告白の12月

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1:MIYABI:2015/05/05(火) 15:26 ID:/Y2



__好きです、付き合ってください

そういったのは美都だった。




…午後。
…眠い。

もうすぐで2年も終わりだというのに、終業式までは授業尽くし。

前の席の夏樹は寝てるし。

隣のヤンキーも寝てるし。


しんとした教室では、英語教師の淡々と説明する声だけが響いていく。

     ・・・
そんな中、あの冬のことを思い出した


「…ごめん。」
としか言えなかったあの12月を。

2:MIYABI:2015/05/05(火) 15:56 ID:/Y2

美都が恋に落ちたのは、中学2年が始まった1学期だった。

しかし、その彼と出会ったのはちょうどその1年前。





「あ〜部活紹介良かったな〜!」
ん?
「美都っ!!」
あぁ、架歩ちゃん。
「何部入るか決めた?」
「うーん、やっぱり軽音部かな?」

そう、このキーボードと共にバンドを組む。それが私が中学に来た目的っていっても過言ではない!
架歩ちゃんと一緒に入る約束をしていたしね…。


「で、そのバンドのメンバーなんだけど…!」
え、もう集めて来たの!?
「まだ入るかもわかってないのに?」
「まあまあ、それはさておき…」
…大丈夫か?この子?

「…じゃーーーーーん!」
バサッ
ん?
架歩ちゃんは私に何かの用紙を渡してくれた。


なになに…
『ボーカル兼ギター柳井夏樹
 メインギター荒川エリナ
 ベース澤梛梼
 キーボード篠原美都
 ドラム松尾架歩』

ベースの人の漢字が読めない…。

「さわなぎ ゆず だよー!」
あ、ありがと。
ていうか、架歩ちゃん以外全員違う小学校じゃん…顔広いねー。


この時私は、彼を「難しい漢字の人」としか思っていなかった。
そう、恋愛対象ではなかったのに…

3:MIYABI:2015/05/05(火) 16:53 ID:/Y2

ああ! 挨拶忘れてた!
えっと…MIYABI(雅)です。
今回は「恋愛」をまた色んな角度から「見た結果」です。
初め辺りは過去と現実が要り混じってるのでややこしいかもです(・ω・)
あと、更新遅いかも知れませんがよろしくお願いします!!


では続きです♪





〜現在・梼〜




_____授業中、ずっと同じことを考えていた。

     ・・
…それは、彼女のこと。
…それと、高校。

・・
彼女と同じ高校に行くのなら、偏差を3つほど下げないといけないこと。

…その事については、どうでもよかった。

…でも何故だろう。

…どうして自分は美都と同じ高校へ行きたいと思うのか…。

…やっぱりそれは、
まだ心の中で美都の事が…



「…。」
…あぁ、憂鬱だ。




お昼。
久々に屋上で食べよう。
3年になったら屋上遠くなるしな…。


廊下を歩くと、おにぎり片手に廊下をうろちょろする背の低い女子。

彼女は…
「美都。」
ハッと振り返る。
やっぱり、かわいい。

…胸がキュンと締め付けられる。

照れ笑いながらも、少し美都を見つめた。
…彼女が何かを言いかけたのだが、俺の口から自然に言葉はでていた。

「お昼…一緒に食べよーぜ?」





「やっぱり屋上いいな〜。久しぶりだよね、ここ来るの。」
「うん。そうだな…。」
あの事件以来な。

「うん…懐かしー。」
話が詰まる。
やべ。
「…美都。」
「んー?」


「…やっぱ何でもない。」
「…うん。」
「そういやさっき何か言いかけてたじゃん、あれなんだったの?」
「…え。」

美都が黙ったので、それ以上はもう聞かないでおいた。
…でも、何か言うべき事があったのでは…!



それは、
「…ありがとう」
なのかもしれない。

突然過ぎて驚いたのか、美都は何も言わなかった。しかし、驚いた目で俺をじっと見つめた。


「…俺は美都のおかげで、『好き』って事を知れたのかもしれない…。だから今度は、美都に俺が何かをしてあげたい…。」
「…。」
「重たいか…俺は。」
「…私もだよ。ありがと。」



あ〜やっぱ、
「…好き。」
…かもな。


「…?」


そんな幸せな時間をこれからも繰り返せるのなら…。

4:MIYABI:2015/05/05(火) 17:56 ID:/Y2

お昼。
こんな時には屋上の新鮮な空気を吸いながら、おにぎりを食べるのが一番だ…憂鬱なんか吹き飛ばせー!

でも屋上ってどうやって行くっけ?この前は気づいたら着いてたから、行けたけど…。
うーん、こっちを曲がるんだっけ。それともこっち?…階段はこの階段で良いのかなぁ…。

こんな時に梼がいたら、一発でわk…
「美都。」
聞き慣れた「あの声」がして、ハッと振り返る。
やっぱり、梼…!

変わらないその声に、
…胸がキュンと締め付けられる。

照れ笑いながらも見つめてくる彼につられて、美都もほほえひ返そうとしたが、何かを思い出した。

そうだ、屋上への行き方、梼ならきっと知ってるはず。
「…ゆ」
と言いかけたが、彼の言葉の方が先だった。


それは…


「お昼…一緒にたべよーぜ?」






もちろん、梼は行き方を知っていた。
「やっぱり屋上いいな〜。久しぶりだよね、ここ来るの。」
「うん、そうだな…。」

「うん…懐かしー。」
私は最後にここに来たときの“ファーストキス事件を思い出した。






_____私のこと…嫌い…?


…黙って唇を重ねる。
冷たい雨に包まれながら…







「…美都。」
その言葉で美都は我に帰る。
「んー?」




「…やっぱ何でもない。」
…何かを悟ったのだろうか。でも美都はそれだけで嬉しかった。

「…うん。」
「そういやさっき何か言いかけてたじゃん、あれなんだったの?」
「…え。」


えーっと、何だっけ。やばい、ド忘れしちゃったかも。えーっと…


「…ありがとう」
(え…!?)

突然すぎて何も言えなかった。鼓動がうるさくて聴こえないか心配だ…今自分に出来るのは驚いた目でじっと見つめて、答えを待つだけだった。
その何秒という時が、美都には何時間にも思えた。






やっと梼が口を開いた。
「…俺は美都のおかげで、『好き』って事を知れたのかもしれない…。だから今度は、美都に俺が何かをしてあげたい…。」
「…。」
「重たいか…俺は。」

…今すぐ梼を抱きしめたい気持ちでいっぱいだった。

でも、今は
「…私もだよ。ありがと。」

うん、幸せ。
…好き…か。…好き…好き。
『好き』って何なんだろう。…私が教えたはずなのに、私がわかんないよ。



「…。」
梼が何かを言ったのだが、小さくて上手く聞き取れなかった。
「…?」

でも、何だかうれしい。
一呼吸すると、おにぎりにかぶりついた。

5:MIYABI:2015/05/05(火) 22:46 ID:/Y2

☆補足★


↑4は、
〜現在・美都〜
です。すみませんm(_ _)m

6:匿名:2015/05/05(火) 23:06 ID:KUg

続き、期待

7:MIYABI:2015/05/07(木) 20:57 ID:/Y2

6ありがとうございます!!
頑張ります(`・ω・´)



続き行くぜっ(`・ω・)//





〜過去・美都〜



ガララッッ


「え〜それでは新入生の皆さん、私達軽音部にようこそ!」
「では今から活動について説明を…
おや、遅刻ですか?…えーっと、篠原さん。」
「…すみません。」
やば…初日から遅刻とか…。あ〜あ。

「美都、こっちこっち!」
架歩ちゃん…うぅ、やっぱ持つべきものは友達だ!!
急いで架歩ちゃんの隣へ。どうやらこの間決めたあのグループで固まってるみたい。
えーっと、この反対方向の隣のこの子は誰だっけ…?

まぁいいや。いつか覚えられるかな〜。
でも1年生はかなり少ない。10人もいるかいないかぐらいだし…組めるのかなぁ、他の子達。

まあ、明日からは早速このメンバーで曲を練習できるし楽しみだな〜!うんうん。
説明が終わると、私はキーボードを持ってすぐ帰ってしまった。
その後ろ姿を誰かが見つめているのにも気づかずに…。






「待って待って〜!篠原さ〜ん?」
「…はい?」
猛ダッシュで走って来た女の子は、ショートカットでギターケースを背負っていた。
そういやさっき架歩ちゃんの隣に座ってた女の子…?
てことは…!


「あ、あたし荒川エリナ!よろしく!あと、全然タメでいいよ〜!」
「うん、よろしく。」
あ、名前いった方がいいかな…?
「私は篠原。篠原美都だよ、これから3年間よろしく!」
「うん、知ってる。架歩から聞いたから。」
やっぱり。
「うん、じゃあまた明日!!」
「明日ね。バイバーイ!」
ふぅ。






やっと一段落…

「…なぁ。」
びくっ。
「……はい?」

「俺もお前と同じバンド。篠原美都だろ?知ってる知ってる。
俺は澤梛梼。よろしく。」
「…!」
「ん…?」
「…いや、何でも!澤梛?よろしく!明日から頑張ろ!」

「…ん。」

澤梛…?
いや、気にしないでおこう。
きっと…。


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