ひかりですっっ
1日1つ投稿出来るようがんばります……。
少しでも興味を持ってくれたらうれしいですっっ♪♪
○●○プロローグ●○●
あり得ない。そんなはずない。
信じたくない。信じたくないけど……
先輩のこと好きみたい。
登場人物紹介
オノデラ ユイカ
小野寺 唯花 13歳 ♀
中1。吹奏楽部。少しストーカー気質?。琥太郎に片想い。
シンドウ コタロウ
進藤 琥太郎 14歳 ♂
中2。吹奏楽部。歌が上手く秀才だが運動音痴。
クドウ リマ
工藤 梨麻 13歳 ♀
中1。テニス部。唯花の友達。唯花の恋を観察中……。
フジタニ ミナミ
藤谷 南 14歳 ♀
中2。吹奏楽部。琥太郎の好きな人
英語堪能。
ワタナベ チヒロ
渡辺 千尋 13歳 ♀
中1。バスケ部。唯花のストーカー仲間。
____これはストーカー女とヘタレ男の恋の物語____
「ねぇ唯花ちゃんっっ!。」
「何?」
「好きな人いないの??」
「………。」
またかよコイツ。
「…いないよ。」
「嘘だぁーーー!キャャーーーー!」
うるさいな。
中学生になってからというもの、クラスはこの話題で溢れている。
それは、一部の女子だけでなく男子、さらには先生にまで。
何が楽しいのかが分からない。この子は何でこんなに楽しそうなんだろう。
不思議な人種だ。
「唯花目死んでる笑」
梨麻の呆れたような、何かを企んでそうな声。
あぁ。私もこの不思議な人種に混ざることはこれからあるのかな……。
___キーン コーン カーン コーン___
チャイムがなる。クラスの皆はまだ話しているが私は急いで席を立ち、廊下へ急ぐ。
ジョニーに会いにいくために。
「ジョニィィーーーーー!!!!」
私は抱きつく。ジョニーの声が聞こえる。
「今日もやってるよ笑」
そう。毎日抱きつく事で仲が深まるらしい。私のtpはジョニーという。
意味の理解出来ない授業を乗り越えることでジョニーに会える。
放課後の私はジョニーのものだ。
「…何やってるの…?」
振り返るとそこにはあの人がいた。
琥太郎先輩。私の強敵。
私は入部当初からこの人には弱い。
初めて見た瞬間からこの人とは合わないだろう、と思った。
なんていうんだろう………。
なんていうか………。
すごいヘタレだ。
「ジョニーに抱き付いてました。」
「…?」
理解してくれない。
「これにこう…抱き付いてました。」
「あ。そう。」
反応が薄い。この人に感情という機能はあるのかな。
お互い人見知りだからだろうけど私達二人は部活内の中でもとても険悪だ。
もっと知れば仲良くなれるかな……。
そんなことを思うがやっぱり関わりたくないので遠くにいくことにしよう。
「小野寺さん。」
「はい。」
「そこはそうじゃなくて…。」
琥太郎先輩は教え方が上手い。それだけは認める。演奏もあまり間違えないのでやっぱりすごい人だなって思う。
「…っていうことになるけど…分かった?」
「あっ。はい。」
琥太郎先輩の方を向くと………
綺麗な顔立ちの琥太郎先輩が近くにいた。
____ドキン_____
その時、私の心のなかで何かが動いたんだ
「…何?」
「いや、何でもないです。」
サッと目をそらす。顔が赤い。
まさかこんな人に……?
いや。そんなわけないか。
私は今思ったことに蓋をして練習を再開することにした