違クラス恋愛

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1:きゅうり:2016/05/08(日) 16:43 ID:tdc

私とあいつはクラスが違う。

だから私は違クラス片思い。

接点がない二人。

いや、接点が“あった”二人。

果たして、この恋は実るのかー…。

2:きゅうり:2016/05/08(日) 16:50 ID:tdc

CHARACTER

中沢 美傘   
中学1年生。2組。小5の時は成と毎週遊ぶ仲だった。

吉田 成
同じく中学1年生。3組。以下同じ。かなりモテる。

深水 ゆい
同じく中学1年生。3組。まさかの成と両思い。うそぉ。

3:きゅうり:2016/05/08(日) 17:05 ID:tdc



初々しい新1年生が、今年も、門を通る。

美傘もその一人。

近所で仲の良い世莉と登校した。

二人で走って、クラス表に目をやる。

中沢中沢っと。

「あった?」

「ない。」

なにしろ、6組まであるのだ。

こんなところに時間がかかる。

「!」

特技に『光速読書』と書く世莉が、声を上げた。

「くそっ!築とクラスちがったっ」

(築は、世莉が好きな人だ)

確かに、世莉が見ている3組のところに、はっきりと『唯川 築』と書かれている。

ん?

一瞬、目を疑った。

『吉田 成』

いやいやいや…。

もう一回、見た。

はっきりと、ふとい、黒い文字で、『吉田 成』。

それは、唯川のすぐ下にあった。

慌てて下から上へ自分の名前を探す。

……。

一瞬、調子の悪いゲーム機のように、固まった。

『深水 ゆい』

一番見つけたくない名前が…。

今、発見した。

これはやばい。

まだな行ではないことに、一度安心したのもつかの間、

「ちょー美傘ー一緒じゃん!2組!」

世莉の声が、頭にこだまする。

ってことは

4:きゅうり:2016/05/08(日) 17:15 ID:tdc

…クラス、違う。

やばい。

ガチで。

あの二人…












つきあっちゃうかも…。

5:きゅうり:2016/05/08(日) 17:38 ID:tdc

その日、美傘は放課後、ミスタードーナツへ向かった。

小学校のグループでの、女子会。

世莉、悠亜、結(これで『ゆわ』と読む。キラキラ。)

実は美傘と悠亜は成と三角関係(成はこちらに興味はない、多分)にあり、悠亜は3組。これまたピンチなわけ
だが、美傘、それどころじゃない。

「それにしても、美傘、お気の毒に。成と二年連続、離れてますねえ」

結が手を合わせて合掌のポーズ。

そんな結も、好きな人とは離れている。3組と、6組。

「そちらこそ、お気の毒に。」

唯一好きな人と同じクラスの悠亜が結の動きを真似る。

「自慢かっ!」

思わず突っ込む。突っ込まずに入られない美傘、関西出身。

「でも私も成には近づけないよ〜」

「「「なんで?」」」

「そりゃあね、皆さん。成はゆいって女にメロメロなのよ」

「「「あ〜」」」

全員、数秒で納得。

「あのこが好かれるのも、だんだんわかってきたし」

悠亜がため息をつく。

「性格いいんだよね。素直って言うの?純真 笑」

「それはわかる。話したことあんまないけど、みんなから好かれてるもんね」

もう、半分諦めていた。

いくら5年の時に仲が良くても、それは過去の話。

まさか、まーさか私が…

でも、そのまさかに期待している自分がいるのだ。

「もうあたしらのことなんか眼中にないのかもね」

悠亜も、5年の時一緒に遊んでいた。ってか、それで好きになった。

「いやいや、こっちはまだ可能性あるんで」

同じクラスになって少し心に余裕がある悠亜。

隣のクラスなだけ、まだいいほうだ。

「でもさっ」

ずっとだまって話を聞いていた世莉が、口を開いた。

「今から体育祭あるしっ、まだまだ勝負時だよ!っていうか、今こそ本当の勝負時っ!」

世莉は、好きな人がいない。

それについてとやかくいったことはないけど、今の一言で気分が落ち着く。

「おお〜それ胸に響くウ〜」

結が胸に手をあて、笑いを誘う。

そんな結を見て、ふっと笑ってしまった。

今こそ本当の、勝負時…

少しの希望の扉を、私は開けた。

6:きゅうり:2016/05/08(日) 17:40 ID:tdc

矛盾発見…。

世莉は好きな人いた…。

すいません。

7:きゅうり:2016/05/08(日) 17:43 ID:tdc

ここで少し。

今回、恋愛小説を書きます、きゅうりです。

ベタな結末だけには絶対にしたくないので、頑張りたいと思います。

荒らしは禁物、感想・アドバイス大歓迎。

この小説に関してのこと以外は書き込まないでください。

ちなみに、人名は変えてますが、ほとんど実体験。

8:きゅうり:2016/05/09(月) 17:08 ID:tdc

次の日はまだ入学して2日目、1年生は緊張した足取りで校舎内を歩く。

今日は、体育館で部活紹介が行われる。

美傘はまえから、吹奏楽部にしようと決めていた。

ちらっと3組の列に目をやると、ゆいと目があった。

にこり、と微笑む彼女。

あんたじゃなくて、そのすぐ前の成を見てたんだけどね。

一応微笑み返すものの、いかんいかん、なに交友関係を結んでいるのだ、と我に返る。

一番最初に紹介されたのは、我が校が誇る2大部のうちの一つ、水泳部。

前に出た部長らしき3年生が、マイクを持つ。

「我が水泳部は全国大会でトップ10に入った名だたる強豪として、みなさんもご存知だと思います」

全員がうんうん、とうなずく。

「それは、一人ひとりが才能を持っているからー…」

急にマイクを離す。

「そんなわけ、ねーだろ!」

……

一気に静まり返る体育館。

「親身な指導、あついチームワーク、それこそが、トップ10入りの秘訣!!」

なんか部長、迷走してない?

「みなさんも、一緒に全国は行きませんか?これで終わります」

最後はまともに終わらせた。

そしてどんどん紹介が続き…

「これで終わります。各自教室へ戻りましょう」

みんなが立ち上がり始める。

美傘は世莉の肩をちょいちょいっと触る。

「世莉はどの部活にするの〜?」

「そっちは?」

「吹奏楽だけど?」

「えっ?」

世莉の目が輝く。

「やっぱ恋には熱意が大事か〜っ。私も見習わないと。私、美術部にしようかと思ってたけど、サッカー部のマネージャー狙ってみる!」



世莉の言っていること、いまいちよくわからない。

「何他人事みたいに聞いてんの。美傘、成が吹奏楽だから、同じとこに入るんじゃないの?」

えー…っと。

つ、つまり。

成も吹奏楽なのっ?!

こ、これは幸せすぎる…。

「つか、なんで世莉が知ってんのよ」

「築がどこ部かなーって調べてたら、男子が成のこと話してたの」

世莉、情報通。

これでもう迷いは完っっっっ全に消えた。

明日、吹奏楽部に入部届出す!

9:きゅうり:2016/05/09(月) 17:24 ID:tdc

【今日もミスド来れる?】

結からそんなメールが来たので、学校を出てすぐミスドへ走った。

店内は比較的空いていた。

みんな、まだいなかったので、四人席を取る。

ど、れ、に、し、よ、う、か、なー

ドーナツを一つずつ指で指していると、

「ごめん美傘〜遅れた!」

「遅いよ〜ゆ」

美傘は目をこすった。

結の隣に、

……男子。

「付き合うことになりました〜」

照れているのか、頭をかくのは、

結が好きだと言っていた林だった。

「えっウソッおめでとぉ〜!!」

「あざっす♪」

「あ、あの、席、とってるから…あそこ、座ってて」

「は〜い」

ちょっと展開急すぎ…

悩みに悩んで、ポン・デ・リングのチョコとメロンソーダを買った。

「いやね、思い切って告白したら、オッケーもらっちゃって!」

「どうも、っていうか…え、これハズくね?」

ラブラブじゃん。

はっきり言って、若干イラつく映像。

「林は結がすきだったの?」

これ、一番大切な質問。

「6年から…です、はいぃ〜もう勘弁ー!!」

赤くなった顔を隠す林。

「照れてる照れてる〜ww」

結が頭をつつく。

いいなあ、幸せだろうなあ、両思いなんて…。

なんだかこの場にいると邪魔な気がして、

「あ!ごめーん用事!またね!林も!」

腕時計をちらっと見るふりをして、足早に逃げ去る。

うう〜












両思いになりたいーぃーぃー!!

10:きゅうり:2016/05/09(月) 17:25 ID:tdc

一回一回が長いね。
一行開けてるからかね。
そうだね。

11:きゅうり:2016/05/11(水) 18:51 ID:tdc

「じゃあ決めるぞ〜」

時は過ぎ、早6月。

美傘のクラスでは体育祭の係決めをしていた。

出来れば成と同じが良いのだが、3組はまだで、こちらのほうが先になってしまった。

悠亜に成の希望を聞くことも考えたが、ちょっと図々しい。

世莉にきいたら、応援団に入ると言うので、美傘もそれにのった。

しかしやはり花形の応援団、人気は高かった。

応援団ということもあり、声出しで選ぶことになった。

声には自信がある。

しょっちゅう「うるさい」って言われるし、あと、自分でも声が通るほうだと自覚している。

「がんばれっ、がんばれっっっっあーかーぐーみっっっっっ!!」

げっ。

ひとつ前の子のこえに、すこし自信をなくす。

だんだん緊張してきて、手汗がスカートににじむ。

「つぎ、美傘だよ。がんばっ」

教壇の前にたち、足を広げ、のけぞる。

「がんばれっっっっ、がんばれ!あーかーぐぅーみっっっ!!!」

おお。

かなり大きい。

と思って油断していたら…。

「がぁんぶぁれぇー!がぁんぶぁれぇー!!あーかぁーぐぅーみぃー!!」

大きすぎて、母音が聞こえてしまうほどの圧巻の声。

声の主は…

世莉。

この大きさには女子だと思ってなめていた男子も唖然、もちろん女子も絶句。

「あれ?みんなどうした?」

ケロッとした顔の世莉。

あんた…

すごいわ。


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