが言った
「空いてるけど・・
 何か・・」
瑠奈が言った
「遊ばない?
 僕とゲーセン行くだけだけど」
「・・いいけど・・」
「じゃあ、決まりだね
 バイバイ」
ユウキが手を振って帰った

36:ひろにい 907:2014/07/24(木) 20:24 ID:PPg

瑠奈の家に着いた
「いやったああああああ」
瑠奈は喜んだ
あのユウキに誘われた
両想いなんだろうかと瑠奈は思った
その日は嬉しすぎて寝れなかった

次の日
瑠奈は早い時間に起きた
「おはよう」
瑠奈は親に言った
「おはよう
 瑠奈あんた髪の毛ボサボサよ」
母親が笑いながら言った
「えっ」
瑠奈は鏡を見た
そこには髪の毛がボサボサな自分の姿が映っていた
瑠奈は恥ずかしくなりすぐに直した

37:ひろにい 907:2014/07/24(木) 21:00 ID:PPg

時間が経ち学校に行った
学校には神流達が居た
もちろんユウキもいた
「おはよー
 神流 まりな」
瑠奈が大きい声で言った
「おっはよー
 瑠奈」
神流が大きい声で返した
「おはよう
 瑠奈」
瑠奈が少し小さい声で返した
「おはよう
 瑠奈さん」
ユウキが言った
「あっおはよう
 ユウキ君」
瑠奈は少し慌てて返した

38:ひろにい 907:2014/07/25(金) 09:40 ID:PPg

「瑠奈ー
 ラブラブだね」
まりなが言った
「そうかなー
 あははは」
後ろから嫌な予感がした
「一時間目から理科とか最悪―」
神流が言った
「じゃあ、早く行こう」
瑠奈はまりなと一緒に行こうとした
その時
ドン
瑠奈は誰かに押された
「えっ」
落ちる瞬間
瑠奈は見た
まりなの後ろに神流が居た
神流は笑っていた
「どう・・して・・」
瑠奈の耳に鈍い音が響いた

39:ひろにい 907:2014/07/25(金) 09:51 ID:PPg

「きゃああああああっ!
 瑠奈!」
まりなが叫んでいた
「瑠奈さん!」
ユウキが言った
痛い痛い
憎い憎い
二つの感情が混ざりあった
複雑な気持ちだった
「早く救急車呼ばないと!
 伊豆村君!保険の先生呼んで来て!」
ゆっくりと瑠奈は口を開いた
「か・・ん・・な・・
 どう・・し・・て・・」
涙が溢れた
そして意識が閉じた

瑠奈は目を覚ました
そこは病院だった
「私・・たす・・かっ・・たの・・?」
ガチャリ
扉が開いた

40:ひろにい 907:2014/07/25(金) 09:57 ID:PPg

看護師が入って来た
「近藤さんは今日も・・
 あっ先生!
 来て下さい!
 近藤さんが目を覚ましました!」
看護師が言った
すると、少し太った医師が来た
「具合は大丈夫?」
医師が言った
「ハイ
 大丈夫です
 私、どれくらい寝ていたんですか?」
瑠奈が医師に言った
「丸一日だね
 今日の夕方には退院出来るよ」
医師が言った
「分かりました」
瑠奈は心の中で神流を恨んでいた
憎い憎い憎い
死ねばいい
医師が出て行くと
看護師が瑠奈に話かけてきた

41:ひろにい 907:2014/07/25(金) 21:46 ID:PPg

「瑠奈ちゃん
 はさみちゃんって知ってる?」
看護師が言った
「知りません・・」
「じゃあ教えるね
 はさみちゃんは嫌な人を殺してくれるの
 はさみちゃんを呼び出す方法は
 誰も居ない場所ではさみを置くの
 そして、「はさみちゃんはさみちゃん来て下さい」というの
 そうしたらはさみちゃんが来るの
 今すぐ殺して欲しければ2本居るらしいわ」
看護師はそういうと、病室を出て行った
瑠奈は考えた
神流を殺してもらおうと
瑠奈の口が三日月の形になった
少し経った
瑠奈ははさみを二本用意した
そして言った
「はさみちゃんはさみちゃん来て下さい」
20秒経った
すると、赤い液体が落ちてきた
「血・・?
 どうして・・」
瑠奈は前を見た
そこには頭にはさみが二本刺さっている少女が居た
右眼は血で隠れている

42:ひろにい 907:2014/07/25(金) 22:05 ID:PPg

「貴方がはさみちゃん・・?」
瑠奈が少し震えて言った
「そうよ
 私がはさみちゃん」
はさみちゃんは笑って言った
笑うと、左目と口から血が流れた
「殺して欲しい人は誰?」
はさみちゃんがはさみを取って言った
「神流!
 います・・」
ガラ!
病室の扉が勢い良く開いた
そこには神流が立っていた
「か・・ん・・な・・」
神流の髪の毛は少しボサボサだった
「あんたが怪我をしたらユウキ君と遊べると思ったのに
 ユウキ君はあんたの事を心配して私と遊ぶのを断った
 あんたが居なければ・・
 だから私考えたの」
神流は隠していた右手を見せた
そう包丁を握っていた
「えっ」
瑠奈は震えた
「あんたを殺せばいいってね」
神流は笑顔で言った

43:ひろにい 907:2014/07/25(金) 22:20 ID:PPg

「きゃあああああああっ」
瑠奈は叫んだ
動けない
体が鉛の様に重い
「たす・・け・・て」
はさみちゃんが神流を押した
神流は尻餅をついた
「痛っ!
 あんた何するのよ
 殺すわよ!」
神流とはさみちゃんは扉の向こうにいた
瑠奈は鍵を閉めた
「あんたを刺すわよ!」
神流が大声で言った
「それは出来るかしら?」
ザクッ
鈍い音がした
「痛い痛い痛いたいたいたいああああああああっ!
 痛いよおおおおひぎゃああああああああ」
ザクッザクッ
「痛い痛い痛い助けてえええええ
 ああああああああああ」
ザクッ
「ゲフッ」
液体が落ちた音がした
そして、何かが倒れた音がした

44:ひろにい 907:2014/07/25(金) 22:30 ID:PPg


神流はいらついていた
何故ならはさみちゃんが退いてくれないからだ
「あんたを刺すわよ!」
神流は包丁を握りしめて言った
「別にいいわよ
 貴方に出来るかしら?」
はさみちゃんが余裕の表情で言った
「でき・・」
ザクッ
何かに刺さった音がした
自分の頭にはさみが刺さっていた
「痛い痛い痛いいたいたいたいああああああああっ!
 痛いよおおおおひぎゃああああああああ」
奇声しか発せれなかった
それほど痛い
ザクッザクッ
腹に二回刺された
「痛い痛い痛い助けてえええええ
 ああああああああああ」
ザクッ
「ゲフッ」
血を吐いた
そして、倒れた
「たす・・け・・て・・」
誰にも聞こえない小声で言った
そして、意識が絶えた

45:ひろにい 907:2014/07/26(土) 21:07 ID:PPg

静かになった
「神流・・」
ガラ
まず瑠奈は血を見た
「えっ・・
 何で・・」
瑠奈は生唾をゴクリと飲んだ
そして、前に進んだ
そこには神流の無残な死体があった
「ひっ!」
瑠奈は尻餅をついた
神流の頭と腹にはさみが刺さっていた
「きゃあああああああっ」
瑠奈は看護師を呼びに行った

46:ひろにい 907:2014/07/28(月) 11:22 ID:PPg

が、看護婦が死体を見つけた
「瑠奈ちゃん!
 大丈夫?」
看護婦が携帯で警察に言った
10分経ち、警察が来た
悲惨な状態に誰もが息を飲んだ
この事件は今も犯人は見つかっていない
一週間後、この事件は迷宮入りとなった

47:佳那◆sUQ:2014/08/07(木) 12:24 ID:2G.





あの...ひろにいさん更新楽しみに待っています!

48:ひろにい 907:2014/08/07(木) 14:40 ID:PPg

番外編 はさみちゃん―全ての始まり―

「もういい!美容師なんかやめてやる!」
男の大きな声が聞こえた
男ははさみとくしを川に投げた
「次の仕事は何がいいだろう・・」
はさみちゃんは川に沈みながら男の事を考えた
(どうして・・捨てるの・・?
 許さない許さないユルサナイ)
はさみちゃんはある男に捨てられたはさみだったのだ

49:佳那◆sUQ:2014/08/10(日) 18:23 ID:2G.





番外編も何だか....ヒヤッ

50:ひろにい 907:2014/08/10(日) 19:10 ID:PPg

この男と出会ったのは1年前の事だった
最初、男は明るかった
「これがいいか
 お前らよろしくな!」
美容師を一緒に目指していたのだ
だが、試験に一回落ちた
その時はお酒を飲んで紛らわしていたが
二回目は男は怒った
カット用のマネキンを燃やし
美容師になるための本をはさみで切り裂き
はさみとくしを川に捨てた
はさみちゃんは川の底に居た
暗い暗い底
はさみちゃんは決めたのだった
あの男を殺すと
道具を粗末にする者は何にもなれない
はさみちゃんは川から出た
そして、はさみを二本頭に刺した
血が流れる
右眼の視界が赤くなった
はさみちゃんは男を殺しに行った

51:ひろにい 907:2014/08/11(月) 08:10 ID:PPg

男の居場所は分かってる
男の家はボロボロのアパートだ
男しか住んでいない
ドアをノックする
コンコン
「誰だ」
男の暗い声がした
「私ははさみちゃん」
「はさみちゃん・・だと・・?」
はさみちゃんの名前は男がつけた物だった
「ま・・さか・・お・・まえ・・」
ガチャリ
扉を開けた
「そう、貴方が川に捨てたはさみよ」
「うぎゃあああああああ!」
男は叫んだ
はさみちゃんは男の背中をはさみで刺した
「ふがっ!」
男は倒れた

52:妃芽:2014/08/21(木) 02:09 ID:Z6U

面白いです!
ちょっと怖いですけど、面白いです!!
はさみちゃんって、少しかわいそうな子なんですね。

53:ひろにい 907:2014/08/22(金) 21:33 ID:PPg

ハイ、そうなんですよね

54:妃芽:2014/08/22(金) 22:11 ID:Z6U

でも、面白いです!!

55:ひろにい 907:2014/09/14(日) 13:24 ID:PPg

血がドロドロと流れた
愛していた男の無残な姿
涙が少し溢れた
「まだ・・私は消えない・・
 まだ使われたい・・」
はさみちゃんはある事を考えた
「人を殺そう
 ネットで噂にでも流したらいいや」
はさみちゃんは掲示板にある噂を流した
『はさみちゃん
 はさみちゃんは憎い人を殺してくれます
 そんなはさみちゃんを呼び出すのは簡単です
 誰もいない所にはさみを置く
 そして、はさみちゃんはさみちゃん来て下さいと言う
 すると、はさみちゃんが来る』
まだ使われる為に人を殺す
それははさみちゃんの希望とも言えた
「さてと、今日もですか」
毎日呼び出されるはさみちゃん
「貴方の殺して欲しい人は誰?」

56:ひろにい 907:2014/11/08(土) 21:42 ID:TdY

零人目 波根野美沙−はさみちゃんの真実―

あの話は嘘だった様だ
ある中年の女性が言った
「今から話すのははさみちゃんの真実です」

 1975年、波根野村
6月17日、午前10時
はさみちゃんの本名は波根野美沙、15歳
美沙は村長の娘だ
父が村の病院の医師で母が村長
美沙は普通の村人と遊ぶ事が限られている
美沙は神社の巫女だ
両親と娘とも素晴らしい職業についているのだ
波根野譲、美沙の父、村にある唯一の小さな病院の医師
手術も普通に出来て、助かる場合が多い
波根野真利亜、美沙の母、この村の村長
誰にでも優しいが、ルールには厳しい
美沙は波根野神社の巫女
いつも神社を岩石で掃除をしている
綺麗好きな性格だ

57:ひろにい 907:2014/11/08(土) 22:23 ID:TdY

美沙には友達と好きな人が居る
「美沙ーっ!」
茶髪のショートカットの少女が走って来た
川緒ユリ、元気な性格
運動抜群で勉強が出来ない能金だ
よく神社に遊びに来る
「あっユリおはよう
 今日は学校休みなの?」
美沙はお賽銭の隣に座ってお茶を飲んだ
「コーラは?」「無いわよ」美沙は呆れながら即答した
いつも美沙が質問する内容の一つだ
後は「クッキーは?」や「テレビは?」などだ
「というか質問に答えなさいよ
 学校は休みなの?」
「遅刻しちゃった☆」「は?」美沙は目を丸くした
しかもユリは笑顔で言ったのだ
満面の笑顔で、ベチンッ!
美沙はユリの頬を叩いた「痛ーい」ユリが感情を込めずに言った
「もう一発お見舞いするわよ?」美沙は黒い笑顔で言った
「嘘ですっごめんなさいっ」これがいつもの光景だ

58:羊羮◆R.:2014/11/08(土) 23:45 ID:hRQ

おお……都市伝説系好きなので読んでみたら……
ハマったかもしれません((

個人的には最初のはさみちゃんの真実の方がオカルトチックで好きだなあと感じましたが、真実の話も気にってきました!
一体どうしてはさみちゃんになったのか……気になります。
執筆頑張ってください! コメント失礼しました〜

59:ひろにい 907:2014/11/09(日) 21:07 ID:TdY

58 ありがとうございますっ!
それと波根野美沙を並び替えたらある文字が出来ます
簡単ですよー

「貴方・・昨日も休んでいなかった?」「うんっ!」
ユリが笑顔で言った「殴っていいかしら?」
「ごめんなさいっ!」「はあ・・貴方の将来が不安だわ」
ユリはよく学校をサボる、いわゆる不良だ
だから美沙の両親にあまり気に入られていない
「そんな悪い子には神の鋏で殺すわよ?」「人殺し―っ」
ユリはジタバタしながら言った
神の鋏は波根野神社の倉庫にあるはさみだ
善人が握ればそれは素晴らしいはさみだ
悪人を刺せばすぐに更生出来る
悪人が握ればそれはただの鋏
悪人を刺せばもがき苦しみながら死ぬ
謙と真利亜は悪人を何度も刺したが
もがき苦しみながら死んだが
美沙が刺すと更生される
そう美沙は波根野家の中で唯一の善人なのだ

60:ひろにい 907:2014/11/09(日) 21:48 ID:TdY

「今日は儀式の日ってお母様が言っていたわ」
「あるェ〜?中途半端な日にするんだね〜」
今日は美沙が担当する日だ
そして、今日はお見合いがあるのだ
この村で唯一の金持ち
鶴木正蔵とお見合いするのだ
美沙は断るつもりだ
何故なら、別に好きな人が居るからだ
鈴倉圭、美沙と同級生
運動が出来て、勉強もそこそこ出来る
だけど、平凡だから圭を愛してはいけないと言われたが
美沙は圭が好きになっていた
美沙は虫が苦手だ
神社の掃除中、蜘蛛が出て来た
それを圭が森林の中に帰してあげたのだ
それから、圭の事が好きになった
「あっ美沙お疲れさんっ」
聞き覚えのある声がした
後ろを振り向くと圭が居た
「今日、学校休みだったから来たんだ」「は?」
美沙はユリを睨んだ
ユリは右上に目を寄らせて口笛を吹いた

61:ひろにい 907:2014/11/09(日) 22:01 ID:TdY

「つまり・・ユリの言った事は嘘と・・ね・・」
美沙は指をぺキバキとワイルドに鳴らした
「暴力さ・・反対っ!」ユリが必死に言った
「美沙さんっ!」聞き覚えのない声がした
後ろを振り向くと、茶髪のショートカットに青色のタキシードの様な服を着た美少年が居た
「僕ですよっ、美沙さんっ
 鶴木正蔵ですっ」
美沙は顔をしかめた
「ごめんなさい、貴方の事好きじゃないの」
「えっ」正蔵の瞳から輝きが消えた
「私は・・この人の・・事が好き・・なのっ!」
美沙は圭の腕を取った
「えっ・・・」正蔵ははさみを取り出した
「こいつを消せば好きになってくれれるんだね・・」
「やめて・・嫌っ・・」美沙は涙を零した
正蔵ははさみを強く握って圭に向かって走った
「圭っ!避けてええええええっ!」
圭は呆然としていた「えっ・・」
「圭君っ!」ザクッ
圭の腹にはさみが刺さった「あっ」
「あはっあははははっ!」
正蔵は腹を抱えて笑い転げた

62:ひろにい 907:2014/11/10(月) 18:04 ID:TdY

「圭っ!圭っ!」「当然だ」
後ろを振り向くと謙が居た
「なっ・・何が当然よっ!
 圭が・・圭が・・」
美沙の瞳から涙が溢れた
泣いても泣いても止まらない
「こんなゴミ屑に美沙を渡すものか
 正蔵君に言ったんだ
 あいつを殺せと」
美沙の瞳から悲しみが消えて憎しみに満たされた
「お父様・・がっ・・」「私が提案したのよ」
謙の隣に真利亜が来た
「あんな屑に渡せるわけないでしょう?
 勿論、屑の親から許可を取ったわよ」
そういう問題じゃない
美沙は神社の中に走って入った
「美沙さんっ待ってっ!」「美沙っ!」
ユリと正蔵が後を追って行った
美沙の中には悲しみと憎しみがうず巻いていた
美沙は神社の倉庫に走って行った

63:ひろにい 907:2014/11/10(月) 22:09 ID:TdY

美沙は倉庫にあった壺や巻物を投げ捨てた
壺が割れて大きな音が倉庫内に響く
でもただ投げ捨てていた
『赤の水滴流す時
 鋏は憎悪に染まる』
綺麗な女性の声が脳内に響いた
床には赤く染まった神の鋏が落ちていた
『善人の少女、貴方の憎悪を終わらせようではないか』
さっきの女性の声だった
「・・・鋏様・・?」
鋏様とは波根野村の神様だ
髪の毛が長くて頭にはさみが二本刺さっている
美沙と似ている巫女服を着ていて右眼が血で隠れて見えない
口と両目から血が流れている妖怪の様な姿だった
『そう、私は鋏様
 貴方の憎悪を終わらせるつまり・・』「つまり・・?」
美沙は生唾をゴクリと飲み込んだ
『復讐するという事、その代わり私と同じ姿になってもらうわ
 そして、不死身になってもらうわ
 貴方が鋏様になるの』静寂が続く倉庫内に鋏様の声が響いた
『さあ、決断なさい
 復讐するか金持ちの息子と結婚するか』

64:ひろにい 907:2014/11/13(木) 21:29 ID:TdY

美沙はきっぱりと言った
「私はあの人と結婚しないっ!
 復讐する・・!」
好きな人を殺した本人と暮らしたくない
『ならば私を頭に刺しなさい』「えっ」
『痛みは一瞬だけよ、さあ早く!』
美沙は神の鋏を拾って頭に刺した
本当に痛みは一瞬だけだった
痛みはすぐに無くなったが
血が物凄い勢いで流れて右眼が血で隠れた
綺麗な黒髪は闇と見間違うほどの黒さに変化した
美沙の綺麗な黒目は血の様な赤い瞳に変化した
美沙は鋏様の姿になったのだ
バンッ!倉庫の扉が開いた
「ひっ!・・鋏様・・っ!」
ユリは怯えていて後ろずさりをしていた
美沙はユリを安心させる為に頬を触って言った
ユリの瞳から涙が零れる
「私は鋏様じゃないわ、ユリ
 貴方の知っている美佐よ」

65:ひろにい 907:2014/11/13(木) 21:40 ID:TdY

「美沙・・・?」ユリはゆっくりと美沙の名を呟いた
「私は今から復讐をするの
 貴方は殺さないから」美沙は満面の笑顔で手を振りながら言った
「さよなら」「美沙っ!」美沙は正蔵に近づいた
「美沙さん・・・」美沙は正蔵の腹を殴った
「ぐはっ!」正蔵は倒れて血塗れなはさみが床に落ちた
「これで圭を殺したのね・・」美沙は圭を殺したはさみを握った
「あっ・・やめ・・」「貴方もこれで殺してあげるわ」ザクッ
美沙は正蔵の右眼にはさみを刺した「ああああああああああああああっ!」
正蔵が耳を劈く程大きい声を出した
美沙は正蔵の右眼を繰り抜いた「ごっ・・ごめ・・」
美沙は笑顔で言った「左眼がまだよね?」「やめて・・」
正蔵が右眼があった所を手で押さえながら言った
血がボタボタと垂れている
ザクッ美沙は正蔵の左眼にはさみを刺した
「ふぐあああああああっ!」美沙は正蔵の左眼を繰り抜き正蔵の胸を刺した
ザクッ「ゲフッ」正蔵は血を吐いて倒れた
美沙は正蔵の返り血を浴びて赤く染まっていた
「美沙っ!何をしているんだっ!」「美沙っ!」
後ろを振り向くと怒っている謙と怯えている真利亜が居た

66:ひろにい 907:2014/11/13(木) 21:51 ID:TdY

「何って・・復讐しているだけよ?」
美沙の姿を見て謙も怯えた
「鋏様…っ!」美沙はイラつき真利亜の元に行った
「来ないで・・美沙・・」真利亜は泣きながら後ずさりをしていた
「圭が屑だって・・あんたの方がよっぽど屑じゃないの?」
「ごめんなさ・・い・・」美沙ははさみを握る力を強くした
「屑は死ね」美沙は真利亜の首元にはさみを開いた
「やめて・・」真利亜の涙の数が増えた
「さよなら、真利亜」グシュウッ
真利亜の首がくるりと回転して床に落下した
首を失った胴体は美沙が手で押して倒した
「まっ・・真利亜・・・」「さてと」
美沙はクルリと体の向きを謙に変えた
「あんたが一番悪いからね
 あんたが・・あんたが・・」
「あっ・・あっ・・」謙はただ震えていた
「あんたのせいで圭は殺された
 だから死ね」ザクッ
美沙は謙の腹にはさみを刺した
ザクッザクッザクッ
何度も場所を変えて刺した
胸、右眼、首
首を刺したら血を吐いて謙は動かなくなった

67:ひろにい 907:2014/11/15(土) 10:13 ID:TdY

「美沙・・・っ!」
後ろには怯えている美沙が居た
「ユリ・・・さよなら・・」
満面の笑顔で美沙は言った
そして、美沙は闇に消えた

「これで終わりです」
テレビのレポーターが中年の女性に聞いた
「貴方は誰ですか?」
中年の女性はゆっくりと口を開いた
「私の名前は・・川緒理香子です」
そう、中年の女性はユリの母理香子だったのだ

零人目 後編、川緒ユリ―絶望の果ての復讐―

レポーターが理香子にある質問をした
「美沙さんの親友、ユリさんは何処に居ますか?」
その質問を聞くと理香子が寂しそうな顔をした
「ユリはこの世に居ません
 死にました」
重く低い声で理香子は言った
「今から話すのはユリの日記からの物と私の体験と美沙ちゃんから聞いた事です」

68:ひろにい 907:2014/11/16(日) 15:31 ID:TdY

ユリは悲鳴と何かの液体が垂れる音が終わってから倉庫を出た
「ひっ!」そこは地獄そのものだった
人の眼球が二つだけだがそこらに転がっており
眼球が無い正蔵の死体が眼球の近くに転がっていた
その近くには体中、めった刺しにされた謙の死体があった
謙の死体の近くには真利亜の首が転がっていた
真利亜の右腕と左足が転がっている
ザクッザクッ、真利亜の残りの胴体を切っている人が居た
その人をユリは知っていた
「・・・美沙・・」
美沙は後ろを振り向いていつもと変わらない笑顔で言った
「今日も学校サボったのでしょう?ユリ」
体中が血塗れで頭にはさみが二本刺さっていて
右眼が血で隠れているが美沙だ
ガラッ「いやああああああああっ!」
少女の悲鳴がした、神社の中には正蔵の姉神流と夫の翔太が居た
「正蔵が・・いやああああああああっ!」
神流は包丁で翔太を刺した
「お前だお前だお前だお前だお前だっ!」
神流は精神的におかしくなっていた

69:ひろにい 907:2014/11/16(日) 15:49 ID:TdY

「か・・ん・・な・・」
「私の名を呼ぶなっ
 人殺しいいいいいいいいっ!」
神流は涙を零しながら何度も何度も刺していた
「神流さんっ!」
ユリは神流の名を呼んだ
神流はゆっくりとユリの居る方向に向いた
虚ろな瞳だった
「神流さ・・」「お・ま・え・か」
物凄く低い声で神流が言った
ユリを見る瞳には憎悪しか込められていなかった
「ちっ・・違い・・」「お・ま・え・の・せ・い・か」
機械の様な声で神流が言った
神流はゆっくりと立ち上がりユリに近づいて来た
「ちっ・・違いますっ・・」
「お前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだ」
「いやああああああああっ!来ないでえええっ!」
ユリは泣き叫んだ「やめなさい!」
ユリの前に美沙が立った

70:ひろにい 907:2014/11/16(日) 16:06 ID:TdY

「ユリは正蔵を殺していないっ!
 ユリは誰も殺して居ないのっ
 私が彼を殺したのっ!」
「美沙・・・」ユリは美沙の今の感情が分かり悲しくなってきた
「・・殺した原因は?」神流が正気に戻った様だ
「好きな人を・・殺されたから・・」
美沙の両目から血の涙がポタポタと流れていた
神流が寂しい笑顔で言った
「弟が迷惑かけたわね・・」
「神流さん・・・」ユリは神流が可哀想に見えてきた
「私が代わりに怒っておくわ」
神流はゆっくりと自分の首に包丁を近づけた
「あの世で」「神流さんっ!」
美沙はユリを止めようとしたが遅かった
ザクッ、もう止めた時には神流は自分の首を切っていた
「ごめ・・ん・・ね・・」
神流は血を吐きながら笑顔で言った
ドサッ神流は倒れた
「神流さんっ!神流さんっ!」
ユリは神流の体を揺らしたが反応は無かった

71:ひろにい 907:2014/11/16(日) 16:24 ID:TdY

「もう、神流さんは亡くなっているわ
 貴方は理香子さんと一緒に逃げなさい
 私はまだ復讐をする」
「美沙・・・っ」ユリの瞳から涙が零れた
「私はもう人ではないの
 だから、逃げてそして・・」
美沙はゆっくりと立ちユリの方を向いて言った
「いつもありがとう」満面の笑顔だった
「み・・美沙・・」「ユリっ!」
聞き覚えのある声がした
後ろを振り向くと理香子が居た
「お母さんっ!」「早く逃げなさい、理香子さんと一緒に」
「さあっ行くわよ!」理香子はユリの手を引っ張って走った
「美沙・・っ!」美沙は笑顔で手を振ってくれた
「バイ・・・バイ・・!」美沙は泣きながらも笑顔で手を振った
村は荒れていた
老人が息子を殺している様子や老人が自殺をする様子
ここは地獄の様な所だ
ユリの家に着くと、車の近くにユリの父鶴が死んでいた

72:ひろにい 907:2014/11/16(日) 16:45 ID:TdY

左眼の眼球が取れていて脳味噌が半分見えているが
鶴だった「お父さんっ!」
「ユリっ!早く乗りなさいっ!」
ユリはすぐに車に乗った
ユリは何もかも忘れたくて寝た

それから目を覚めると、近くの交番に車が止められていた
車から出て交番に行くと、理香子が警察に波根野村の事を話していた
「本当ですか?新手の嘘じゃないですよね」
理香子が机を叩いて立ち上がった
「今この場で死にましょうか?!
 死んであげましょうか?!」
「わっ分かりましたから落ち着いて下さい」
警察は少し怯えていた「パトカーで行けば危ないので理香子さんの車でいいですか?」
警察が少しもじもじしながら言った
「別にいいですから早く乗って下さい!」
ユリは車の中に戻った
ガチャッ扉が開き理香子と警察が入って来た
「じゃあ、波根野村にお願いします」
ユリは気づかないフリをする為にまた寝た

73:ひろにい 907:2014/11/16(日) 21:51 ID:TdY

後はあまり覚えていない
ユリは村に行きたくなかったので窓から見ていた
村は血塗れだった
人の頭や腕が普通に転がっている
ユリは吐きそうになり見るのをやめた

それから三年後、ユリは高校生になった
新しい生活をユリと理香子はしている
短かったショートカットは随分と伸びて三年前のユリと別人になった
あれから警察が仲間を呼び捜査をしたが
美沙は見つからなかったらしい
ただ唯一生きている波根野村惨殺事件の被害者
七月中旬の事、ユリは半袖の薄い水色のワンピースを着て
麦わら帽子を被って散歩をしていた
ユリはお気に入りの公園の噴水に行った
噴水の近くには黒い長髪の何処かの制服を着た少女が座っていた
その子はまるで美沙の様だった
ユリは美沙に似ている少女の近くに座った
「まだ、気付かないの?ユリ」聞き覚えのある声が近くから聞こえた
「美沙・・?」ユリは近くに居るかと思い美沙を探した
だけど、居なかった「此処よ、ユリ」
美沙の声はユリの近くに座っている美沙に似た少女から聞こえた

74:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:06 ID:TdY

「貴方が・・美沙?」
ユリは恐る恐る聞いた
「私は波根野美佐よ
 まあ・・その名前は時代遅れだけどね」
美沙が口に指を立てて言った
「えっと・・じゃあ・・何?」
「はさみちゃん」「はさみ・・ちゃん?」
美沙が笑顔で言った「そう、はさみちゃん」
そういえば美沙の周りの同級生ではさみちゃんと聞いた事がある
憎い人を殺してくれるとか呼び出す方法も簡単だとか聞いた
そのはさみちゃんの姿が親友だとは驚いた
「・・・へえー」美沙としても歳をとっていなかった
三年前とほぼ同じ姿だ
唯一、違うのは巫女服じゃなくて波根野村の中学校の制服を着ている事だけだ
「久しぶりね、ユリ
 随分髪も伸びて別人みたいね」
ユリの頬が赤く染まった
「えっと・・ありがと・・う
 というか、何で私って分かったの?」

75:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:20 ID:TdY

美沙はチッチッと言いながら指を立てて振った
三年前と性格が少し変わっていた
「貴方の学校の生徒に依頼がきたからね
 一か八かでその子に聞いたのよ
 そしたらここに居るって聞いたから来たの」
ユリは「へー」としか言えなかった
「じゃあ、また明日此処で会いましょう
 まだ依頼があるから」
美沙の姿はいつの間にか見えなくなっていた
「もう行ったのか・・」
ユリは家に戻った
それから、毎日噴水で美沙と話した
担任の先生の事、お気に入りのゲームの事
本当に楽しかった
五日後、七月二十日、午後五時三十分
ユリはいつも通り噴水で待っていた
でも美沙は来なかった
「遅いなあ・・・」依頼がいっぱいあったのだろうか
美沙に何があったのだろうか
ただそれだけがユリは気になった

76:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:30 ID:TdY

「お嬢ちゃん、誰を待っているんだい?」
少し低い男性の声がした
近くに眼鏡をかけた少し小太りな男性が居た
「彼氏かい?それとも美沙ちゃんかい?」
「美沙の事・・知っているんですか?!」
ユリは男性に聞いた
男性は気持ち悪い笑いをしてから笑顔で言った
「クククク・・・
 美沙ちゃんに会わせてあげるよ・・」
正直、男性の笑顔も気持ち悪かった
ユリは少しだけ後ずさりをした
男性はポケットから何かを取り出した
シャキッ、男性はカッターナイフを握っていた
「ひっ!」周りは明るいが人は一人も居ない
今すぐ走って逃げたいが体が鉛の様に動かない
「やめて・・こな・・いで・・」
男性は気持ち悪い笑い方をしてユリに近づいて来る
「ぐへへへ・・
 ユリちゃあん・・・
 大好きだよ・・君みたいな髪の毛・・」

77:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:38 ID:TdY

男性はあろうかと口から涎をポタポタと垂らしていた
(動いてっ・・動いてっ!)
ユリは心の中で念じたが意味は無かった
男性の顔はユリの目の前まで来ていた
「いやっ・・来ないで・・っ!」
ユリは泣きながら男性に訴えた
だが、男性には無意味だ
逆に男性を興奮させた
「ふへへへへ・・
 可愛いね、死に顔はもっと可愛いよね・・
 ユリちゃん・・」
男性はユリを思いっきり押した
「きゃあっ!」ユリは勢いよく草原に倒れた
男性はゆっくりと近づいてくる
「もう・・我慢出来ないっ・・!
 ユリちゃん・・・我慢・・・」
男性はコンパクトナイフを振り上げた
「しようね」満面の笑顔で男性は言ったと同時にコンパクトナイフを振り下ろした
ユリの体は鉛の様に動かないままだった
素直に攻撃を受けるしかないのだ「いやああああああっ!」ザクッ

78:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:46 ID:TdY

血飛沫が舞い上がった
腹から夥しい量の血が流れる
「ぐへへへ・・可愛いね・・
 じゃあね、ユリちゃん」
男性は小走りで逃げて行った
ユリはただ空を見上げていた
夏なのにもう空は暗かった
綺麗な星が夜空に散らばっている
ユリは力を振り絞って手を伸ばした
勿論、綺麗な星は手に取れない
それくらいユリは分かっていた
ただ涙が零れるだけだった
口の中で血の味を感じた
「おかあ・・さ・・ん・・」
夜空には笑顔の理香子が映っていた
ただのユリの妄想に過ぎないが
その隣には三年前のユリと美沙と圭が居た
三人とも笑っていた
あの頃がただ懐かしかった
あの頃に本当に戻れたらどれだけ素晴らしいのだろうか

79:ひろにい 907:2014/11/17(月) 21:59 ID:TdY

意識がだんだんと遠のいていくのが分かった
「ユリ・・おかあ・・さん・・
 ご・・・め・・ん」
最後に一粒涙が零れてからユリの意識はなくなった

「・・・嘘でしょ・・」
美沙の泣きかけの声が聞こえた
何故か目を開けらそうだったので目を開けた
目の前には自分の死体と涙を流している美沙の姿があった
「美沙っ!」ユリはある事に気付いた
自分の体が透けているのだ
「嘘だと言ってくれるでしょ?ユリ・・」
美沙はユリの体を揺らしたが
やはり反応は無い
「ユリっ!・・・ユリっ!
 ユリ―−−ッ!」
美沙は泣き叫んだ
右眼は血で隠れていたが、右眼の血も水と混じったものとなり床に落ちて行った
「美沙っ!」ユリは大声で叫んだ
すると、美沙がユリの居る方向を向いた

80:ひろにい 907:2014/12/04(木) 21:12 ID:TdY

少しこの話は休ませて頂きます

81:ひろにい 907:2014/12/04(木) 21:23 ID:TdY

特別依頼一人目、夜村のえる―聖夜の奇跡―

私、夜村のえるは噴水広場である人を待っていた
時間は午後七時半、そろそろ来る筈の時間だ
私は息を吐きながら待っていた
すると、コツコツと足音がした
茶髪の長髪で何処かの制服を着てマフラーを首に巻き付けて手袋をしている少女が来た
この人には去年会った事がある
あれは去年の今日、十二月二十四日
ケーキ屋に急いで行きケーキを買おうとしたが
その人も買おうとしていた
ケーキは一個だけだったので私は譲った
「遅いわね・・依頼人・・」「え?」
もしかしてこの人がはさみちゃんなのだろうかと思った
「あのー」「何でしょうか?」「貴方がはさみちゃんですか?」
「そうよ」私は驚いた、こんな小さい子だったとは
「あのー私が依頼した夜村のえるです」
すると、はさみちゃんは驚いた「大人でしたか、失礼いたしました」
物凄く礼儀正しい子だった
ここの地域の子はどうだろうかと考えた

82:ひろにい 907:2016/09/17(土) 23:30

「ゆ…ユリ…!」美沙の瞳から大粒の涙が溢れるその涙は少し赤く染まっていた
「何で…?何で…ユリが…殺されたのよっ!」美沙は小さい子供のように泣きじゃくった
今の美沙は『はさみちゃん』じゃないあの頃のユリが知っている優しい優しい美沙だった
「ごめんね…美沙…」自然とユリの瞳からも涙が溢れる「…許サナイ」
「えっ」美沙は握っていた鋏を強く握りしめた「絶対ニ殺シテヤル…」
そう呟き美沙は走って公園を出て行った多分、ユリを殺した犯人を殺しに行くのだろう
「美沙…待って…」私を一人にしないで…ユリは心の中で叫んだ勿論、誰にも聞こえない
思い出されるあの記憶…気持ち悪い男性に腹を裂かれた時の感覚、飛び散る鮮血…
「あっ…あっ…」誰か助けて私を一人にしないで声に出来ない声にしたくない
ユリの感情が色々と混ざってゆくドスッドスッ「やめへ…くらふぁい…」
気持ち悪い男性の声が聞こえた後ろを振り向くと公園の入口に美沙が男性を殴っていた
何度も何度も鋏で刺したり体中のあらゆる所を殴ったり「あんたは屑よ」
美沙は鋏で何度も何度も腹を刺した「ごめん…なふぁい…ごめん…なふぁい」
「簡単に許すわけないでしょ?」美沙は男性を睨み男性の右眼を鋏で刺した
「ぐああああああああっ!」男性の悲痛な悲鳴が響いた「あっ…あっ…あっ…」
美沙はただ笑わず泣かずに男性をずっとずっと睨んでいた
その様子はあの頃の美沙とかけ離れていた「やっぱり変わっちゃったんだね」


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