黒いレオタード

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1:夢◆Ao:2015/05/28(木) 19:48 ID:Q.o

*メンバー*

明石  優 アカシ ユウ(13)
愛称:ゆっちゃん

駒場 瑠杏 コマバ ルア(14)
愛称:るう

古谷 理心 フルタニ リコ(15)
愛称:りこ

鈴木  梓 スズキ アズサ(14)
愛称:あず

*コーチ*

桜庭  楓 サクラバ カエデ(29)

大橋 優歩 オオハシ ユウホ(26)

2:夢◆Ao:2015/05/28(木) 20:20 ID:Q.o

「じゅうなーん!!!!」
「ハーーーイ!!!」
暑い夏の体育館。
冷房もない中、滝のように汗を流す少女達。
この娘達は、バレエの強豪校として知られる
影和中学校のバレエ部部員。
今、夏合宿に向け特別レッスンが組まれているのです。
そして部長である理心を中心に頑張っているのです、が・・・
「コラ!!!梓!かたいよ!!」
「ほら優、180度位越えなさい!
中1だからって、扱いは皆と一緒よ!!」
「るあァ!弛んでるわよ!こんなんで
夏合宿行くつもりなの!?」
こんな怒鳴り声が常時体育館に響いている。
「柔軟終わりました!!!!!!」
理心が報告する。すると、
「ふぅん。あなたたちの気持ちはその程度なのね。」
リーダーコーチである桜庭が静かな声で言う。
「なっ、何が、何がいけないのでしょうか?」
理心が慌てて質問する。すると平然とした顔で桜庭は、
「分からない奴にバレエやる資格ないから。
雑巾がけして帰りなさい。」
そう言った。
言葉が返せなくなった理心。
すると最年少の優が、
「すいませんでした!!!!!!!!!!!!!!」
といきなり叫んだ。すると他のみんなも次々に
「すいませんでした!!!」と叫び出す。
するとサブコーチの大橋が、
「桜庭コーチは謝れと言ったか?
雑巾がけして帰れと言ったろ?」
と怒りを必死で押さえるような低い声で言った。
この時、この場に居たコーチ以外の誰もが思った。
このまま帰るべきなのか。
それとも、謝罪を続けるのか。
それとも、この場に延々立ち続けるのか。

その時・・・・・・・・・・桜庭が言った。
「まぁ、あなた達は練習を続けたいようね。
だから、今から交渉をしてくるわ。」
そう言って、体育館の扉を開け、足早に去っていった。

3:夢◆Ao:2015/05/30(土) 17:44 ID:LOQ

交渉って何・・・
そう誰もが思い、僅かだが呟きが漏れた。
すると、大橋が鋭い目で睨み付ける。
そして約20分程アップ(爪先立ち)の姿勢で
待ち続けていると、桜庭が戻ってきた。
「学年順。」それだけ言うと、校舎の方へ向かって
ツカツカと歩いていった。
1年の優が初めての学年順と言う指示に
戸惑っていると、理心を先頭に並び歩き出したので、
とりあえず優は最後尾につくことにした。

4:夢◆Ao:2015/05/30(土) 18:03 ID:LOQ

そして一足早い桜庭について屋上へ到着した。
すると、私達バレエ部(新体操部)と同じく
スパルタ指導で有名な柔道部員がいた。
「今日は皆さんがあまりに弛んでいるので、
わざわざ柔道部の3年生3人に来ていただきました。
ビシビシ気合い入れてもらうように。」
桜庭はそれだけ言うと、監視椅子に座り
柔道部の顧問と話し始めた。

お互い特に動かないまま、3分が経過した。
すると痺れを切らした柔道部の顧問が、
「新体操、いつもの柔軟でもやってみな。
こっち(柔道部)がマンツーマンで柔らかくしてやるから。」
と陽気に言うと、桜庭は、
「あの、石川先生(柔道部顧問)。
難しいお願いなのですが・・・・・」
となにやらヒソヒソ話し始めた。
すると、バエレ部員の顔が青くなっていた。
そして暫く顧問同士が話し合っていると、
桜庭が静かに顔をあげ、全員に向かって話し始めた。
「今、柔道部の3年生が1人休んでいるそうなので、
代わりに石川先生が誰か一人、担当してくださるそうです。
こう言う時こそ、やる気のある人から
お願いしますよね?先着1名ですよ?」
桜庭が皮肉っぽく言った。
だが誰も挙手しない。それもそのはず。
石川は、見た目は細身のバレエ部員達の4倍程もあり、
乗られたら息もできなくなりそうなボリュームだからだ。
そして誰も挙手しないまま約30秒。
石川は遂にバレエ部員達の態度の悪さに激怒した。

5:夢◆Ao:2015/05/30(土) 18:16 ID:LOQ

「あのぉ、桜庭先生〜。」
「はい。」
「今年の新体操部員、態度悪すぎじゃ
ないですか?手加減してやろうと思ってたけど、
もうそんなこと無しだな。大里(柔道部部長)、ガチで行け。」
バレエ部員の顔が真っ青になるのを確認し、大里は
「分かりました。全力で立ち向かいます。」
と石川に向かってやる気アピールをした。
「ヨシ、その意気だ。で、誰が私と組む?」
優しく笑った石川の目線は、間違いなく、
理心を見つめていた。
「アンタ、最高学年よね?部長よね?」
ニコニコしながら顔を近づけてくる石川から
逃げるように、「はい、そうですけど。」
と冷静を装いながら言った。すると、
「なら、一番経験値多いわよね。私と組んでも平気よね?」
落ち着いた声で返された。
「え、あ、は、はい。ペ、ペ、ペアになってください。
おおお、おね、お願いします。」
理心は慌ててお願いします、なんて言ってしまったことに、
猛烈に後悔した。だが石川はそんなことに構わず、
「ok。じゃ、それぞれペア組んで柔軟開始。」
と柔軟を始める指示を出し、理心の足を
引っ張ろうとしてきた。


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