神聖なる森に潜むその姿は

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1:鶺鴒:2015/08/24(月) 13:47 ID:6nY

グウウウゥゥゥゥギュルウゥゥウゥゥゴロォォオオォ…



静かな森に、重々しく不気味な音が鳴り響く。

それは怪獣の呻き声か、或は森の怒りの地響きか。





「……腹が減ったな」

_____否、幼き少女の腹の音である。



「もう食料が底を突いてから早二ヶ月……そろそろ厳しいな…。仕方がない、鹿肉でも頂戴するとしようか。森の長の望みとあらば、彼等も贄を捧げてくれるだろう…」

ガチャリ

少女は何やらブツブツと呟きながら、小さな小屋を出た。

2:鶺鴒:2015/08/24(月) 14:14 ID:6nY

トコトコ

少女は小さな足で、森を進む。

「やや、これはこれは杠様。おはようございます。どうされました、こんな朝早くに」

暫く歩いていると、何処からか雀が一匹飛んできた。

「む、その声は雀の早苗殿か。実はだな、食料が底を突き、私の腹の音が鳴り止まないのだよ。今から鹿の集落に頼みに行こうと思ってだな」

少女は雀を"早苗殿"と呼び、用を簡潔に話した。

グゥギュルルルルゥゥゥ……

「はは、元気な腹だな全く」

あまりにも大きな腹の音に、雀はクスリと可愛らしく笑った。

「まぁ…それはそれは。それならば熊の集落へ行かれては?」
「熊の集落?何故だ?」
「昨日、鮭が大量に獲れたと大騒ぎで、この雀の集落まで聞こえる程でございましたので。流石の熊でも、一晩で大量の鮭が無くなるとは考えにくい」

熊の集落。少女_____杠が目指していた鹿の集落よりも離れた場所にある。

「ふむ……鮭か、成る程。早苗殿よ、礼を言う」
「いえいえそんな。あ、もし杠様が宜しければ、此方の木の実は如何でしょう?」

早苗はそう言うと、木に丁寧に巻き付いていた木の実に向かって羽を動かす。

「木の実か!私の好物だ、有り難く頂戴する」

杠は控えめな微笑みを早苗に向けると、木の実を少々もぎ取った。

「ではな、早苗殿」
「それでは、杠様」



「熊の集落………少々面倒だが、仕方がない。行こう」

3:鶺鴒:2015/08/24(月) 14:15 ID:6nY

私 は 何 を 書 き た い ん だ ろ う


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