初雪の思い出

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1:マイマイ:2015/09/26(土) 19:14

第一話「謎の転校生」


『ねぇ、出会いってなんだと思う?』
『知らない。そのままでしょ』
『じゃあ、人は何のために生まれてきたと思う?』
『……死ぬためかな?』
『人間はね、出会うために生まれてきたと、私は思ってる』

2:マイマイ:2015/09/26(土) 20:57

「早く席に着けー」
朝、手をパンパンと叩きながら、担任の三村先生が教室に入ってきた。
全員が席に着いたのを見計らって、三村先生、通称「みっちゃん」はドアの外に声をかけた。
「えーと、今日は転校生を紹介するぞ。小鳥遊!入ってきなさい」
数秒後、ガラガラとドアを開けて一人の女の子がはいってきた。
教室のあちこちから、可愛いという声が上がる。
その女の子は、教卓の前に立つと、軽く頭を下げてあいさつをした。
「小鳥遊風花です。小鳥が遊ぶと書いて『たかなし』と読みます」
よろしくお願いしますと、彼女は軽く頭を下げた。
セミロングの髪の毛がさらりと零れ落ちる。


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