宝箱【短編集】

葉っぱ天国 > 短編小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:白猫◆9tk:2014/06/05(木) 00:03


箱の中を開ければ……ほら、思い出が詰まってる。

辛い思い出も、幸せな思い出も。

箱の中を開ければ……ほら、沢山の物語が詰まっている。

友情、恋愛、学校生活での出来事。

この箱は宝箱。

……そう、あなただけの宝箱。



……今の序章のつもりだったけど……下手だな、私。

ま、とにかく…短編集です!

私も体験談を元にした話もあります。

まあ、暇つぶしにでもなれば幸いです(笑)

2:白猫◆9tk:2014/06/05(木) 00:10


1「6月1日」


授業の前半。先生から6月1日についての思い出を聞いた。
雨の日……の出来事。

とある男の子が、一生懸命に練習し、初めてユニフォームをもらい……
それを、今まで練習を手伝っていた父親に知らせようと、自転車を急がせたらしい。
……けれども、交通事故にあってしまった。
その先生は、事故の現場に駆けつけ……その男の子に「頑張れよ」と人工呼吸をしたらしい。
……けれども、結局無理だったそうだ。

先生は言った。

「自分たちの命を大切にしてくれ」

……と。

先生は、「死」という言葉が嫌いらしい。……恐らく、このことがあったからに違いない。

今まで晴れていたはずだったのに……、ふと、窓の外を見ればその日を再現するように雨がしんしんと降っていた。


書き込む 画像 サイトマップ ▲上へ