紗南です!
ここでは、学園ものの小説を書いていきたいと思っています。恋愛要素は薄めです。
文才がないので理解しがたい所もあると思いますが、それでもいい!と言う方はぜひ、読んでくださったら嬉しいです!
0.[ プロローグ ]
ああそうか。私、ダメだったんだ。落ちたんだ。
いわゆる第一志望校に。
その時は涙の一滴も出なかった。実感沸かないって言うか。
公立に落ちたから私立に行く。ただそれだけのことなのに、どうしてこんなにも申し訳ない気持ちでいっぱいなのか。
まあ、それは分かってるんだけどね。今まで応援してくれた人と、これから高い学費を払ってもらわないといけない、そして一番近くにいて私が迷惑をかけまくっている親に対しての気持ち。
ああ、もう最悪。
ごめんね、ほんと_____。
「ああーもう最悪。」
あんなことを思っていた日から約一ヶ月。私は私立高校に入学した。そこは、カトリック系の学校で、中学校からある学校。
そしてめでたく?今年から共学となったのだ。それまでは女子校。
そう、共学。共学になったからこそ最悪なのだ。
男子は私がいるクラスしかいなかった(ということは、入学式が始まって並んでから知った。)のだが、
『嘘でしょ…。』
口には出していないが。なんと私の出席番号の周りは男子ばかりだったのだ。それだけならまだいい。
だけど、私と同じ中学校出身の人が私以外全員同じクラスで私だけ離れるってなにごと?
「さいあくー………。」
四月といえども、まだ蕾しか着いていない桜を眺めながらもう一度呟く。
「今なら世界一の運悪女ですってはっきり言えるわ、私…。」
知っている人が誰一人としていない中で友達なんて…まして描いていたような高校生活など送れるのだろうか?
____中村未歩 15歳 『最悪』の言葉から始まった高校生活が、幕を開けた____。