恋愛小説書きます♪

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1:ユリ◆e.:2016/04/21(木) 22:07 ID:3zQ

恋愛小説(学園もの)書いていきます!

※荒らしはお断り!
※感想書いてくれると嬉しいです♪


「ハァハァハァ」
私は、ながーい坂道を一生懸命走った。
ち、遅刻する〜!!

私の名前は、春川咲(はるかわ さき)
元気いっぱいの中学2年生!
運動神経は抜群で、バレー部に入ってるんだ!
勉強はダメダメだけどね

よしっ、学校が見えてきた!
「あれ?お前も遅刻?」
後ろから声がした。
私は、走りながら後ろを向いた。
「和也!和也も遅刻〜?」
私はニヤニヤしながら言った。
「うっせ!、お前も遅刻だろーが」
「うっ!」

この生意気な男は、私の幼馴染みの安藤和也(あんどう かずや)
私と同じで運動神経がよくて、バスケ部に入ってるんだ
顔も、なかなかイケメンだし、まあまあモテるよ
性格も良ければいいんだけどね

「よし!ついた!」
「おいてくぞー」
いつの間にか、和也、私の前にいるし
「ちょっ、待ってよ和也!」
私たちは、教室までダッシュで走った。
「「ハァハァ」」
ま、間に合った〜
私は、席についた。
「間に合って、よかったね、咲ちゃん」
隣の席から可愛らしい声が聞こえる
「うん、ホントよかったー」

この子は、私の親友の一人、白井桃香(しらい ももか)
おとなしい性格で、すっごく優しいの!
しかも、見た目がすっごく可愛いからモテる!
私の自慢の親友なんだ〜

「ギリギリだったわね、咲」
後ろから、声が聞こえた。
「えへへー」

この子も私の親友
黒柳 莉亜(くろやなぎ りあ)
まさに、クールビューティー
眼鏡美人って、まさに莉亜のこと!
頭もよくて、毎回テストで学年1位なんだ!

「そいえば今日、転校生がくるんだってね」
莉亜が本を読みながら言った。
「へー、どんな子だろう」
「男の子だって言ってたよ」
「そうなんだ!」
キーンコーンカーンコーン
「授業始めるぞ、席につけ」
担任の一言で、皆が一斉に席についた。
今日は、転校生を紹介する、入ってこい、中島」
「はい」
ガラッ
一瞬で周りがざわざわした。
だって・・・すっごいイケメンなんだもん!
「中島零です、よろしくお願いします」

2:あやや◆dA:2016/04/21(木) 22:38 ID:eyU

ユリー!!!

3:ユリ◆e.:2016/04/21(木) 22:40 ID:3zQ

最新!

「中島零です、よろしくお願いします」
中島君は、そう言い、軽くお辞儀をした。
「ヤバイ、ちょーかっこいいんだけど!」
「私の好みドンピシャ!」
「私、アタックしちゃおっかなー」
女の子たち、凄く騒いでる・・・
「うーんと、席は黒柳の隣だな」
先生が、指をさしながら言った。
「はい」
莉亜の隣ってことは、私の斜め後ろか!
席近いし、仲良くなれそう♪
中島君が、こっちにきた。
「黒柳です、宜しく」
莉亜は、サラッと挨拶した。
「宜しくお願いします」
中島君は、そう言って席についた。

そして、授業が始まった。
1時間目は、数学
私の一番嫌いな教科だよー
そう思いながらも、教科書とノートを出した。
「じゃあ、まずこの問題解ける人いるか?」
先生が言った。
この問題は意外と簡単な問題♪・・・のはずなのにわかんない
結構な人数、手あげてるな〜
中島君もあげてる
げっ、和也もあげてるし!
なんか、負けた気分・・・
「よし、じゃあ白井」
桃、頑張って!
私は心の中で応援した。
「y=8xです」
「正解だ、じゃあ次、この問題分かる人」
うわっ、これって応用問題じゃん
これ解ける人なんて莉亜しか・・・
あれ!?
中島君もあげてる!?
「おっ、じゃあ中島」
「y=12xです」
「正解だ」
すごっ!
周りの皆も同じことを思ったらしく、騒ぎだした。
すごいなー、中島君
勉強もできるんだ!
莉亜は、少し不満そうだけど
ただ・・・驚きはこれだけでは収まらなかった。

4:ユリ◆e.:2016/04/21(木) 22:41 ID:3zQ

あやや、ヤッホー♪

5:あやや◆dA:2016/04/21(木) 22:56 ID:eyU

私最近、二次創作しか書いてないな〜

6:ユリ◆e.:2016/04/22(金) 22:00 ID:3zQ

そして、4時間目になった。
4時間目は、得意な体育!
しかも、部活でもやってるバレーだから楽しみ♪
私は、ルンルンで体育館に行った。

「よし、揃ったな、各自5人グループを作れ」
先生が指示した。
普通は6人なんだけど、体育の授業の時は、5人なんだ
「咲ちゃん、一緒のグループになろ〜」
「いいよー、桃。莉亜も一緒のグループになろー」
「いいわよ」
これで3人か
「一緒のグループになってやってもいいぜ」
和也が言った。
「一緒のグループになりたいって、素直に言えばいいのにー」
私はニヤニヤしながら言った。
「ば、バカ、そんなんじゃねーよ、しかたねーから、一緒のグループになってやるけど」
クスクス、相変わらず素直じゃないし
「これで4人だね、後は・・・わっ!」
桃が驚いた
「どうかした?桃」
「中島君の周り・・・」
私は中島君の方を見た。
「うわっ、すごいたくさん女の子いる!」
「やっぱり人気ね、頭もまあ、よかったし」
莉亜が、頭いいって言うと、説得力あるなー
莉亜は、めったに人を誉めないから
「よし!誘ってみるか」
えっ!
和也が中島君の方に行った。
「俺たちのチーム入んね?」
「うん、いいよ」
えっ!中島君、あっさりオッケーしてるし
和也が中島君をつれて来た。
「よろしくね」
中島君が言った。
「あっ、うん!私は春川咲!中島君よろしく」
私は、慌てて自己紹介をした。
「私は、白井桃です。」
「安藤和也だ」
二人も、自己紹介した。
「皆、よろしく」
中島君が笑顔で言った。
かっこいい〜
この笑顔、危険だ

「ポジションどこにする?」
私は、皆に聞いた。
「俺、ミドル・ブロッカー」
「あっ、私も」
「私、セッターやるね」
「じゃあ、俺と春川さんはウイングスパイカーだね」
「オッケー」
えっと、
ブロック、おとりが中心のミドル・ブロッカーは、和也と莉亜
二人とも背高いし、いいな
トスを上げる、バレーの司令塔のセッターは、桃
そして、スパイク中心のオールラウンダーのウイングスパイカーは、私と中島君か
私は、バレーでもやってる得意なポジションだ!
「キャプテンは、咲ちゃんだね!」
「賛成」
「桃、莉亜、ありがとう!頑張るね」
「よし、グループ決めたら試合始めるぞ」
先生が言った
よし!頑張るぞ!

7:イチョウ◆.Q:2016/04/22(金) 22:39 ID:lBE

ユリ、ヤッホー!
書いたって聞いたから来たけど、やっぱユリの小説は最高!!
一番すごいと思ってしまうのは、二日間でこんなに更新してるとこかなぁ。
あ、感想感想っと。
咲ちゃん、可愛い!
運動神経が良くて勉強がダメって・・・う〜ん、ある意味憧れる。
和也は・・・もしやツンデレ系?
主人公と幼馴染って、いいじゃんいいじゃん!
なんかワクワク!!
桃香ちゃんはぁ、ムムッ、これはユリかぁ?w
すっごく優しいとこなんてビンゴだと思うなぁ〜♪
莉亜ちゃんは、おっ、完璧女子!
メガネ美人? なんか萌える〜!←
零は、お〜、カッコいいですな〜!
危険な笑顔! くぅ〜っ、たまんない!!
なんか、読んでるだけでワクワクしちゃったよぉ〜っ
これからも楽しみ! 更新ガンバ!

8:ユリ◆e.:2016/04/22(金) 22:41 ID:3zQ

イチョウ、こんなに長い感想ありがとう(涙)

9:ユリ◆e.:2016/04/23(土) 08:46 ID:3zQ

ピピー
笛の音が鳴った。
「まず、お互いのキャプテンはじゃんけんをして、サーブ、レシーブを決めろ」
私は、先生の指示にしたがい、じゃんけんをし、レーシブになった。

「始め!」
先生が合図をし、スタートした。
相手がサーブをした。
和也が、素早くレシーブをした。
「ナイス!和也」

和也は、バレーの経験はあんまりないけど、運動神経がいいから、結構上手!

よし!桃の前に上がった!

桃は、私が打ちやすいトスを知っている。
なんども、私の自主練に付き合ってくれたから。

「セッター!」
私は、トスを呼んだ。
桃は、私にトスを上げた。
ネットから少し離れた、高めのトス。
よし!最強のスパイクみせてやる!
私は、勢いよくジャンプをした。
そして・・・

ダ、ダン!!

ボールが床に落ちた。
「やったぁ!」
「咲ちゃんナイス!」
「咲、いいスパイクだったわ」
桃と莉亜が誉めてくれた。
「まあ、なかなかいいんじゃね」
こっちに素直じゃない男がいるけど
「すごいね、春川さん」
「ありがとう、中島くん!」
「・・・俺も負けてらんないな」
なんか今、中島くんがボソッとなにか言ったような?
「咲!次サーブよ!」
莉亜がよんだ
「あっ、うん!」
私は、ボールをもらった。

そして、どんどん点をとっていった。

ついに、マッチポイント!

「次も、咲ちゃんにトスあげるね」
桃が言った。
「うん!お願い」
スパイクを打つのは、ほぼ私と和也。
中島君は、一度もスパイクをうってないな。
でも、レシーブがうまいから、たくさんサーブとってくれる。
でも・・・中島君のスパイク、見てみたいな。

ピピー
笛がなった。
和也がサーブを打った。
だけど、うまくレシーブされてしまった。
そして、相手がスパイクを打ってきた。

それを私がレシーブした。
やったぁ!桃の上にあがった
私は、桃にトスを呼ぼうとした、その瞬間

「セッター!」

中島君がトスを呼んだ。
えっ・・・
中島君がトスを呼んだのはじめてだ
そして、

ダ、ダン!!!

「っしゃ!」

すご!あんなスパイク打てるなんて!
「すごいね!中島君!」
「ありがとう、春川さん」
ピッピー
「よし、20:25で春川のチームの勝ちだ」
「「やったぁ!」」
私と桃は、ハイタッチした。
そして、体育が終わった。

10:ユリ◆e.:2016/04/23(土) 17:12 ID:sM.

放課後

「「お疲れ様でした!」」
部活が終わった。
今日も、疲れたー
「咲、今日のスパイクよかったじゃん!」
先輩が誉めてくれた!
「ありがとうございます!」
嬉しいな〜♪

私は、着替えをし、靴を履き替え帰ろうとした。
あっ・・・自転車の鍵忘れた!
きっと教室だー
私は、教室に行った。
私の学校は私立だから、自転車オッケーなんだ!
ほとんどの子は、バス登校だけどね
バカな私がなぜ、私立に合格できたかというと・・・
莉亜に勉強教えてもらったから!
桃も、莉亜も小学校からの親友なんだ
だけど、二人とも私立に行くっていいだして・・・
だから、二人と離れたくない!って思って、ここの学校を受験したって訳
バカな理由だよねー
私は、苦笑いをした。

そして、教室に入ろうとした。

・・・あれ?
あれって、中島君だよね・・・?
なんで、こんな時間まで教室にいるんだろう?
頬杖をつきながら、窓の外を見てる。
「中島君?」
中島君は、ビクッとし、こっちを見た。
「あっ、春川さんか、忘れ物?」
「うん、そうなんだー、自転車の鍵忘れちゃって」
「そっか」
私は、机の中の道具箱から、自転車の鍵をとった。
「中島君は、何でこんな時間までいるの?」
「俺は、別にたいした理由はないよ、春川は何でこんな時間までいるの?」
えっ!
「今、春川って言った・・・?」
「・・・あっ、わりぃ!」
中島君が謝った。
「ううん、全然いいんだけど・・・」
「どうかした?」
中島君が、不思議そうな顔をした。
「なんか、今までの中島君とは違う感じ」
「えっ?」
中島君が、キョトンとした。
「だって、なんか今までは敬語とかを使う秀才なイメージだったけど、今はふつうの男の子みたいな話し方してるし」
中島君は、しばらくキョトンとしていた
でも、やっと意味がわかったようで、言った。
「クスス、俺だって普通の男子だけど?」
中島君が、にやっと笑った。
うわー、この笑顔もかっこいい!
「なんだ、そうなんだー」
ホッとした。
こっちの中島君の方が話かけやすいし
「うん、敬語とか使ってたのは初日だから
初日は、礼儀正しい方がいいでしょ?」
「確かに!」
「だから、明日から本性だしてくつもりだった♪」
中島君は、ニヤっと笑った。
「あはは、本性って」
私は、ついつい笑ってしまった。
「だって、さっきまでの俺は本当の俺じゃないし」
「そうだけどさ、あはは・・・ってもう帰らなきゃ!」
私は、時計を見ながら言った。
「そっかー、もっと話してたかったな」
中島君は、ちょっと残念そうな声で言った。
「私も!楽しかったし」
中島君が、こんな話しやすい子だとは、思わなかった!
「あっ、いい忘れてたけど、呼び捨てでいいぜ
くんとか、慣れてないし
中島でも、零でもどっちでもいいよー」
どっちにしようかなー
悩んだ結果・・・
「じゃあ零で!短いし!」
「短いって・・・クスクス」
零は、笑った。
「私も咲でいいよ」
自分だけ、呼び捨てじゃあ、おかしいしね
「わかった、咲ね」
零は、頷いた。
「じゃあ、また明日!」
私は、片手を上げた。
「うん、またな」
そして私は、教室をでた。
楽しかったなー
また明日も話そう!

11:ユリ◆e.:2016/04/24(日) 15:02 ID:3zQ

次の日

今日は余裕で、間に合うな♪
昨日は、遅刻ギリギリだったけど・・・
私は玄関を出た。
あれ?和也がいる
「あれ、待ってたの?めずらしー」
「たまにはな」
和也、少し顔赤くなってる〜
和也ってときどき可愛い♪
私は和也と一緒に登校した。

あっ、零がいる!
零も私に気づいた。
「おはよー、咲」
「うん、おはよ!零!」
「・・・へ!?」
和也が驚いた。
「どうかした?」
「いや・・・何でもない」
「零、宿題できた?」
あれ、数学難しかったんだよなー
特に問い(4)が
「できたよー」
すごい!でも、昨日みた頭脳だもんなー、当然か
「ホント!じゃあ後で問い(4)教えて!」
「いいぜ、高くつくけど」
零がニヤッと笑った。
「うそー!ケチ」
「あーもう絶対教えない」
零がそっぽを向いた。
「げっ、教えてよー」
私達は笑いあった。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
和也side

名前で呼びあってる・・・?
それになんで、あんなに仲良さそうなんだ!?
それに中島、全然キャラ違うし
昨日のは演技だったって訳か?
訳わかんねー!

・・・でも、咲、笑ってた

・・・くっそ!

12:ユリ◆e.:2016/04/25(月) 17:15 ID:3zQ

和也side

咲とは、昔からの幼馴染みだった。

俺が、小学生1年のとき、隣の家に引っ越してきたのををきっかけに、どんどん仲良くなっていったんだ

俺は、お世辞にも明るいとは言えなかった。
だから、あんまり友達が出来なかった・・・
女たちは、たくさんよってきたけど・・・
男友達と、遊びたかった。
笑いながら、冗談言い合いたかった。

ずっとそう・・・思っていた。

だけど、咲が転校してきて、人生が変わった。
大げさすぎる例えかもしれないけど、嘘ではない
咲は人気もので、たくさんの友達ができた。
でも咲は、俺とずっと仲良くしてくれた・・・
そして、しばらくの間、咲の側にいたら、自然と友達もできた。

嬉しかった。

そのとき、咲に、心から感謝した。
でも、その頃はまだ・・・咲への恋愛感情はなかった。

5年になった頃には、俺はすっかり性格が変わっていた。
今と同じ性格に
そして、バスケを始めた。
バスケを始めた理由なんて特になかったけど、友達に「バスケ部入ろうぜ」と誘われたから、始めた。
でも、やってみると、めちゃくちゃ楽しかった。
ボールが、ゴールに入った瞬間の快感にも、はまっていた。

6年生になり、俺はチームのキャプテンになった。
毎日、部活がすげー楽しかった。

だけど・・・
ある日試合で、強いチームと当たり・・・完敗した。

俺は、川の近くの芝生に寝転びながら、落ち込んでいた。
「はぁ」

悔しかった・・・
自分の未熟さを痛感した。
バスケをやめようかとも、考えた。

「なにしてんの?」

あのとき咲が声をかけてくれなかったら、バスケ、やめてたかもしれない

「俺、今日の試合で完敗してさ・・・バスケやめようかなって考えて・・」
「バカじゃないの?」
俺がしゃべってる途中に、咲が言った。
「・・・はぁ!?」
バ、バカ?
「ホント、バカ
一回負けたくらいで、辞めるなんて」
「だってさ・・」
咲に何がわかんだよ

「言い訳無用!
和也、バスケ好きなんでしょ!
だったら、一回負けたくらいでへこたれんな!
最後まで粘れ!頑張れ!」

・・・あぁ、ムカつく
咲になにがわかんのさ
でも・・・

その通りだ

「一回負けたくらいでへこたれるなんて、バカだよな」

俺は、笑っていった。

そのとき、俺の中に

好きという感情が芽生えた。

バカで、おせっかいで、人の気持ち知らねーでぐさぐさ言ってくるやつに、なに恋してんだって、いつも思う

けど、咲の笑顔を見るたびにいつも思う・・・

好きだって・・・

13:ユリ◆e.:2016/04/26(火) 16:32 ID:3zQ

そして、零が転校してきてから1か月ぐらいになった。
零は、もうすっかりクラスに馴染んでいる。
クラスの男子とも、ふざけて遊んでるし。
でも、中間テストは学年2位だから、遊んでばっかじゃないみたい。
それに、女子にもかなりモテてる。
まあ、あのルックスだとモテるよな〜

今日は、お買い物♪
スポーツセンターに行って、新しいシューズを買おうと思って!
バレー部の練習で、毎日はいてるからボロボロで・・・
桃も莉亜も誘ったんだけど、桃は家族とお出掛け、莉亜は塾なんだって。
土曜日に塾とかありえないし!
一人で出掛けるのもなーって思って、和也も誘ったんだけど部活だって。
試合が近いみたい。
午後も部活なんて、疲れるだろうなー。
そんなことを考えながら、私は電車に乗った。

ガタンゴトンガタンゴトン

『次は○○前・・・』

あっ、おばあさんが乗ってきた!
今、席ないし、譲ろうかな。

「「あの、ここどうぞ」」

えっ・・・

今、誰かの声と重なって・・・零!?
「えっ、咲?」
うそっ、偶然〜!!
「あっ、ここどうぞ」
零は、おばあさんに席を譲り、私の前に来た。

『発車いたします』

零は手すりをつかんだ。
「偶然だな、一人?」
零が少し小さめの声で聞いてきた。
「うん、スポーツセンターに行こうと思って」
零が驚いた顔をした。
「おっ!、同じだ」
「そうなの!?」
同じ電車に乗ってただけじゃなくて、行く所も、同じだったんだ!

『次は△△前・・』

「あっ、次だぜ」
零は、ボタンを押した。
そして、しばらくして、電車が止まった。
「降りよ」
「うん」
私達は、電車を降りた。

ここから、5分くらいでスポーツセンターだ。
零が、ポケットの中に手を入れて歩いた。
癖なのかな?
「そいえば、咲は何買うの?」
「バレーのとき用のシューズだよ、零は?」
「俺、アディダスのスニーカーが欲しくてさ、このスニーカー、もうボロボロで」
零は片足を少しあげた。
黒のスニーカーで、黄緑色の紐で結んである。
「それもアディダスなんだね、咲もだよ」
「そうなんだ!いいよなー、軽いし風通るし」
「うんうん、いいよねー」
そう喋ってる間にスポーツセンターに着いた。

「あー、これもいいなー」
零は、両手に靴を持って迷っている。
「零、さっきからそれしか言わないじゃん」
「だって、どれも良くて迷うんだって、咲は決めたか?」
「えっと・・・」
いいのばっかで迷うんだよな〜
「咲だって、迷ってんじゃん」
「えへへ」
私は、笑ってごまかした。
「!あれなんて良くね?」
えっ?
零がシューズを指さした。
白と濃いピンク色のシューズで、黒の紐が結んである
私はそのシューズを手に取った。
「おっ!なかなかいい!」
「だろ?」
零が笑って言った。
「これにしよ!零は決めた?」
「決めたぜ」
こうして私達は、買い物を済ませた。

「お互いいいものが、買えて良かったな」
「うん!実は今日さ、一人だったから少し心ぼそかったんだ・・・
でも、零がいてくれたから楽しかった!ありがとね、零♪」
「・・・」
零?
「どうかした?」
「あっ、いや、何でもない」
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
零side

今日は、楽しかったな
「お互い、いいものが買えてよかったな」
「うん!実は今日さ、一人だったから少しこころぼそかったんだ
でも、零が一緒にいてくれたから楽しかった!ありがとね、零♪」
えっ・・・

ドキッ!

心臓が、ドキドキする
だって、咲があんなこといきなり言うし
それに・・・

「どうかした?」
「あっ、いや、なんでもない」

咲の笑顔に、ドキッとしたなんて言えるかよ!

14:ユリ◆e.:2016/04/27(水) 15:51 ID:3zQ

「何度来ても、びっくりする大きさだよね」
「うん・・・本当に莉亜ちゃんのお家って大きいよね」
私達は今、莉亜の家に来ている。
なぜかって言うと、昨日・・・

昨日の出来事

「明日から・・・夏休みだ〜!!」
私は、嬉しさいっぱいのあまり、叫んでしまった。
「楽しみだね〜、咲ちゃん」
桃が笑顔を浮かべて言った。
「どこ行く?何する?」
「一回落ち着きなさいよ、咲」
莉亜が、本を読みながら言った。
「だって夏休みだよ!
一年に一度だけやって来る、幸せな時間だよ!!」
莉亜がチラッとこっちを向いた。
「どうせ咲は、部活でしょ」
「あっ・・・忘れてた〜!!!」
うそ〜!!?
しくしく、私の夏休みは部活で終わってしまうのか〜!!
来年は受験生だし・・・
「何話してるの?」
後ろから、零の声がした。
「零〜!、夏休みのことだよ
でも今、夏休みが部活でつぶれると知って、落ち込んでいるところ」
ホント最悪〜
部活は好きだけど、夏休みがつぶれるのはつらいなー
「夏休み全部つぶれるの?」
「全部じゃないよー、少しは休みあるよ」
零は、少し考え込み、言った。
「じゃあ、皆でどっか行かない?」
「いいね!じゃあ・・・」
どこがいいかな〜?
「夏祭りはどうですか?」
桃が言った。
「いいね、桃、決定!莉亜も行くでしょ?行くよね!?」
私はどんどん莉亜に近づいた。
「はいはい、行きますよ」
莉亜が降参したような言い方で言った。
「やった!」
これで4人!
・・・となると、やっぱり誘っておきますか
和也は、夏祭り一緒に行く?
「まぁ行ってやってもいいけど」
相変わらずのツンデレですな。
皆の予定を聞いて、来週に決定した。

夏祭り、楽しみだな〜♪
「あの、咲ちゃん」
桃が肩を軽く叩いた。
「何?桃」
「あの・・・3人でお泊まり会しませんか?」
お泊まり会!
「久しぶりにしたいな〜って思って」
桃が少し照れながら言った。
「いいね!お泊まり会!場所は・・・」
私と桃は、莉亜をチラチラ見た。
莉亜は、お父さんが医者でお金持ちなんだ!
だから家も豪邸♪
「わかったわよ、うちでいいわよ」
「やった!じゃあ今週の土曜日に莉亜の家行くね!」

・・・という訳です
今日は、莉亜の家(豪邸)に泊まるのです!

15:ユリ◆e.:2016/04/28(木) 18:34 ID:3zQ

ピーンポーン

私は、莉亜の家のチャイムを鳴らした。
「春川様と白井様ですね、どうぞ」
インターホンから声がして、門が開いた。
「久しぶりですね、莉亜ちゃんの家に来るの」
「うん!そうだね」

門の中に入ると、まるで未知の世界。
相変わらずの、広い庭だなー
大きい噴水が庭の真ん中にある。
その回りには、沢山の花が咲いている。
桃は花が大好きだから、ここの庭に来ると、毎回目をキラキラさせるんだ
私は、このバラのトンネルが好きなんだ
なんか、お姫さまになった気分だもん♪
バラのトンネルをくぐると、目の前にはお城みたいな家の玄関前。

ドアから、莉亜が出てきた。
「いらっしゃい」
クールな感じのワンピースを着ている。
「莉亜、ヤッホー!」
「今日はお世話になります」
私が手を挙げている隣で、桃が軽く頭を下げている。
桃って礼儀正しいよなー
「入って」
莉亜がドアを開けた。
「お邪魔しま〜す」
「お邪魔します」

うわ〜、何度見ても広いな〜
天井も高いし
「あっ、篠原さんだ!」
篠原さんとは、莉亜のお世話係
この家には、何人もメイドさんとかがいて、それぞれ係が決まってるんだって
「覚えてくださっていて、光栄です。春川様」
篠原さんがペコリと頭を下げた。
「紅茶3つとケーキ2つ私の部屋に持ってきてちょうだい」
莉亜が篠原さんに言った。
莉亜は、甘いものあんまり食べないんだよな
「かしこまりました、お嬢様」

私たちは、莉亜の部屋に行った。
莉亜の家には、お泊まりには来たことはなかった。
廊下広いし、部屋めちゃくちゃあるし、迷いそう・・・
ガチャ
私たちは、莉亜の家に入った。
毎回入るたびに、私の部屋と比べてしまう。
私の部屋の、3・・・いや4倍はあるな
でも、今日はここの家で過ごすんだし、私もお嬢様気分味わえちゃうかも
なんか、ワクワクするな♪

16:ほのあ◆1o:2016/04/28(木) 18:36 ID:CqA

面白いですね!
何か和也君と零君が、咲ちゃんを取り合いそうな感じが…する(気のせいですかね?)
莉亜ちゃん、豪邸に住んでて良いな〜♪(´ω`*)
更新頑張ってください!

17:ユリ◆e.:2016/04/28(木) 19:47 ID:3zQ

ありがとうございます!
ほのあさんの予想、気のせい・・・じゃないかもしれませんよw

18:ユリ◆e.:2016/04/29(金) 11:52 ID:3zQ

ポチャン

「う〜ん!極楽ですな〜」
「そうだね〜」
私と桃は今お風呂タイム中です♪
え〜、お風呂は毎日入ってるけど、こんなにすごいお風呂は初めてです・・・
漫画の中などに出てくる、ライオンからお湯がでてくるやつ、実物がここにありました!
にしても、広いな〜
莉亜の家は、部屋の広さもお風呂広さも、私の家とは全然違う。
莉亜は、毎日こんな暮らししてるんだな〜。

それに、夕御飯も美味しかったし!
初めてナイフとフォーク使ったよ
しかも、何本も置いてあって、どれを使えばいいか、わかんなくなっちゃったしね
まぁ、美味しかったからいいや!・・・ってことにしておこう

入浴後・・・

「さあ、皆さん!お泊まり会の夜、パジャマ姿ですることといったら・・・?」
「睡眠」
「枕投げですか?」
莉亜、睡眠って・・・お泊まり会じゃなくてもいいじゃん!
桃も・・・修学旅行じゃないんだから
「恋バナだよ!恋バナ!」
「めんどくさ、私寝ていい?」
も〜莉亜、つれないな〜
「えっ!恋バナですか///////」
おっ、桃顔赤い!これは何かあるな!
「桃、教えろ〜!!」
「えぇ!な、ないですよ!」
桃が慌てて否定した。
「その動揺っぷり何かあるでしょ!」
私は桃をくすぐった
「ちょっ!咲ちゃん!くすぐったいです〜!言いますって!言いますから〜!!」
私はくすぐりをやめた。
やった!桃の恋バナ聞ける♪
「って、桃、好きな人いたの!?」
「え、えぇ、まあ・・・//////」
桃は顔を赤くした。
「安藤でしょ」
莉亜がサラッと言った。
「えっ!和也!?」
「ちょっ、莉亜ちゃん!何で知ってるんですか!?」
桃も私と一緒に驚いた。
あれ?桃が莉亜に教えたんじゃないのか
「だって、毎回安藤に会うたび、顔赤くしてるじゃない
あれじゃあ、ばれない方がおかしいわよ」
えっ、私全然気づかなかったけど・・・
「えっ!じゃあ安藤君にもばれちゃってて・・・//////」
桃の顔がどんどん赤くなっていく。
「それはないわよ、私が見る限り、安藤は全く気づいてないわ
ただ、咲と安藤以外にはばれてると思うけど」
えっ、私そんなに鈍感?
「そ、そうなんですか・・・なんかホッとしたようなしてないような気分です・・・」
「でも和也のどこが好きなの?」
あのツンデレ野郎のどこがいいんだか、私にはさっぱりだよ
昔は静かで可愛かったのに、今ではツンデレキャラに早変わりだし
「えっと・・・///////」
桃がうつむいた。
なんか言いたくなさそうだな、話を変えよ
「莉亜は好きな人とかいないの!?」
莉亜の恋バナ、前から聞きたかったんだよな〜♪
「い、いないわよ!」
莉亜がそっぽを向いた。
「ホントかな〜?」
怪しいな〜
「ほ、本当よ!それより咲はいないわけ?」
「・・・いないですね、恋したいんだけどな〜」
中2っていったら、少女漫画で一番恋が始まる学年なのに〜!
「でも、最近中島君となかよさそうですよね?」
桃が言った。
「まあね〜、話しやすいし、でも恋はないかな」
零とは、仲がいい友達みたいに思ってるし。
莉亜が時計を見た。
「もう11時半よ、寝ましょ」
こうして私たちは、眠りについた。

19:ユリ◆e.:2016/04/29(金) 19:07 ID:tTs

桃side

安藤君のことが気になり始めたのは、中学校に入ってからだった。
それまではあまり話したことがなくて、咲ちゃんの友達としか思っていなかった。
安藤君とは、小学校入ってから知り合った。
ただ、一年生以外の年はクラスが違ったので、全然面識はなかったけど、すぐに仲良くなった咲ちゃんの友達として、一緒に遊んだことはあった。
安藤君は、私と似ている性格だったので、仲良くなれそうとは思っていたけど、小学4、5年くらいから性格が変わっていったので、話しかける勇気がなかった。
どんどん明るくなって、どんどん変わっていく安藤君をみていると、私もそうなりたいなと、憧れをいだくようになっていった。

中学校も、なぜか同じになった。
咲ちゃんは、私たちと同じ学校に行きたかったから私立を受験したけれど、安藤君はなぜ受験したんだろうと、今でも不思議に思っている。
中学生になったときには、完璧に性格が変わっていて、いわゆるツンデレになっていた。
その性格が、私は、少し苦手だった。
冷たそうな印象だったから

でも、ある日・・・
私は、咲ちゃんと、莉亜ちゃんと図書室にいくために階段を上っていた。
「莉亜ちゃん、何借りるの?
「そうね〜」
「わっ!」
咲ちゃんが、階段を踏み外してしまった。
「咲ちゃん!」
私は、大声で叫んだ。
「咲!」
その声と同時に安藤君の声もした。
私は、思わず目をつむってしまった。
「いたたた・・・」
「いてーのはこっちなんですけど」
目を開けると、階段のしたで安藤君が下敷きになっていた。
「ごめん和也!大丈夫!?」
「大丈夫じゃねーよ、たく運悪いーな、咲が落ちてきて巻き込まれるなんて」
安藤君がため息をついた。
その様子をみていると、安藤君は偶然巻き込まれてしまったようだった。
そのあと二人は保健室行った。
「あいつ、バカね」
莉亜がため息をついた。
「えっ?」
安藤君の何がバカなんだろう?
「あいつ、偶然のふりしてたけど、とっさにかばってたのよ、咲のこと」
「えっ!?」
私はさっきまで、偶然だと思っていた。
けれど、咲ちゃんをかばったの?
なのに、偶然のふりして・・・ 
そのとき私は、安藤君の優しさを知った。
気づかない優しさを・・・
それから、いつのまにか好きになっていた。
安藤君のことを・・・

20:ユリ◆e.:2016/04/29(金) 19:32 ID:3zQ

修正
「莉亜ちゃん何借りるの?
になってました。
正しくは
「莉亜ちゃん何借りるの?」
です。

21:キャンディ◆ok:2016/04/29(金) 23:04 ID:TRk

ドキドキしちゃうね!続き頑張って!

22:ユリ◆e.:2016/04/30(土) 08:06 ID:3zQ

ありがとー(///ω///)♪

23:キャンディ◆ok:2016/04/30(土) 16:04 ID:TRk

いえいえ〜!

24:ユリ◆e.:2016/04/30(土) 17:51 ID:3zQ

そして、お泊まりの日から1週間たった。

今日は夏祭り♪
楽しみだなぁ
私はお母さんに着付けしてもらって、浴衣姿!
白色の浴衣に黄色のひまわり柄があしらってある。
よし!準備万端!
出発〜
私は、神社へ向かった。

あっ、零がきてる!
黒の浴衣姿だ〜
「零〜」
私は零に声をかけた。
「あっ、咲・・・」
零は急に黙りこんだ。
「どうかした?」
零はあわてて顔を隠した。
「えっ・・いや、何でもない/////」
なんか零、顔赤い?

「咲ちゃん♪」
「あっ、桃に莉亜!」
桃はピンクをベースに、撫子の花があしらってる浴衣を着ている。
莉亜は大人っぽい浴衣だなー。
黒と紫色のストライプ柄の浴衣だ。
二人とも、とっても似合ってる!
「二人とも浴衣似合ってるよ」
零が言った。
・・・私には似合ってるって言わなかったのに
って、何考えてるの、私!?
何?、今の複雑な気持ち

あっ、和也もきた。
「よっ・・・」
和也も黙りこんでるし
私の浴衣、そんなに変!?
ダメダメそんなこと考えている暇はない!

今の私には目的があるのだ!
それは・・・桃と和也をくっつけよう大作戦!
桃、和也のことが好きっていってたし、くっつけたい!
夏といえば恋だし!
よし!二人がカップルになれるように、親友のために、人肌脱ぎますか
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
零side
やっベー、咲、めっちゃ可愛い
浴衣、ちょー似合ってる
でも、なんか咲には似合ってるって言えないんだよな
何でだろ?
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
和也side
ヤバイくらい可愛い/////
すっげー、ドキドキする・・・やっぱ好きだな
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
桃side
今日の朝、咲ちゃんから電話があった。
桃と安藤君をくっつけよう大作戦のことで/////
な、なんか恥ずかしいな
でも、咲が協力してくれるのは心強いな
今日、思いを伝えてみよう・・・好きって言ってみよう

25:ユリ◆e.:2016/05/01(日) 15:34 ID:3zQ

「わたあめに、たこ焼き!
美味しいな〜」
私はたくさんのものを食べた。
「よく食べるねぇ〜」
零が苦笑いをした。
「まあね!」
私の胃袋はブラックホールなのです!
・・・あれなんか忘れてるような?

「あ、あー!!!!」
私は思わず叫んでしまった。
「「クスクスクス」」
周りの人達、すごい笑ってる//////
「たく、うるせーな!なんだよ」
和也が振り向いた。
「な、何でもない」
すっかり忘れてた・・・
桃と和也をくっつけよう大作戦・・・
しっかりしないと!
今日は絶対二人をくっつけるんだから!
「和也、桃とりんご飴買ってきて!」
「和也、桃と射的してきなよ!」
「和也、桃と一緒に花火見なよ〜、私は零たちと見るから♪」
まずは、二人っきりにしなきゃね!
そう思い私は、いっぱいお願いした。

「お〜ま〜え」
ひっ!和也怒ってる!?
「ちょっとこい!」
和也は私の腕をひっぱって、つれていった。

ついたのは、ひとけのない場所だった。
「な、何?」
「それはこっちの台詞だ!お前さっきから、白井、白井、白井ってなんだよ!」
和也、怒ってる〜
「え、えっと・・・」
桃の気持ちを私の口から言うのは・・・
「・・・桃と和也がお似合いだから、くっつけたいな〜・・・ なんて考えてて」
和也はしばらく黙っていた。
「・・・ホントお前って、俺に恋愛感情ねーな」
えっ?
和也がボソッ何かを言った。
聞こえないな
「何?」
和也がすごい真剣な顔を向けた。
こんな顔・・・初めて
「俺は・・・お前のことが」
私のことが?
「す・・『バーン!!』
「ごめん、花火の音と重なってよく聞こえなかった、何?」
「何でもねーよ/////」
な、なんだったの?
なんか和也の顔赤いし

「あっ、咲ちゃんたち見っけ♪」
桃の声がした。
「あっ、皆!」
「花火きれいだね〜」
「うん!」
和也がなんて言ったかもわかんないし、桃と和也をくっつけられなかった
でもまあ、こんなきれいな花火見ちゃうと、全部どうでもよくなっちゃうよね♪
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
和也side
あぶね〜
俺、なに言おうとしてんだよ////
でもあいつ、相当俺に興味ないんだな・・・
前から知ってたけど、こういうことされると、やっぱショックだな・・・
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
桃side
結局、安藤君に気持ち伝えられなかったな・・・
まぁ、今度言えばいいよね!
でも、何で安藤君、咲ちゃんを連れてったんだろう?
もしかして咲ちゃんのこと・・・まさかね♪

26:葵◆F2A:2016/05/01(日) 18:30 ID:q8Y

ユリ、勝手に悪いけど、読ませてもらったよ!
すっごい上手だね!!
咲ちゃん、結構鈍いね。
和也くんがかわいそう・・・
これからもちょくちょく見に来るね。
更新頑張って!!

27:ユリ◆e.:2016/05/01(日) 19:04 ID:3zQ

葵、ありがとー(///ω///)♪
他のスレでも色んな人が感想書いてくれて・・・皆ありがとー!
最新頑張るぞ〜(*≧∀≦*)

28:ほのあんぱん◆1o:2016/05/01(日) 19:32 ID:gsw

小説の続き見たよ〜!…と、言っても更新が早いので途中までしか読んでない(汗)
これからの咲ちゃん達の関係が楽しみ!
またまた更新頑張ってねー!(´ω`*)

29:ユリ◆e.:2016/05/02(月) 16:31 ID:3zQ

「はぁ」
「なんだよ、ため息ついて
今日から学校っていうのが嫌なわけ?」
和也が言った。
そうじゃなくて・・・

夏祭り後の夏休みは、合宿で、全然休みって感じがしなかった。
まあ、楽しかったからいいんだけど

問題はそこではなく・・・
そう!期末テスト!
どーしよう〜
赤点になったら追試だし
そんなことを考えながら、学校へ行った。

教室に入ったら、零が早速声を書けてきた。
「おひさー、咲、安藤」
「久しぶり!、零、夏祭り以来だね」
零?零・・・そうだ!
「零様、ちょっとお話が・・・♪」
零、あからさまに顔変わった。
「何、怖いんだけど」
「うるさい!」
零はクスリと笑った。
「で、話って何?」
「実は・・・期末テストのために勉強教えてください!」
「やだ」
返事早っ!
「そんな〜、どうしてもダメ?」
零は少し考えてから言った。
「じゃあ、勉強教えたらお礼に、俺のお願い1つ叶えてくれる?」
「うん、もちろん!お願いって何?」
「それは、期末後に言うよ」
気になるな〜
「で、いつ教えればいいの?」
零が予定表を出した。
「そうだな〜、今週の土曜日がいい!
場所は・・・零の家!」
零は、メモしていた手を止めた。
「なんで俺の家・・・?」
「いいじゃん♪」
零の家、見てみたいという単純な理由だけど♪

「おはようございます、咲ちゃん」
「おはよう、咲」
「あっ、桃に莉亜、おはよー」
1か月ぶりかな
莉亜、背のびたなー

「あっ、二人とも、零の家で勉強会するんだけど来ない?」
「おい、勝手に・・まぁいいか」
零が言った。
「私は行かない」
莉亜即答!
「なんで?」
「なんで、あいつと一緒に勉強しなくちゃいけないわけ?断る」
もー、莉亜はホントに零のこと嫌ってるなぁ
「わ、私は行きたいです」
「おっ、桃!」
「はいはい、じゃあ2・・「俺も行く」
えっ
「和也も行くの?」
「あぁ、期末、赤点とりたくないからな」
「・・・了解、じゃあ土曜に俺の家集合ね」
やったぁ!
って、あれ?
「私、零の家知らないんだけど」
零が驚いた顔をした。
「そうだっけ?」
零はメモに何かを書いた後、そのメモをちぎって、渡した。
「はい、これ地図」
「あっ、ありがとー」
「後、俺の電話番号書いといたから、迷ったら電話して」
メモをよく見ると、はしっこに電話番号が書いてあった。
「了解!あっ、私のも教えとくね」
何かあったとき用に言っておいた方がいいよね!
「090・・・・」
零はメモをした。
「書けた、じゃあ今週の土曜日俺の家に10時集合ね」
「「「了解!」」」

30:葵◆F2A:2016/05/03(火) 08:06 ID:q8Y

勉強会かぁ・・・
楽しそうだね。
零君のお願いはまさか・・・
続きが楽しみ♪
引き続き、頑張ってね!!

31:ユリ◆e.:2016/05/03(火) 09:57 ID:3zQ

今、私たちは、零の家で勉強中

そして、最初に、皆の学力を見るためにテストをしたんだけど・・・
「・・・・はぁ、何これ?」
零が私の答案用紙を見て、ため息ついた。
「わ、私のテスト」
零が顔をしかめた。
「何この点数信じられないんだけど」
失礼な!
「これじゃあ全教科赤点だよ」
ガーン!!

そして、、桃の答案用紙も見た。
零は、驚いた顔をした。
「白井は、順位にしたら学年で20番ぐらいに入ってそうだね」
「はい、中間は21位でした。」
桃も実は頭がいいんだよなー
莉亜も桃も、どうしたらそんなに頭よくなるわけ!?
「すごいじゃん!でも、ちょっと理数系が苦手かな?そこやってくか」
「はい!」

そして続けて、和也の答案用紙も見た。
「安藤も、思ったより悪くないし」
和也がブスッとした。
「どんだけ悪いと思ってたんだよ」
「安藤って、得意不得意がないから、バランスがとれてるよね
平均点は、低いけど」
「一言多いんだよ」
零は、クスリと笑った後、もう1度私のテストを見た。

「で、問題は・・・あなたですね、咲さん、全教科ダメダメ」
そんなぁ!
「どっからやってけばいいかなぁ〜」
零、本気で悩んでる・・・
私、そこまでダメダメ?
零がふと気づいた。
「・・・でも、全部の問題に答え書いてあるね」
「当たればラッキーだしね」
零はクスッと笑った。
「まぁ、なんとかなるかな
赤点とらないようにすればいいんでしょ?」
「うん!」
「じゃあ、始めるか」
そして、私たちはもくもくと勉強した。
わからないところは、零に聞くと、何でも分かりやすく教えてくれて、少し楽しかった。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
零side

最初に咲のテストを見たときは、どうなるかと思ったけど・・・
咲って、案外やればできるやつなんじゃないかと思う。
真剣に取り組んでるし、この集中力もすごいし。
それに、本人ばわかってないみたいだけど、全部の問題に答え書くって、結構難しいことなんだよねぇ

クスッ、なんか咲と一緒にいると、楽しいことばっかだな

ずっと、この時間止まってくれないかな・・・って、バカか俺!
アホらし、何考えてるんだろ
「零、ここ教えて!」
「はいよ」
とりあえず、咲が赤点とらないようにしないと
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
勉強会が終わった。
「今日はありがとね、零!」
「どういたしまして〜」
和也が、後ろから呼んだ。
「行くぞ、咲」
そうだ!いいこと思いついた♪
「あっ、和也は桃のこと送ってってよ」
「え、なんでだよ」
「もう暗いでしょ、女の子一人で帰らせるのはね〜」
えへへ、桃と和也をくっつけよう大作戦、解禁!
「じゃあお前は?」
「咲は俺が送ってくよ」
ナイス、零!
和也、なんか不満そうな顔してる?
「そーかよ、行くぞ白井」
「は、はい!」
うふふ、桃照れてる♪
桃が、こそっと言ってきた。
「ありがとう、咲ちゃん」
そういって、和也のところに行った。

「じゃあ、いくか」
「うん!零、送るって言ってくれてありがとう!」
「・・・//////」
零が黙りこんだ。
「どうかした?」
「何でもね//////」
なんか、顔赤いけど大丈夫かな?
そして、零は何かを思い出したように、聞いてきた。
「それより、あいつらって付き合ってんの?」
「ううん、付き合ってないよ」
どうして付き合ってると思ったんだろう?
「そうなの?じゃあ白井の片想い?」
「何で知ってるの!?」
桃から聞いたのかな?
「白井見れば誰でもわかるって」
そいえば莉亜も、お泊まり会のとき、そんなこと言ってたな
私と和也が鈍いだけだって・・・
「ふ〜ん・・・そうだ、いいこと思い付いた♪」
「何?もしかしてお願いのこと?」
「うん、でも期末後まで秘密ね」
気になるなぁ
気づいたら、目の前に私の家があった。
「あっ、ついた!」
「ここ?」
「うん!ありがとね、また明日!」
私は、零に手をふった。
「うん、じゃあね」
零は、片手を軽くあげた。
今日は、ホントに助かったな〜
期末、どうか赤点とりませんように!
私は、お月さまに祈った。

32:ユリ◆e.:2016/05/04(水) 19:56 ID:3zQ

期末テスト返却日・・・
「春川」
「は、はい!」
どうか赤点じゃありませんように
「今回は、結構頑張ったじゃないか」
先生が、笑ってテストを返した。
えっ?
私はテストを受け取り、机に戻った。
そして、自分のテストをおそるおそる見た。
えっ、68点!?
他の人から見ると、低い点数かも知れないけど、私は元々頭が悪いから、ここの中学に来てから、30点以上の点数とったことがないの・・・
それなのに、いきなりこんな点数とるなんて・・・
他の教科のテストも見たけど、5教科全部60点代。
うそ・・・
零が、軽く肩を叩いた。
「どうだった?咲」
「全部60点代だった!」
零は、目を見開いた。
「マジで!?すげーじゃん!」
「えへへ」
零がニヤッと笑った。
「俺の家でやったテストは散々な結果だったのにな」
「それは言わないで〜」
そんなことを言い合いながら、私達は、笑っていた。
「やっぱり・・・」
零が、ボソッと何かを言った。
やっぱりの後に、何かを言ったみたいだけど、聞き取れなかった。

放課後・・・

「零、見っけ!」
やっぱり教室にいた。
零は、かすかな笑みを浮かべた。
「どうかした?」
ドキッ!
その笑顔、凶器だ〜
「あのさ、お願い聞いてなかったから」
「あぁ、お願いのことね
じゃあね・・・俺と咲と安藤と白井で・・・」
うんうん
「ダブルデートして♪」
・・・はぁ?
「クスッ、何そのポカンとした顔」
「えっ、だって」
ダブルデートって・・・
「ダメ?」
零が、甘い声で言った。
「えっ、えっと・・・」
お願いを叶えるとは言ったけど、デートとなると・・・
零は少しの間黙っていた。
「・・・いい考えだと思ったんだけどなぁ〜」
「いい考え?」
零がニヤッと笑った。
「うん、二人をくっつけるいい考え」
「えっ、二人って、桃と和也?」
零は、首の後ろで腕を組んだ。
「うん、そうだよ
二人はまだ付き合ってなくて、白井の片想いなんでしょ?
ダブルデートって、くっつけるには絶好のチャンスだと思うんだけどなぁ」
・・・桃はまだ、和也にデートに誘う勇気はない
零のお願い(勉強会のお礼)だってことにすれば、和也も嫌とは言えないはず・・・
和也も成績めちゃめちゃ上がってたし
ダブルデートなら、あんまり会話も途切れることはない・・・
これは確かに、二人をくっつける絶好のチャンスだ!
「零、すっごくいい!」
零は、ニヤッと笑った。
「でしょ、じゃあ決まりでいい?」
「うん!」
「じゃあ今週の日曜日でいい?」
和也も日曜日は部活ないし、多分オッケーだな
「オッケー♪零も桃と和也をくっつけよう大作戦、協力してね!」
「もちろん♪」
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
零side
なーんちゃって♪
二人をくっつけるために、ダブルデートお願いするほど俺はいい子じゃないんだよね〜
これは、咲にダブルデートをオッケーしてもらうための、口実
夏休み前くらいから、ずっと思ってたんだけど・・・
今日、確信した

咲が好きだって・・・

咲の笑顔も、おせっかいなところも、努力家なところも、全部・・・好き

だから俺は、この気持ちを伝える
ダブルデートっていっても、二人っきりになるときぐらいあるしね
ただ・・・ひとつ気になることがある

それは・・・

33:キャンディ◆ok:2016/05/05(木) 20:35 ID:EsA

それは…なんだ!?

34:ユリ◆e.:2016/05/06(金) 22:11 ID:3zQ

零side

それは・・・安藤の気持ち

あいつ、もしかしたら咲のこと好きなんじゃないかって思うときがある。
だってこの前だって、勉強会に進んで参加したし、夏祭りのときも・・・

まあ、考えすぎかな
安藤が咲を好きって確証はないんだし、俺は俺で咲に気持ちを伝えるだけだ
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
「よし!桃はオッケーだ!」
私はダブルデートのことを、ラインでお願いした。
そしたら桃は快くオッケーしてくれた。
あとは、和也!

私は、隣の家(和也の家)に行った。
『ピーンポーン』
チャイムを鳴らした。
『ガチャ』
ドアが開いて、和也が出てきた。
「なんだよ、夜遅くに・・」
「あのね、ダブルデートして!」

「・・・は?」
和也がポカンとした。
あっ、説明してなかった
「零に勉強教えてもらったお礼に、零のお願い1つ叶えてあげるっていったら、ダブルデートしてって言われて」
「誰と誰と誰と誰が?」
うっわ、和也ものすごいイラついてる
「私と零と、桃と和也」 
和也が少し黙り混んだ。

「・・・お前って、中島と付き合ってんの?」
えっ?
「ううん、付き合ってないけど」
和也が顔をこわばらせた。
「じゃあなんで、ダブルデートになるわけ?」
凄い低い声・・・怒ってる?
「それは・・・」
和也と桃をくっつけるためとは言えないし・・・
私はしばらく黙っていた。

「はぁ」
和也がため息をついた。

「ど、どうしても・・・ダメ?」

「・・・わかったよ、行けばいいんだろ、行きますよ」
「ホント!?やった!じゃあ今週の日曜日ね」
「了解」

私はルンルンで家に帰った
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
和也side

中島の野郎、いったい何考えてやがる
『トゥルルトゥルル』
俺は中島に電話をかけた。
「もしもし」
中島はすぐに電話にでた。
「お前、何考えてやがる」
「あぁ、ダブルデートのこと聞いたんだ
まあまあ、そんなに怒るなよ、もう夜遅いんだぜ」
「・・・じゃあ明日話そうぜ、南公園で待ってるから放課後来いよ」
「えっ、ちょっと・・」
『ツーツーツー』
俺は電話を切った。

35:ユリ◆e.:2016/05/08(日) 16:24 ID:3zQ

零side

いきなり電話して、いきなり切るか!?
安藤って、ホントに自分勝手だなぁ
まあ、結局来てるけど

あっ、いた。
「遅せーぞ!」
そんなに遅くないと思うけど
まあ、安藤機嫌悪そうだし、謝っとこ
「ごめん、ごめん」

「はぁ、お前ダブルデートって何考えてんだよ」
安藤がため息をついて、言った。
ちょっと安藤の気持ち、探ってみるか
「え、別に何考えてたって俺の自由じゃん、なんでそんなに怒るわけ?」
「・・・」
安藤、黙り混んでる

やっぱり、安藤って・・・
「咲のこと、好きなんでしょ?」
さぁ、安藤どう答えるかな?

「・・・あぁ、好きだぜ」

「・・・は?」

安藤がニヤッと笑った。
「別に驚くことねーだろ、お前が最初に聞いてきたんだから」
「・・・確かにそうだけど」 
俺は、もし安藤が咲のことを好きだとしても、言わないと思ってた。

・・・クスッ、ここまで正直に言われちゃあ、俺も言わなきゃね
「俺も好きだよ」
安藤が、目を見開いた
クスリ、これは予想外だったのかな?

『ダダ』
近くの工事の音

『サワサワ』
木が揺れる音

色んな音が俺たちを包み込む
今日から俺たちは・・・


ライバルになった。

36:ユリ◆e.:2016/05/09(月) 21:46 ID:3zQ

あれから、零からラインがきた。

[ダブルデートは、遊園地に決定したよ
11時に○○駅前の木に、集合ね♪]
と、書かれていた。
遊園地か〜、久しぶりだな
楽しみ!

【ダブルデート当日】

○○駅前についた!
今日は遅刻しないように、15分前に来たんだ!
楽しみなことには、遅刻しないのよ♪

待ち合わせ場所の、○○駅前の木は、大きくてよく目印にされている。
待ち合わせ場所には、ぴったり!

木の前に、スマホをいじくっる男の子がいた。
あれ、零?
黒いロングカーディガンをさらりと着て、肩近くまである髪は、風になびいてる。
凛とした目が、とても綺麗・・・

私が見とれていると、零がこっちに気づいた。
「あれ、咲じゃん、早いね」
零が笑顔を見せた。
ついついドキッとしてしまう
「零も早いね」
零が、ニヤッとした
「まあね」

零が、私をじっと見た。
「前も思ったけど、咲って結構私服可愛いよね」
「そ、そう?」
前って・・・あ、スポーツセンター行ったときか
今日の格好は、ほとんどお姉ちゃんのお下がりなんだけど。
で、でも、なんか零が素直?
いつもなら、からかい半分で言ってくるのに。
なにかたくらんでる?

「あっ、二人とも早いですね」
後ろから声がした。
「あっ、桃!」
うわぁ、可愛い格好!
白のカーディガンに、チュールスカート
焦げ茶の髪が、ふわふわしてる
それに少しほっぺと唇が、ピンク色だ
メイクとかしてるのかな?

「おぉ白井、気合満々だねぇ」
零がニヤニヤした。
「えっえっと・・・///// 」
桃が顔を少し赤くした。
「あ、あの、中島くん、今回はこのような機会を作ってくださり、ありがとうございます!/////」
桃が頭を、少し下げた。
「あ、ううん別にいいよー・・・ってなんで、その事を!?」
零が目を見開いた。
「私が言ったんだ、桃と和也をくっつけよう大作戦!」
「あぁ、そう・・・」
零、なんか様子が変?
「だから私、頑張って告白しようと思います!」
「そ、そうなんだ、が、頑張ってね・・・」
なんか零、青ざめてる?
「よお」
和也も来た!
それじゃあ出発だ!
桃と和也をくっつけよう大作戦、始まりだぁ!
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
零side

あぁ、どうしよう
こんな機会をつくったのは、俺なんだけど・・・
だってまさか、安藤が咲のこと好きなんてわかるわけないじゃん!
いや、確かに少しは感づいてたけど、確信はなかったし
いやいや、でも安藤の気持ちが変わるってことも
あぁ、どうしよう!?

[考え1] 咲に、安藤の気持ちを言う。
・・・俺、安藤に殺される

[考え2] 白井に安藤の気持ちを言う。
そんなことしたら、咲と白井の関係が・・・

[考え3] 放っておく
・・・俺、最低じゃね?

あーもう、どうしよう!?
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*






















 



   

37:黄緑◆veI:2016/05/10(火) 20:54 ID:IR6

ユリ〜、全部見たよ〜(*´ω`)
やっぱりユリって小説上手(^^♪
続き楽しみ〜( *´艸`)

38:ユリ◆e.:2016/05/10(火) 21:49 ID:3zQ

黄緑、ありがとー(*≧∀≦*)

39:ユリ◆e.:2016/05/13(金) 21:20 ID:3zQ

「遊園地で、一番目に乗るものと言えば?」
零がニヤッとして、言った。
「ジェットコースター!」
「ピンポーン!」
やっぱり王道だよねぇー

「・・・」
桃、なんか様子が変?
「大丈夫?桃」
「えっ、はい大丈夫・・・実は絶叫系苦手で」
桃がうつむいた。

「そうなの!?誰かさんと一緒じゃん」
「誰かさん?」
桃がキョトンとした。
「そう、誰かさん」
私は、じーっと和也の方を見た。
和也がビクッとした。
「べ、別に苦手とかじゃねーし」
「ふ〜ん」

私はニヤニヤしながら零を見た。
零も私の視線に気づき、ニヤッとした。
そして零が、和也の肩に手をのせた。
「じゃあ和也く〜ん、一緒に乗ろうぜ」
私ももう片方の肩に手をのせた。
「そうだね〜、一緒に乗ろー」
「うっ!・・・お、俺は白井と一緒にいるぜ」
こいつ・・・逃げたな
零と二人で顔をあわせ、クスッと笑いあった。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
短くてすみません!

40:ユリ◆e.:2016/05/15(日) 18:42 ID:Mmk

「やったぁ、一番前〜♪」
私たち私と零はジェットコースターに乗った。
「ラッキー、一番前っていいよねぇ」
零がレバーを下げた。
「うんうん、びびりの和也はほっといて、楽しもう!」
「安藤が絶叫系苦手だったとは、以外だったなぁ」
零がクスクス笑った。
「和也は、絶叫系が無理っていうよりも、高いとこがダメなんだよね」
「へぇ〜、じゃあ観覧車もダメなんだ」
「うん、そうなんだよね〜、私は観覧車好きなのに」
「じゃあ俺と乗る?」
零が私の顔を見た。
うっ、この微笑苦手・・・
「うん、乗る!」
零が笑顔を見せた。
「おっ、動き出した!」
うわぁ、楽しみ!
「咲、手あげなよ」
零がニヤッとした。
「オッケー、零もだよ」
「「ヒャッハー!!」」
🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼

その頃、和也and桃は・・・

(桃side)

「あいつら、からかいやがって!」
「あ、あの・・・」
うわぁ、安藤君と二人きり、ドキドキする
「何?」
うわぁ、安藤君が振り向いた!
どうしよう!?何言えば・・・
私があたふたしていると、安藤が口を開いた。
「お前って、結構前からあいつと仲いいよな」
えっ・・・あっ、咲ちゃんのことか
「う、うん、咲ちゃんとは小学生の時からの友達だから
それに、咲ちゃん、すごくいい子だし!」
「そっか」
ドキッ!
安藤君が、笑顔を見せた。
いつも全然見せないのに・・・
「まぁあいつ、バカな奴だけどこれからも仲良くしてやって」
「・・・もしかして安藤君って、咲ちゃんのこと・・・」

41:玲夢◆dwc:2016/05/17(火) 17:34 ID:k7.

ユリ小説読んだよ!
スッゴク面白い
続きが気になる〜!!

42:ユリ◆e.:2016/05/17(火) 18:41 ID:3zQ

玲夢、ありがとー(≧▽≦)

43:ユリ◆e.:2016/05/17(火) 19:13 ID:3zQ

和也side

「・・・もしかして安藤君って、咲ちゃんのこと・・・」
えっ、咲が好きだってこと気づかれた!?

「妹みたいだって思ってるんですか?」

「・・・は?」
「いやぁ、咲ちゃんは可愛いですもんねぇ」
「え、いやいや」
なんで妹!?
「分かりますよ、あの守ってあげたくなる感」
・・・頷いてるし

「和也〜桃〜」
「あっ、咲ちゃん!」
咲と中島が帰ってきた。
🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎🍎
咲side

なんか桃、嬉しそう?
何話してたんだろ
二人の距離が縮まったみたい♪
やったね!

「何ニヤニヤしてんだよ」
和也が言った。
「別に〜、ニヤニヤなんかしてないし」
私は、アッカンベーをした。

「楽しかったですか?」
桃が聞いてきた。
「うん、すっごく楽しかったよ!桃も乗ればいいのに」
桃は首をふった。
「ぜ、絶叫系は無理ですぅ!」

「じゃあ次は何に乗る?」
「絶叫系以外だと・・・じゃあお化け屋敷は?」
零が提案した。
げっ!
「いいですね!お化け好きです!」
なんでか桃はお化け好きなんだよなぁ

「じゃあ決まりだね、行こ」
零と桃がお化け屋敷に向かった。

「はぁ」
和也が、私の肩に手をのせた。
「大丈夫か?お前ホラーとかお化けとか苦手だろ」
「う、うん、でもお化け苦手って知られたくない・・・」
私のイメージが!
「はぁ、お前なぁ」
和也がため息をついた。

「じゃあ俺を理由に断れば」
えっ?
私がキョトンとしていると、和也が言った。
「俺がお化けも苦手とか、俺が少し調子悪いとか言ってさ、それで俺に付き添うとか言えば?」
「・・・」
「そうすれば、お前も入らなくてすむだろ」
和也が手をポケットに入れた。

「ク、クスクス」
私は思わず笑ってしまった。
「な、なんだよ」
和也の顔が、少し赤くなった。
「だ、だって、和也が変わってないんだもん」
「は?」
和也がキョトンとした。
「覚えてない?昔も同じこと言ったんだよ」
「そうだったか?」
覚えてないよなぁ
小2の時のことだもん
「うん、昔遊園地行ったときね、クスクス」
笑いがこらえられない、クスクス

「・・・」
和也?

和也の手が、私の頬に触れた。


そして・・・和也の顔がだんだん近づいてきた

44:藍紗◆fg:2016/05/17(火) 19:57 ID:q8Y

おーーー!!!???
つっ、つっ、続きがーーー!!!
まさかのキスーーー!!??

45:ユリ◆e.:2016/05/18(水) 17:49 ID:6MM

和也・・・?

「何やってんの、安藤?」

零が、和也の肩をつかんだ。

零、なんか怒ってる?

「いや、中島、これは・・・」

和也もなんか青ざめてる?

「咲、白井並んでるから、先に行っててくれる?」

「わかった」

あっ・・・思わず返事しちゃった

お化け屋敷かぁ、まあ大丈夫だよね・・・たぶん

私は、桃のいるお化け屋敷に行った。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
[和也side]

「ちょっと安藤、何考えてるわけ!?」

「い、いや、その・・・」

うわぁ、中島の奴、怒ってるな

「あのね、自分からライバル宣言しといて、いきなりキスはないでしょ」

「い、いや、キスしようとしたわけじゃなくて・・・」

「じゃあ他に、頬を触って、顔近づけてすること、教えてくれる?」

うわぁ、中島笑ってるけど、なんか怖い

「いやぁそれは・・・」

中島が、ため息をついた。

「まぁいいや、そっちがその気なら、俺だって遠慮なくいかせてもらうから」

「お、おい!」

中島はスタスタと、お化け屋敷に歩いていった。

46:ユリ◆e.:2016/05/19(木) 17:29 ID:3zQ

私たちは、お化け屋敷に入った。

う〜、怖いよぉ

一番後ろにいた零が、小さな声で言った。

「もしかして咲、お化け屋敷苦手だった?」

「えっと、少し苦手・・・ギャア!!!」

いきなりお化けが出てきて、私は叫んでしまった。

「いや、少しじゃないよね・・・」

零が、言った。

「大丈夫ですか、咲ちゃん」

桃が、心配そうに聞いてきた。

「うん、大丈夫・・・だと思う」

零が、辺りを見渡した。

「あれ、安藤は?」

桃も辺りを見渡した。

「先行っちゃったみたいですね」

零が、ため息をついた。

「じゃあ白井、安藤追いかけてよ、俺は咲と一緒に行くから」

「で、でも」

「安藤と距離縮めるチャンスだよ♪」

桃の顔が赤くなった。

「あ・・・じゃあ、先いってます/////」

桃は、走って先へ進んだ。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
[零side]

「大丈夫?咲」

「う、うん・・・」

よっぽど、お化け屋敷苦手だったんだな

提案しない方がよかったな

「ごめんね、咲」

俺が謝ると咲は、キョトンとした。

「何が?」

「お化け屋敷、提案しちゃったから」

「あはは、零のせいじゃないよ。
私が断らなかっただけだから」

「でも・・・」

咲がため息をついた。

「じゃあ、責任とって」

げっ、嫌な予感

「お化け屋敷でるまで、服の裾、つかんでてもいいですか?・・・////」

咲の顔が赤くなった。

・・・やっべ、めちゃめちゃ可愛い////

「い、いいけど・・・」

俺は咲の手をつかんだ。

「こっちの方がいいでしょ」

俺、今笑っていってるけど、心の中パニック状態!

何やってんだよ俺!?

「じゃあ、手・・・貸してください////」

・・・ダメだ、この子


・・・可愛すぎる

47:ユリ◆e.:2016/05/22(日) 15:50 ID:3zQ

[零side]

「出口、ついたよ咲」

「よ、よかったぁ」

咲が、ホッと息をついた。

出口では、白井と安藤が待っていた・・・あ、やべっ

俺、今、咲と手をつないだままだった

「な〜か〜じ〜ま〜く〜ん」

「あははは・・・」

怒ってますねぇ、まぁ怒るわな

でも・・・笑顔が恐いよ、安藤
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
私たちはあれから、色々なアトラクションなどに乗り、遊園地を楽しんだ。

「零、最後に観覧車乗ろ!」

ジェットコースター乗ったときに、約束したもんね

「いいよ〜」

「なんで中島なんだ!?」

和也が睨み付けた。

「だって、和也高いとこ無理でしょ?」

和也がピクリと動いた。

「・・・白井と乗ればいいだろ!」

「はぁ!?」

零が目を見開いた。

「あぁ!確かにね、3人で」

「ちょっ・・・」

「何?零」

零がしばらく黙ったあと、ため息をついた。

「いや・・・俺はここで待ってるから二人で乗ってきなよ」

「そう?桃行こ!」

「はい!」

私たちは、観覧車に向かった。
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
[零side]

まじかよ、観覧車で告ろうと思ってたのに

「さっきのお返し」

安藤がアッカンベーをした。

「お前なぁ、バカズヤ」

「なんだと!ていうか名前で呼ぶな!!」

俺たちは、咲たちが帰ってくるまで言い争っていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あぁ、ラブ度が減っている!?
零「ホントに作者殴りたくなるね♪」

48:玲夢◆dwc:2016/05/22(日) 17:37 ID:k7.

やっぱりユリうまい!
続きが早く読みたい

49:ミユリン:2016/05/23(月) 06:11 ID:5sg

ユリ、頑張れ!
私は、書けないけど....。

50:ユリ◆e.:2016/05/23(月) 19:40 ID:3zQ

二人ともありがとう(涙)
とっても嬉しいよぉ(≧▽≦)

51:彩葉◆huA:2016/05/23(月) 20:15 ID:q8Y

ユリ
やっぱりユリは小説書くのが上手だね。
一人一人、違う目線で書いていて、その人の特徴とかも出てるし。
零君と和也君のやりとり、面白かったよ。
これからも続きが読むのが楽しみです。
頑張ってね。
応援しています。

52:ユリ◆e.:2016/05/23(月) 21:24 ID:3zQ

あぁ!彩葉まで感想を・・・(涙)
ありがとうございます(≧▽≦)

53:ユリ◆e.:2016/05/23(月) 21:49 ID:3zQ

遊園地に行ってから、一週間少したった。

教室には、もう桃と莉亜がいた。

「おはよう!桃、莉亜」

「おはようございます、咲ちゃん」

「おはよう、咲」

零と、和也はまだ来てないみたい

「あの、咲ちゃん」

桃が肩を軽く叩いた。

「何?桃」

「安藤君の、誕生日プレゼント何にしました?」

・・・?

和也の誕生日?・・・わ、わ、わ

「忘れてたぁ!!!!!」

私は思わず叫んでしまった。

桃が目を見開いた。

「えっ、忘れてたんですか?毎年、誕生日会、開くじゃないですか!」

「う、うん・・・桃は何あげるの?」

桃は少し赤くなった。

「わ、私は・・・て、手作りのものとかあげたいなって/////」

うわぁ、女の子らしい!

「莉亜は?」

莉亜は少し考えた。

「私は・・・参考書とかあげようかしら、少しでもあいつの頭が良くなるように」

ぷっ!参考書って、クスクスクス

でも、どうしようかな

和也の誕生日プレゼント
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
ネタに困ったときは、誕生日♪
「俺、出てないな(ね)」by和也&零
まあまあ、次はだすよ・・・たぶん

54:玲夢◆dwc:2016/06/19(日) 13:42 ID:ClM

更新してたんだ!
気付かなかった

ユリやっぱりうまいね
咲ちゃん和也くんに何あげるんだろ〜
桃香ちゃん本当に和也くんの事
好きなんだね〜

続きめっちゃ気になる!
続き頑張って♪


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