飯テロ小説を書くスレ

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1:みえ様◆ro:2016/06/12(日) 14:11 ID:Ka.

ルール

その壱。小説はひとつのレス以内に収めよ
内容が途中で切れたりしたら気持ち悪いので

その弐。感想はありだが勝手なアドバイスはしない
アドバイス求むという旨が記載されていれば超辛口で言ってやれ

その参。常に読者の腹に訴えかけるような文を心がけるべし
食べ物で訴えかけるならどのように訴えかけてもいい

面倒かもしれんが上のルールを守って飯テロ小説書いてってほしい

2:みえ様◆ro:2016/06/12(日) 14:59 ID:Ka.

 とんとんと、包丁で物を切る音が聞こえた。俺の腹が、ぐぅと鳴いた。



 今日はお前が飯を作る番だぞ。

 そう言って俺はお前を起こした。
起きようとしているのはわかるのだが、布団の魔力にやられて、なかなか起き上がろうとしない。
見かねた俺は、ちょうど今の時間、日光が入り込む窓のカーテンを開いて、強制的に起こすという手段に出た。
眩しくておどろいたのか、お前はばっと飛び上がって起きた。
その勢いのまま俺が手を引けば、立ち上がることに成功し、眠そうに半目閉じながらもなんとか歩き出してくれた。

 冷蔵庫の中にはある程度の食材がそろっている。
お前はそこからうどんとネギとかまぼこと、油揚げをとりだした。
危なっかしいのでキッチンまではついていったが、ちゃんとまともなものを取り出しているので大丈夫だと判断し、俺はそっと出て行った。
キッチンの前にはリビングが広がっている。いつも朝食を食べるキッチンよりのテーブルの、椅子に俺は座りこんだ。
ここからなら、キッチンの中の様子が伺えるのだ。
ネギを切る包丁の音、うどんをつくるための水が沸騰する音、お前が必要な調味料を棚から取り出す音。
俺はそれをぼーっと聞いている。
この時間はかなり幸せだ。着実に飯が出来上がってることを確認できる。

 はい、できたよ。
そう言って、お前は俺の目の前に美味しそうなうどんを置いた。関東風の濃い黒い汁。
いただきます、と手を合わせる。
ずるずるとそのうどんをすすれば、あの甘辛い汁の味が口の中に広がった。
関西の汁とは全く違う。麺の味付けのためにつくられた、砂糖と醤油の味。
たっぷりと乗せられたネギをうどんと一緒にほおばると、ネギ独特の辛味がアクセントになって美味しい。
もちもちのうどんをすする、すする、すする。時々口直しにかまぼこやら油揚げやらを食べる。
一般家庭で出る、安心する味だ。
上にのった油揚げ。一口かめばじゅわっと汁がしみだして、すっかりこの味に慣れてしまった俺は、特に濃いと感じることもなく喉に流し込んだ。
水を一口飲んで口をさっぱりさせ、またずるずると。
がつがつと食べる俺を、自分の分のうどんを食べながら、お前は見つめていた。

「なんだ?」
「なにも」

 にこにこと笑うお前もそっとうどんをすすって、さすが私、と呟いた。
きっと美味しいと言いたかったんだろう。
俺も思ったことを返す。

「本当に、さすがお前だよ」
「あなたのご飯も美味しいけどね」

 ふたりでくすくすと笑い、俺は最後の一本を食べきった。
手を合わせ、ご馳走様、とお前の目を見て言う。

「お前と結婚してよかったよ」
「そうでしょ」

 明日は、俺が飯を作る番だ。

3:匿名:2016/07/08(金) 13:07

たとえばそう、待てをされている犬の気分だ

腹が減ってラーメン屋に入った。
食券を買いカウンターに座る。
「脂マシマシコッテリバリカタ」
呪文のような注文を口にし食券を渡す、あとは待つだけなんだがコレがツライ。
なぜならば、隣はすでにうまそーなラーメン啜ってるんだぜ?
ハフハフしながらスープの絡んだ麺を啜り、幸せそうに溢れる汗を拭う。
筋繊維のほどける肉とトロットロの溶けるか溶けないかという際どい脂のチャーシューを頬張る。
口に含んだ瞬間に溶ける脂を想像して猛烈に空腹を意識してしまう。
「あ、すんません。酢取ってもらっていいっすか」
俺は目の前の調味料を手に取り渡す。
「どうぞ」
コッテリが酢によってサッパリとし、塩と反応して酸味でなく甘みに・・・つまり旨みに変わる。
思わず想像してしまい、おのれの胃が空腹を訴えてくる。
ああ、親父早く俺のラーメンを!
思考を読んだように目の前にどんぶりが置かれる。
「マシマシコッテリバリカタお待ち!」

待ちきれないと割り箸を雑に割り、いただきますわ省略して麺を啜る。行儀よりも食欲。
啜る傍らで俺は思う。注文から出てくるまでの間は待てをされる犬の気分だと。


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