それは部活の時のことだった。僕は陸上部に入って練習をしていた。
「今日も疲れたぜ〜」
僕は汗を流しながら言った。すると、友達の雄星(ゆうせい)が言った。
雄星「たったそんだけで疲れるなんて、まだまだだなぁ。かずき」
僕は言った。
「雄星だって走ったら疲れるだろ?」
雄星「何言ってるんだ。オレはまだまだ走れるぞ」
僕は雄星に言った。
「じゃあ走ってくれよ」
雄星はうなずいて
「分かった。走ってやろう」
と言った。すると、吹奏楽部の美和が陸上部の所に来た。
美和「陸上部のみんな〜!」
僕は言った。
「あ!美和。部活は終わったのか?」
美和「うん!今終わった所よ」
「そうか、でもなぜ陸上部に来たんだ?」
美和「波辺くん頑張ってるかな?って陸上部はどう?」
僕は答えた。
「楽しいぞ」
美和「そう、よかった」
「吹奏楽部は楽しいか?」
美和「ええ、楽しいわ」
僕は今思った。
(音楽なんてどこが楽しいんだ。音楽なんて男子にとってはつまらないものだ。音楽のどこがいいのであろうか)
美和「波辺くん!」
「なんだ?美和」
美和「波辺くんは吹奏楽嫌い?」
「どうしてだ?」
美和「だってさっき嫌だなぁって顔してたからさ」
「違う。嫌いではない」
(素直に言えねぇ。僕は音楽はつまらないと思っている。好きってわけではない。嫌いだ。なのに、なぜ嫌いじゃないなんだ)
美和「そう。ならよかったよ。あ!そうだ!私、フルートが吹けるの。聴いてくれる?」
「ああ」
美和は「恋の訪れもの」という曲を吹いた。
「上手いな。いい音色だ」
僕には音楽なんてよく分からない。でも美和を悲しませたくない。もし美和を泣かせたら僕が責められる。もうこれは上手いとしか言えない。美和「そう、うれしい!」
「美和は音楽好きなのか?」
美和「うん!好きよ」
「そうか、女子はいいよなぁ」
美和「男子だっていいわね。強いし」
「そんなに強いってわけではないが…強くなるために頑張ってる」
美和「そう…。女子だって…」
「美和は頑張ってるんだな」
音楽の力って何なのだろう。
美和「ありがとう。私あんまり遅くなるとお母さんに怒られるから帰るね」
「ああ…」
そして夜になった。
僕はなぜか知らないが、ギターを持っていたから「恋の訪れもの」を弾いていた。
「なぜだ。音楽は興味ないのに…」
その時、母さんの声が聞こえた。
母さん「ご飯できたわよー!」
僕は下に行った。
「どうしてだ…」
僕はずっと考え事していた。
母さん「どうしたの?食べなさいよ」
「あまり食欲なくて…ごちそうさま…」
母さん「…どうしたのかしら…」
僕は部屋に入った。
「はあ〜…」
僕は休んだ。
朝、教室
「おはよう」
僕は挨拶をした。
みんな「おはよう!」
美和「おはようございます」
女の子「おはよう!」
僕も美和に挨拶した。
「おはよう…。美和」
美和「おはよう」
美和は笑顔になっていた。
美和「渡辺くん!あの…かずきくんって呼んでいい?」
「別にかまわんけど…どうしてだ?」
美和「かずきくんと仲良くなりたくて…ちょっと言いにくいんだけどね!」
「そうか…恋の訪れものっていい曲だな…」
美和「ねえ、かずきくん!今日、部活が終わったら、音楽室に来てくれる?」
「別にいいが、何かあるのか?」
美和「とりあえず来て」
「わ、分かった」
僕は部活が終わって音楽室に来た。
「何だ?美和」
美和「聞いてて」
美和はフルートで「恋の訪れもの」を吹いた。
「すごいな」
僕はすごいなしか言えない。美和はこれが見せたかったのだろうか。
美和「私ね…コンクールにこの曲をね吹くの。でも、先生はダメだって…みんなも下手って言うし、私が出ても大丈夫なのかな?ねえ、かずきくんはどう思う?私の曲聞いて…」
美和には涙があふれていた。
「上手いと思うぞ。なんでこんなに上手いのに…」
美和「ありがとう…。そう言ってくれるのは、かずきくんだけだよ。誰もみんな信じてくれない…。誰も…私って下手?私って才能なし?才能なしって言われたよ」
美和は泣いている。どうにかしてあげたいが、どうしようもない。
僕のバカ!僕が彼女を泣かせてどうする!
「大丈夫だ!美和は上手いと思うぞ。そいつらはひどいな。美和は頑張ってるのに。美和、泣かなくていいぞ!」
美和「かずきくん…」
「僕はできる限り、美和の力になるよ!」
美和「ありがとう…。ごめんね…かずきくん。ごめんね…」
「何も謝ることないじゃないか」
美和「ねえ…、これから毎日…部活が終わったら音楽室に来てくれる?」
「分かった」
あれ?いつの間にか美和と仲良くなっている。これが音楽の力か?よく分からない。
そして、次の日も、その次の日も、そのまた次の日も僕はずっと音楽室に行き、美和のフルートを聴いていた。
美和がフルートを吹き終わった。
美和「どうかな?かずきくん…」
「すごいじゃないか。大分、上達してる。この前よりも上手くなったじゃないか」
美和「そう思う?先生も大分、上達してきたと言ってくれた」
「よかったな
美和「でも、まだダメだって。どうしてかな?先生が何を言いたいのか私には分かんないよ。かずきくんは分かる?」
どうしよう。こういう時、どんなふうに答えればいいのであろうか。
「多分、美和には何か足りないものがあるんだよ」
美和「足りないもの?」
読ませていただきました。
とても読みやすく、理解しやすい文章だと思いましたが無味乾燥。味も面白みもない作品だと感じました。
冒頭での、〜は言った、〜が言ったの繰り返し。
淡々と語られてゆく物語。
最初は故意にそのような文章にしているのかとも思いましたが、これではロボットが作った文字列となんら変わりません。
内容がどうだとか、書き方がどうだと問う以前に、
これは小説なのだろうかと思わせるような作品でした。
主人公が真面目だからといって、文章までロボットのように単純ではありませんし、そんな主人公のひとり語りに魅力はありません。
小説であることを考えた文章を練ることをお勧めいたします。
アドバイスありがとうございます。頑張ってみます。
14:ゆいぽん 1221:2015/06/24(水) 16:37 ID:E5E 美和「その足りないものって何?」
「その…気持ちじゃないか?」
美和「気持ち?」
「そうだ。美和はちょっと考えすぎてないか?」
美和「別に考えすぎじゃないし」
美和を怒らせたのだろうか。
美和「でも…確かにかずきくんの言う通り、気持ちが足りないのかも。かずきくんありがとう!分かったわ!」
「選ばれることだけを考えるんだ」
美和「うん。今日はありがとう。じゃあ帰るね」
「ああ。またな」
よかった。僕は間違えていない。きっと…
朝、教室
雄星「ヤッホー!かずき!」
「雄星!何だよ。じっと見つめて…」
雄星は僕をじっと見つめている。どうしたのだろう。
雄星「お前何か隠してるだろう?」
「な、何にもねーよ」
雄星「怪しいなー」
「何にもねーって。気持ち悪いぞ」
雄星「まさかお前、美和のこと好きなんだろ?」
「ちょっと雄星!声デカいぞ!」
僕はちょっとピクッてなった。
僕の友人、光太郎も来た。
光太郎「聞こえたぞ今の話。おい!かずき!」
「何だよ!?光ちゃんも来たのかよ!?」
雄星「光ちゃん♪いいところに来たな」
光太郎「もっと詳しく教えてくれよ。その話」
雄星「実はな、かずきがな、好きな人がいるんだってよ!?」
光太郎「マジか!!誰だよ!その相手は!」
雄星「さあ?こっからは本人に聞いてみな」
光太郎「かずき♪教えてくれよ!誰にも言わないからさ〜」
「本当言わない?」
光太郎「ああ言わん。だから教えてくれよ〜」
「じゃあ、行くぞ」
光太郎「早くしろよ」
「僕が好きなのは…み…み…」
光太郎「み?」
「み…み…美和…美和だよ!美和が好きなんだ!」
光太郎「マジかよ!!お前、美和そんなに好きだったか?」
「うるさいな!いいだろ?」
光太郎「素直に言えよ」
雄星「光ちゃん。だよな〜俺も思ったよ。それ」
「しーっ!2人とも声デカい」
雄星、光太郎「ああ、すまんすまん」
「誰にも言うなよ。マジで」
雄星「おっ!顔真っ赤だな。かずき〜」
光太郎「だな〜」
「本当聞いてるのかよーーー!!!」
美術部でクラスメートの真冬が絵を描いていた。真冬の机に美和も立っていた。
真冬「こんな感じかな?」
美和「うわぁ!真冬ちゃん絵上手ー!」
真冬「ありがとう!美和ちゃん」
僕も美和のところに行った。
美和「ああ!かずきくん!」
かずき「美和〜♪」
美和「見て〜♪真冬ちゃんの絵だよ。うまいよね〜♪」
「あ、ああ。うまいな。真冬」
真冬「ありがとう!」
「ツバメか…」
美和「そうだ!どうしたらそんな風にキレイに描けるの?」
真冬「キレイじゃないわよ。ただ、私は気持ちを絵にこめて描いてるだけよ」
美和「すごい!真冬ちゃんはえらいな。私なんて全然ダメなんだ」
真冬「そんなことないわ。私だって自然にできちゃうのよ。ツバメさんだって何にも考えていないよ。自然に自由に描いているのよ。全然キレイとか気にしないわ」
美和「へえ〜。私はすぐ気にしちゃう。私、フルート全然ダメだって思うもん」
真冬「考えすぎよ。私、実は毎日聴いてるもん。音楽室から聞こえているもん。いい音色だよ。ねっ♪かずくん♪」
「ああ、そうだな。ちょっと考えすぎだよ。いいことだけを考えるんだ」
美和「いいことだけね〜。うん!分かったわ!私、頑張るよ!」
真冬「頑張って!」
美和「また今日も来てねっ。かずきくん」
「ああ」
そして部活が終わってまた音楽室に来た。
「来たぞ〜!」
美和は泣いていた。
美和「いつもごめんね。忙しいかもしれないのに。」
「いいんだ。母さんも父さんも忙しいんだ。仕事でな」
美和「そうか。じゃあ今日も聴いてね」
美和が吹き終わった。
美和「どうかな?」
「いいな。いい音色だ」
美和は悲しそうな顔をしている。
「大丈夫だ。美和はうまい」
美和「かずきくん…かずきくん!」
美和は泣きながら僕に抱きついた。
「美和…」
それを男子たちが取っていた。男子A「決定的証拠をゲットだ」
男子B「兄貴!これを…」
男子A「ああ!明日が楽しみだ」
朝、みんなが掲示板を見ていた。
「どうしたんだ?」
そこには新聞に昨日、僕と美和が抱きついていた写真が貼ってあった。
「これ何だ?」
雄星「お前どうしたんだよ。美和と抱き合ったのかよ」
「え、えっと…」
何で貼られてあるんだ?
みんな「セクハラ男子だー!」
「え…」
女子「この男サイテー。女子にセクハラするなんて…」
「おはよう」
みんな僕の方を向いた。
雄星「おい、かずき。これどういうことだよ。お前、美和にセクハラしたのかよ」
「何もセクハラなんてしてねーよ」
光太郎「じゃあ、この写真は何だよ。女子にセクハラするなんてサイテーだぞ」
みんな「そうだ!そうだ!」
僕が責められている。僕は何もセクハラなど行儀が悪いことなどしていない。これは誰が撮ったのか?
その時、美和も来た。
美和「おはよう!」
女子「美和…」
女子は美和の方を向いた。
女子A「ねえ、美和、昨日この人と抱き合ったよね?」
美和「え…えっと…う…うん」
女子B「この人、あんたにセクハラしたんだよ」
美和「ウソ!かずきくんはセクハラなんてしないよ!」
真冬「美和ちゃん…」
美和「真冬ちゃん…」
真冬「信じられない。かずくんはこんなことする人じゃないと思ったのに…」
美和「かずきくん…」
「美和…」
美和「かずきくんはこんなことしないよね」
「ああ、僕は全然、美和にセクハラなんてした覚えはない。これは何かの間違いだ」
美和「だよね。でも、みんなはかずきくんのこと…信じてくれないみたい」
「みんな!聞いてくれ!僕はセクハラなんてしていない」
男子A「ウソだ!」
男子B「じゃあ、この写真は何だよ!」
「それは…何かの…間違いだ!」
女子A「何を伝えたいのか分かんない」
女子B「セクハラ男子!」
「だから僕は…」
ダメだ。みんな信じてくれない。
女子A「美和!こんな男子と付き合うのはやめな!」
女子C「そうッスよ。こんなヤツと会うのは何かの間違いッス」
女子B「おい!あんた!もう二度と美和に会うんじゃないよ!」
美和「そんなっ!!それは言い過ぎだよ!あまりにもヒドいわ!それに、かずきくんはそんなことをするような人じゃない!」
「美和…」
美和「かずきくん!かずきくんは本当に何もしていないよね」
「ああ!僕はそんなことしない!したら…したら母さんに怒られる!」
美和「よかった。かずきくんも言ってるよ!何もしていないって」
先生「何事だ!」
女子A「先生!あいつ美和さんにセクハラしたんです!」
先生「話は後で聞こう。後で職員室に来るように」
女子、かずき「はい」
そしてホームルームが終わって職員室に来た。
先生「で、話を聞かせてもらおうじゃないか」
女子C「この人が美和さんにセクハラしたんだッスよ」
先生「セクハラ?」
女子A「はい。この人はセクハラしてるのにしていないと言い張るのですよ」
先生「渡辺くん、どういうことだ。美和くんにセクハラしたとは本当のことか?正直に言ってくれ」
「僕はセクハラなんてしていません」
女子A「あんた先生にもウソつく気?」
女子B「いい加減にしてよね!」
「だからウソはついていない!僕はセクハラなんてしていない」
女子B「じゃあ、何か証拠でもあるの?」
先生「ケンカしない!渡辺くん!ウソをつくんじゃない」
「だからウソなんてついていません」
なぜ誰も信じてくれないんだ。僕はウソなんてついていないのに…。その時、美和も来た。
美和「もう渡辺くんを責めるのはやめてください!渡辺くんはセクハラなんてしていません。あれは、たまたまくっ付いただけです」
女子C「美和さん。このセクハラ男子を信じちゃダメッスよ!」
女子A「そうだよ!こいつはウソついているのだから」
美和「ウソなんてついていないよ。本人の私がそうなんだから信じてよ」
先生「確かに本人がそう言っているのだからそうかもしれないな。じゃあ、渡辺くんを信じよう」
女子A「私は絶対信じない」
女子B、C「私も(ッス)」
「でも…あの写真…誰が撮ったのだろう?」
美和「確かに謎だわ。誰が撮ったのかしら?」
音楽室
美和「とにかくよかったわね」
「ああ…」
美和「でも気になるよね。いつ誰が撮ったのか…」
「だな」
美和「どうしてあんなことになったのかな?」
「きっと誰かがイタズラしてるんだよ。いや、間違いない」
美和「ヒドい!いったい誰なの?」
外
(パシャ)
男子たちが僕と美和の写真をまた撮っていた。
男子A「またもや決定的証拠をゲットだ」
男子B「この写真を貼ったら…」
男子A「あいつは…」
男子A、B「もう終わりだな!ハッハッハッハ!」
朝、またみんなが掲示板に立っていた。
女子A「ねえ、これ何?今度こそセクハラしたね?」
「だから何もしてねーって」
女子B「あんたを信じなくてよかった。どうせ、またセクハラするんだから!」
真冬「かずくん…」
「真冬…真冬は信じてくれるよな」
真冬「かずくん…セクハラするなんてサイテーだよ。二日目だし、もうあなたを信じられないよ。あなたならセクハラしないって思ってたのに!ウソつき!かずくんなんかだいっ嫌い!かずくんなんか、もう知らない!」
そこには僕と美和が話していた写真がまた貼ってあった。こんなイタズラするのはいったい誰だ?
雄星「かずき…。こればかりは信じられない。かずき…お前…なんでセクハラしたんだよ…。美和のこと好きなんだろ?好きな女子を普通セクハラしたりしねーよ!これ以上セクハラしたら許さねーからな!」
美和「かずきくん…もうダメだ!誰も信じてくれない!言ったってムダだよ…。かずきくん…ちょっと来て!」
音楽室の廊下に来た。
美和は泣いていた。
美和「私…もう…かずきくんに会うことは…できない…」
「何言ってるんだよ。弱気になったって仕方ないだろ?泣いたって…泣いたって…助かるってわけではないんだぞ!」
美和「そうだよね…ごめんね…」
「何謝ってるんだよ。何も悪いことしてねーじゃねーか」
美和「うん…」
その時…
女子「見つけたー!」
美和「きゃあ!かずきくん…どうしよう!」
「逃げよう」
美和と僕は校舎を出た。
美和「はあ…はあ…」
「美和!大丈夫か?」
美和「うん…大丈夫…」
「よかった」
美和「どうして、こういうことになったの?」
男子A、B「ハッハッハッハ!参ったか!」
声が聞こえる。
「誰だ!」
男子A、B「オレたちだよ〜♪」
男子A、Bが出てきた。
「まさか!あの写真を撮ったのはお前たちか!」
男子A「よく気づいたな。その通りだ」
美和「ヒドい!どうしてこういうことしたの?」
男子A「女子には関係ねーよ!」
男子B「かずきくん!セクハラするなんて…アハハハ!楽しいな!どうだ!こうされたら悲しいだろう」
美和「ヒドいわ!かずきくんをバカにして…。あなたたちも後悔するわよ!なんでこういうことするの!」
男子B「うるさい!女子は黙ってろ!」
すると水を男子Bがかけた。
(バシャ)
「何するんだ!」
男子A「お前はオレの気持ちなんか分かんないんだよ!」
美和「かずきくんが何をしたと言うの?」
男子B「美和には分かんないだろう。そいつはな、オレたちにいじわるしたんだよ」
美和「どういうこと?かずきくん何をしたの?」
「僕は…あ…あれは遊びで…」
美和「何をしたの?」
男子B「実はな、オレたちがサッカーで遊んでた時…」
昔
男子B「サッカーはやっぱ楽しいな!兄貴」
男子A「そうだな。サイコーだ!」
その時、僕が通った。
「お前ら何してんだよ。サッカーそんなに楽しいか?」
男子A「い、いいじゃねーか」
「遊ばねーか?」
男子A「いいけど…」
「ストライク!」
僕はボールを蹴った。
「決まったぜ!まだまだだな〜。お前ら〜」
男子A「ムカッ」
「お〜い!こっち来てみろよ〜!」
男子A、Bは外の手洗い場の所に来た。(外でサッカーをしていた)
男子A「何だよ!」
「このバケツで顔洗ってみぃ」
男子A「何だよ…」
男子Aは顔をバケツの水に付けた。その時…
「えいっ!」
男子Aの背中を押した。そして男子Aはびしょ濡れになった。
現在
男子A「あの時は忘れない!だから…だから…そのまま返してイタズラしてやったんだ!どうだ!オレたちの気持ち分かったか!」
「あれはわざとやったんではない。美和…」
美和「私に話しかけないで…」
「美和?」
美和「なんで…なんで…なんでこういうことしたの?ヒドいよ…ヒドすぎる…この人たちよりヒドい…かずきくんってそういう人だったんだ」
「美和…」
美和は泣きながら
美和「かずきくんなんか大っ嫌い!もう私…私…知らない!私に話しかけないで!」
美和は走って、校舎に入った。
「美和!」
男子A「ざまあみろ!」
「美和…」
教室
美和がいる。机のイスに座っていた。
美和「つまらないわ…」
僕は謝ろうとしていたが…
さっき、校舎
美和「私に話しかけないで!」
現在、教室
ああ言われたらなかなか話しかけられない。
「美和…」
美和が後ろを向いた。
美和と目が合った。
「あっ!」
美和「フンっ」
美和はすぐ前を向いた。
夕方、帰っている時…
おととい
美和「部活が終わったら音楽室に来てね!」
今
「美和…美和…」
僕は美和しか言葉が出ない。美和のことをすぐ思い込んでしまう。なぜ僕はあんなイタズラしたんだ。あんなイタズラさえなければ…。タイムスリップしてこの時を消したい。
「僕……一体…どうすれば………」
家、夜
「ごちそうさま」
母さん「食べないの?」
「今はいらない…」
そして部屋に上がった。
「はあ…美和…」
僕、今日はなんで美和しか言わないんだ。今日はついてない。
美和とせっかく仲良くなれたのに…。
僕はギターで「恋の訪れもの」を何度も泣きながら弾いた。
「美和……音楽の力って何なのだろう。恋って何なんだ?よく考えてみると不思議なものだ。一体何なのか、よく分からん。美和なら教えてくれると思うんだけどな…。はあ…美和…」
何だ?この気持ち。美和のことを思うと心がドキドキする。まさか僕は………そうだ!そうに違いない!僕はやっぱ美和が好きなんだ!僕は今、美和に恋しようとしてる!でも…美和に…
美和「私に話しかけないで!」
いや!落ち込んでても仕方ない。諦めたらいけないんだ!僕は美和が許してくれるまで謝り続ける!
僕はそう決意して、教室に入った。
「おはよう」
みんなは挨拶しない。やっぱり責められてる。
美和が来た。
美和「おはよう!」
僕と顔が合った。
「美和…」
美和「フンっ」
美和は席についた。
「やっぱり、まだ怒ってる…。でも諦めてはいけない!」
昼休み、教室
美和は真冬と話していた。
真冬「美和ちゃん、どう?」
美和「いいね!真冬ちゃん!」
「美和」
美和は話してくれない。
真冬「セクハラする人はあっち行って!」
「…」
僕は離れない。
美和は歩いて教室を出た。
「美和…」
ダメだ。なかなか上手くいかない。どうすれば………そうだ!
夕方、廊下
僕は音楽室に行ってみた。
「頼む!音楽室にいてくれ!」
音楽室の前に来た。
「美和!美和!」
音楽室には美和がいた。
だが、なかなか気づいてもらえない。気づいてくれるまで待とう。
そして1時間半…
美和「もう帰ろう…」
美和は音楽室を出ようとしている。
美和は扉を開けた。今だ!
「美和!!」
美和は僕の方を見た。
「美和ごめん!僕があいつらにイタズラしたのが悪かった。本当に悪いと思ってる。そう簡単には許してもらえないのは分かっている。でも………許してほしいんだ!」
美和「かずきくん…」
美和は泣いた。
美和「私も………私も大嫌いとか言ってごめんね。あまりにもヒドくて。私……かずきくんが何度も謝ろうとしていたこと…分かってたよ。かずきくんは何度も私に謝ろうとしてくれたのにごめんね」
「いいんだ。悪いのは僕だし」
僕と美和は仲直りできた。
「それとさ、これからも…音楽室に……来ていいか?」
美和は笑顔になった。
美和「もちろんよ!」
「あのさ、今日…一緒に………一緒に帰らないかい?」
美和「いいよ」
「よかった!ありがとうな」
途中ですが次回作の予告をさせていただきます。作品の名前は「サラと魔法とお姫様」
主人公は三星サラ(みぼしサラ)サラは普通の中学2年生。ある日、不思議な生き物を拾って…
ここからは本作で。ではよろしくお願いします。
外
男子A、Bが来た。
「あのさ…僕もやり過ぎた。ごめん…」
男子A「オレらもごめんな」
「なあ、お前らも一緒帰らないか?」
男子A「いいのか」
「ああ」
男子A「じゃあ…」
僕たちは友達になって一緒に帰った。
そして朝、教室
「おはよう!あのさ、みんなに話したいことがある」
美和「今からかずきくんが言うことは本当だよ」
「僕はみんなに迷惑をかけた。すまなかった。僕はウソなんてついてないんだ。僕はセクハラなんてしてないんだ。信じてくれ」
みんな「…」
真冬「分かったわ。私…かずくんを信じるよ」
雄星、光太郎「オレたちも信じるぜ!」
女子「私もー!」
男子「オレもー!」
そして、みんなやっと信じるくれた。そして夕方、音楽室
「ありがとうな美和」
美和「私ね、発表会決まったの」
「それはよかった」
美和「うん…これも全部かずきくんのおかげ。かずきくんは私の…私の…」
「僕、最初は音楽なんて全く興味なかった。音楽のどこがいいのか分からなかった」
「でも美和のおかげで音楽のすごさが分かった。僕、美和が…美和が……………美和が好きだ!」
美和は泣いた。
美和「うれしい!そんなこと言ってもらったの初めて。ありがとう。私もかずきくんが好きだよ!」
「僕と付き合って。こんな僕だけど…」
美和は僕をじっと見つめた。
美和「いや!それはベツ♪」
「えぇー!ガーン!」
美和「なーんてウソよ♪ビックリした?もちろんよ」
「ありがとうな。やった!」
美和「うふふ♪」
こうして僕と美和は付き合うことになった。音楽の力も少しは分かった気がする。美和ありがとう。僕は美和に感謝している。そして4年後、僕と美和は結婚した。これからも美和と僕は幸せに暮らしていくのであった。
おしまい。
私の小説はどうでしたか?感想をお願いします。ぜひ次回作もよろしくお願いします!