魔法少女始めました!?

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1:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/03(水) 19:39

―小さな頃、女の子なら誰でも夢見るのが
そう、魔法少女。まさか私が魔法少女になるなんて。

2:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/03(水) 19:48

登場人物
夢川 アリス(ゆめかわ ありす)
この物語の主人公で魔法少女になる女の子。
15歳。空想が好きで夢のある女の子。美少女。
優しく動物が好き。魔法少女の効能により動物と話せるように。

ローズマリー
魔法少女学校でアリスと出会う。後のアリスの親友。
15歳。ハキハキしていてしっかり者だが
お調子者の面も。能力は自身のナイスバディを生かした
色仕掛け。

プリンス
謎の多き男性。慣れない生活に戸惑うアリスに
助言等、いろんな面で助ける。イケメン。
推定年齢17歳。少々ツンデレが入っている感じだが
かなりの天然。効能は不明だが、強力。

3:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/03(水) 20:00

―私、夢川アリス!15歳。空想が大好き。
夢は…恥ずかしいけど絵本作家。絵を描くのも
お話を作るのも得意だしね。―って、ヤバい!
遅刻、しちゃうよぉ。「行ってきまぁす!」
お母さんに早口でそう言って家を出る。
**
―出たはず、なんだけど…。ええ?!
ここ、何処っ?私の知ってる街じゃなかった。
外国?いや、違う。何か、異世界って言葉が
しっくりくる、変わった、でも素敵な雰囲気がする
そんな街。何か見知らぬ動物?みたいなものも
たくさん居て―ちょっとなんだか。
私が空想してる世界と似てる気がした。
辺りをキョロキョロ見回しながら。
「もしかして、魔法の世界なんじゃ?!」
思わず声に出して、そう叫ぶ。
「せや、ここは夢と魔法の世界やで」
いきなり私の目の前に、関西弁を喋るネコちゃんが
現れた。「そうはゆうてもDで始まるあの世界とは別モンや。ほんまのちゃんとした、魔法の世界や」
何かいろいろ私に、説明してくれる。
―ていうか、魔法の世界?私が夢見ていた世界だ。
だけどこれから私、どうなっちゃうの?!

4:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/03(水) 20:13

怖いけど、勇気を出して。ネコちゃんに聞いてみた。
「―あの、私これから、どうなっちゃうの?」
それが私にとっては重要な事だもん。
「あんさんにはこれから、魔法学校に通ってもらうで。アンタ、かなり強い、魔力の持ち主みたいやしな」
魔法学校!わぁ、凄く楽しそう。でも、私が
強力な魔法の持ち主?どういう事?
「遅刻は厳禁や。はよ行くで」
そう言って、ネコちゃんは私を尻尾でグイグイ
引っ張っていく。いーやーぁ!離してー!
**
ドン!と大きく聳え立つ魔法学校。
私、今日からここに通うの?
「さ、着いたで。もう編入手続きは済んどる。中に入るんや」
ネコちゃんは私をグイっと押して引っ張る。
―私は勇気を出して中に足を踏み入れてみた。
「ちょっと待つんや!」いきなりの大声に私は
ビクッとなる。もーなんなのよ。入れって言ったり
待てって言ったり!「あんさん、衣装着てへんやろ。立派な魔法少女になるにはまずは衣装からや!」
魔法少女の衣装。どんな感じかな。
私は想像してみた。「あんさんの衣装はこれや」
私が想像してたのより、1000倍くらい素敵な衣装だった。
私が手を触れると服がキラキラと光り始めて…

5:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/03(水) 20:23

パァァァァッと私は衣装チェンジ。
煌めくピンクの衣装。胸に大きなりぼんが付いてる。
髪もツインテールに変わっていた。
「なかなか似合ってるやんか。さ、今度こそ行くんや」
やったー褒められちゃった。
私は再び、魔法学校に足を踏み入れる。
**
うわぁ、凄い。綺麗だなぁ。
そして私の教室に着いた。緊張するよー!
ドキドキしながら先生に出迎えられ
教室に入る。「今日この学校に編入してきたアリスさんです。皆、仲良くしてくださいね!」
ちょっとした歓声が起こり、私は頬を赤く染める。
「よろしくお願いします」

6:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/04(木) 19:50

再び歓声が起こり、少し照れつつ
先生に案内された席へ着く。
「あ、あの…よろしくね!」隣の席の女の子に
話しかける。「ん、よろしくー!あたしローズマリー!マリーで良いよ、これから仲良くしよ?」
明るく答えてくれるマリー。良かった、お友達出来そう。
マリーは銀色の髪と対照的な、黄色い衣装を身につけて
いた。胸元に向日葵の花のようなものが付いてる。
ボブの髪には、胸元の花と同じ花が飾られていた。
「あ、ねぇ!マリーの衣装素敵ね!それに髪飾りも…似合ってる」
私は思わず声をかける。どうしてもこの気持ちを
マリー本人に伝えたかったから。
「ありがと!でしょでしょ〜そうでしょ〜私も自分でそう思ってたのよね!…なーんて。あんたの衣装の方が素敵よ。似合ってると思うし」にししと笑うマリーに何故か、親近感を覚えた。
これから仲良く出来ると良いな。

7:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/04(木) 20:14

あ、そうだ。マリーに気になってた事
聞いてみようかな?「魔法学校って何するところなの?私、強力な魔力持ってるらしいんだけど…」
おずおずと、声が小さくなりつつ勇気を出した私。
「そうねぇ…簡単に言うと、魔力を育てて訓練する場所かな」
なるほど。何かいろいろ合点が一致したかも。
「ありがとう、教えてくれて」
私はニコッと笑い、お礼を言った。
「あ、そうだ。大切なこと言い忘れてた!この魔法学校に通う魔法少女達にはね、能力があるものなのよ。ちなみにあたしの能力は色仕掛けよん♪…なぁによぉ〜そんか目で見ないでよ!あたしの能力、色仕掛けはね敵を魅了して、敵のすんごい情報とか、聞き出せちゃうんだから!」
へぇーそうなんだ。最初はビックリしたけど何か
ぴったりかも。マリーは胸大きくて、羨ましい…
「私はどんな能力の持ち主になるのかな」
楽しみだけど、やっぱり不安で。
でもマリーの笑顔で不安は吹き飛んだんだ。
「ん〜あんた可愛いし、アイドルになるかもね。アイドルになって歌で魅了!みたいな?」と、マリー。
「うふふ!それ、マリーに似てるね!もしそうなったら嬉しいかも」私は本当にそう思った。元の世界へ戻ったら
そういうニュアンスの絵本、描いてみようかな?

そんな私達二人のやり取りを、さっきのネコちゃん…
後に゛サリアン ゛っていうみたいだけど…。が見ていたなんて
私達は知るよしも無かった。だから
「ホォ―なかなか上手くやっとるやんか。にしても、あのローズマリーっちゅう姉ちゃん…ええ身体しとるのぅ」なんていう
エロいことを言ってるなんて知らなかったの。

8:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/04(木) 20:42

登場人物A
アカネ・ラビンソン
関西弁を使う美少女。明るく人懐っこい性格。長めの赤毛の髪を巻いている。
15歳。衣装は黒く、胸が大きく空いた大胆な衣装。
魔法少女の能力はマリーと同じく、色仕掛け。
それに加え、炎を操ることも出来る。後にアリスの親友と
なる。

ラビス
褐色の肌に黒髪が映える、典型的な美少女。
つり目。15歳。かなりの天然で、本人自覚無し。
曲がった事が大嫌い。
衣装は白と赤の模様の入った着物を着用している。
刀を操ることができ、能力も刀をつかったもの。

9:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/04(木) 20:51

―そして、魔法学校の授業が始まった。
内容はほぼ、マリーが説明してくれたものと同じだった。
それから程なくし、教室のドアがガラッと開いた。
「―遅れてすみません!魔物退治をしていました!」
褐色の肌に黒髪が映える、美人。派手な柄の着物には
刀が差してある。
―その休み時間。さっきの褐色美人が私に近付いてきた。
うひゃあ。緊張するなぁ。
「お前かー?今日編入してきた、強力な魔力の持ち主ってーのはよー」ジロジロ睨みながら私を見てくる。
…ちょっと怖い。にしても、男言葉を話すなんて。
尚更、格好良く見える。―お近づきになりたい。
「あの、貴女は?」おずおずと聞いてみる。
「ん?俺か?俺はラビスだ!よろしくな!」
明るくにこやかに手を差し伸べてくれる。
ラビスと仲良くなりたい。
「私はアリス。よろしくね。…仲良くしてくれる?」

10:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/04(木) 21:01

私も手を差し伸べる。
「おおよ!勿論だ!言われなくてもそうするさ‼」
ブンブンと差し伸べた手を上下に振る。
それと同時に、彼女の黒髪のポニーテールが揺れる。
―やったぁ!友達が一気に二人になっちゃった!
「良かったね、アリス!この娘、結構凄い魔法少女なんだよ」
マリーが私達を交互に見つめながら、そう話す。
「言う程のモンじゃあ、ねぇよ。オメェだってスゲー魔法少女じゃねぇか。それにおらぁ、魔法少女とかチャラチャラした言い方は気に入らねぇんだ」と腕組みをしつつ、話すラビス。
―何かおっさん臭い。マリーもそう思ったようで
「あんた、おっさん臭いのよ!黙ってりゃ美人なのに」
とジト目でラビスを睨んでる。確かに。
だから私もうんうん、と頷く。
「俺は黙ってんのが苦手なんだよ」とラビス。
皆で一斉にクスクス笑う。楽しくなりそうだな。

11:そらら@梨杏◆NY:2019/04/05(金) 07:38

面白い!!!
私は、アカネとマリーが好みだけど、私自身は(美少女を除く)アリスに似てるなぁ…空想好きだしw
これからも連載楽しみにしてます!

12:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/05(金) 17:29

>>11
早速来てくれたんだ、ありがとー!
本当?好きなキャラまで見つけてくれたんやねw
アカネの登場、期待しててw

マジか?似てるんやら

13:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/05(金) 17:50

>>12に誤字発見…
似てるんやw

14:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/05(金) 19:55

―しばらく三人で話していると。
先生が私の方を見て、手招きしてきた。
なんだろう…?もしかして私、やらかしちゃった?
私は慌てて先生の方へダッシュ。
「あ、あの!…どうかしましたか?」
たじたじになりつつ、先生に問う。
先生は「私に付いてきなさい。学園長先生が貴女を待っていますよ」とだけ言い、私の返事を待たずにスタスタと歩いていく。
私は急いで追いかける。
「編入そうそう、何かやらかしちゃったのかねぇ、あの娘」
マリーはやれやれといった様子で呟くように言った。
「能力を教えてもらいに行くんじゃねぇか?あの様子じゃあ、まだみてぇだしな」ラビスはアクビをしながらマリーの呟きに
答えた。「そうだと良いけどねぇ…」お調子者だが心配症な
マリーはスタスタと先を歩く先生とアリスを見てまたも呟く。
ラビスはそんなマリーに元気づけるように
「大丈夫だろ!心配してても何もはじまらねぇぜ?!」と
肩を叩きながら言った。
**
―私と先生は長い廊下を越え、螺旋階段を抜けて、
ようやく学園長先生の待つ部屋に辿り着いた。
先生はコンコンとドアをノックする。
「どうぞ」と学園長先生の声がして、先生は中へ入る。
私も後に続いた。「貴女がこの魔法学校に編入してきたアリスさんですね?私は学園長のリリーです。よろしくね」
にこやかに挨拶してくれる学園長先生。私もペコリと
会釈する。「突然ですが、貴女の魔法少女としての能力をお伝えします。それは―」私はゴクリと唾を飲む。
「それは―アイドルとなり、歌で魅了する能力です!」
私は思わず、「えっ!?」と声を上げてしまう。
何故なら、マリーが言っていたことと、ソックリ同じだった
からだ。凄いよマリー、予感的中!早くマリーに
伝えたいと、そわそわする私に学園長先生は再び口を
開いた。「まだ貴女の能力は、あります」
私はまた、「えっ!?」と声を上げてしまう。
マリーの言っていたことと、学園長先生が言っていたことが
同じだっただけでも驚きなのに、まだ私の能力があるなんて。
「それは―動物と話せる能力です。貴女、見たところ、動物がお好きでしょう?そんな貴女にぴったりな能力だと思います」
わぁ、嬉しい!動物と話せる能力だなんて!
私は昔から動物が大好きで、遊園地よりも動物園に
行きたいと親に言っていたくらいだ。私は一度で良いから
動物と話してみたかったのだ。嬉しさのあまり、私は
もう少しでピョンピョン跳び跳ねるところだった。

15:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/05(金) 20:02

―私は学園長先生に「ありがとうございます!」と
お礼を言って、部屋を後にした。
私はダッシュで元来た道を辿り、教室に着いた。
「あんた、学園長先生に叱られてたりしないわよね?」と
マリー。私はクスッと笑い、さっきまでの話をした。
「マジ?あたしの予感、的中したの?さっすがあたし〜♪」
そう言いながらブイサインするマリー。
「オメェ、能力が二つもあるなんてスゲェじゃねぇか!」
興奮した様子で、ラビスも言う。「えへへ…♪」と
照れ笑いする私。―素敵な能力を貰えて、良かった。

16:彩葉@雷葉 ◆Vg (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/04/06(土) 20:29

―そして、時間は過ぎ。
放課後になった。―…あれ、待って!私、帰れない!
だって家、無いし…。どうしよう?
「あの、家…どうしよう?私、無い…」
私は慌てて言葉がおかしくなっていた。そんな私にマリーは
「大丈夫、大丈夫‼この学校、寮制なのよ。ちなみに、私とラビスはおんなじ部屋よん♪四人部屋だから、ちょっと狭いかもね」
涙目の私を、安心させてくれた。
「更に、だ。オメェも俺達と同じ部屋だぜ?先生がそう言っててよ」うわぁ、嬉しい‼二人と同じ部屋なんて。
これから楽しくなりそう♪
―だけど。「―あれぇ?もう一人って、誰?」
私は二人に疑問を投げかけた。
「それは…見てのお楽しみよ!ウフ♪」と、ご機嫌なマリー。
そしてラビスも「ほら、行くぞ」と私に声をかける。
**
―ここが魔法学校の、寮。私は緊張して、頬が強ばる。
魔法学校本体(?)に負けじと、ドン!と聳え立つ寮。
486号室。その部屋の前で止まった。
「ここが俺達の部屋だ!入るぞ」ラビスはガチャッと
部屋に入る。すると、美人が部屋でくつろいでいた。
赤毛の髪が特徴的で、マリー同様胸が大きい。
更に、近付きやすそうなタレ目であった。
「お疲れさん、お先にくつろいでるでー」手をヒラヒラと
振り、笑顔を見せる美人さん。
「おう。お疲れさん!これ、差し入れだ」
ラビスはそう言って、コンビニ袋のようなものを美人さんに
見せる。「お、おうきにな〜」彼女は受け取り
ゴソゴソと探る。そして、ポテチのようなものを取り出し
「コレ、一緒に食べへん?」とこちらに差し出してくる。
それを受け取り、ラビスは口に運ぶ。
そんな二人のやり取りをジト目で睨むマリー。
「ちょっとラビス、アリスの紹介がまだでしょ?それに、アリスからしたら、アカネは知らない人なんだから。ポテチは紹介が終わってからね」バッとポテチの袋を奪う。「あ…!」と気付く
ラビス。「ダメダメなラビスに代わって、私が紹介するわ。こちらアリス。彼女は転校生よ。能力が二つもある、超一流魔法少女よん♪」とマリー。私はそんなんじゃないわよ〜
「はじめまして、アリス!よろしゅうな」と手を差し伸べてくれる
美人さん。「アリス、こちらアカネ。関西弁を喋る明るい美人よ。能力は私と一緒で、色仕掛け。それに、炎を操る能力も持ってるわ」と丁寧に紹介してくれるマリー。
「アカネ、よろしくね!」私も手を差し伸べる。

17:彩葉@雷葉 ◆Vg:2019/04/11(木) 20:28

全然描けていない…
明日更新します!


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