アイツと……同居!?

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1:ノム:2015/07/28(火) 17:02 ID:vdc

「母さん、イギリスへ行こう」

事の発端は、父の一言だった。

★☆★☆★☆

初めまして!ノムと申します!
えー、恋愛物の小説を書かせて頂きたいと思います(笑)
くれぐれも、中傷はしないで下さい。
あと、絶対に更新が遅くなるのでご了承下さい。
↓↓それではどうぞ↓↓

2:ノム:2015/07/28(火) 17:08 ID:vdc

★☆プロローグ★☆

「平凡に穏やかに毎日を過ごす」

それが私、一条菊花(いちじょうきくか)のモットーだった。

とにかく、目立たないように。

それでいて、孤立しないように。

私は日々、影ながら努力していた。

……なのに。

「母さん、イギリスへ行こう」

父の、この馬鹿げた発言は、

一体何でしょうか。

3:ノム:2015/07/28(火) 18:41 ID:vdc

★☆第1話★☆

遡ること、1時間前……

「菊花、高校生活にはもう馴れたか」

「うん」

「お友達はちゃんと出来たの?」

「まぁ」

私はお母さんとお父さんと、リビングで食事をしていた。

……そう、ここまでは普通。

ごくごく普通の食事だったんだけど……

「ういしょっと……」

食卓に並べられた料理を口に運びながら、テレビのリモコンに手を伸ばした私。

……この行動がマズかった。

電源が入ると同時に画面に映し出されたのは、イギリスの宮殿。

宝石をちりばめた光り輝く外観は、まるでどこかのお城のよう。

テレビ越しでも伝わるその魅力に、私を含め、家族全員が浸っていた。

と、その時。

「……行こう」

お父さんの呟きが耳に届いた。

テレビから視線を外し、お父さんを見ると、拳を握り締め、何やら下を向いて震えている。

……父よ、どうした。

尋ねる前に、お父さんはパッと顔を上げ、真剣な顔つきでお母さんを見据えた。

そして一言。

「母さん、イギリスへ行こう」

……で、現在に至ると。

「……」

うん。

とりあえず、目の前にいるこの馬鹿を海の底に沈めようか。

それなら、物理的に頭も冷やせるし。

うん、最高じゃん。最高。

事も丸く収まるし。

海最高!フゥー!

……なんて、完全な現実逃避をしていると、

「そうね、行きましょうか」

「…………は?」

まさかの、まさかの母が。

首を縦に振った。

女だって言うのに、口をポカンと開ける私。

そんな私なんかお構いなしに、2人はあれやこれや決めていく。

えーと……

この状況は一体……?

理解するのに頭をフル回転させていると、話し終えた母がこちらに笑顔で口を開いた。

「菊花は、1人でお留守番じゃ危ないから、私達がイギリスに行っている間、広瀬くんの家に同居させてもらいなさい」

……What?

今、この人、同居とか言わなかった?

しかも、広瀬って……

聞き間違い?

聞き間違いだよね?ね?ね?

「おぉ、それがいい!広瀬さん家なら安心して頼めるしな」

ぐほぉっ!

聞き間違いじゃなかった……!

聞き間違いであってほしかったのに……!

てか、可愛い可愛い1人娘を置いて行くのか、コイツらは。

薄情者め。

って、その前に。

「2人がイギリス行こうが南極行こうがどこでもいいけど……」

絶対に……

絶っっっっ対にっ!!

「広瀬幸(ひろせみゆき)の家は嫌だっ!!」

……それには、1つの理由があった。


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