夢小説12歳。

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1:ちくわのわーさん☆:2019/03/30(土) 22:18 ID:U0M

※ちょっと一部のキャラの性格を大幅に変えるので、12歳。ファンの方ごめんなさい🙇

早速あらすじを…

「想楽ちゃん」

勇気を振り絞って、想楽ちゃんの背中に声をかける。

「どしたの?」

いつもと変わらない、明るい笑顔。

「話が、あるの…」

「話…?」

2:ちくわのわーさん☆:2019/03/30(土) 22:18 ID:U0M

あ、基本カコ目線です

3:ちくわのわーさん☆:2019/03/31(日) 12:44 ID:9WI


「話…?」

こくりとうなずき、

「ちょっと、来てくれる?」

と、想楽ちゃんについてくるよう促す。

想楽ちゃんは不思議そうな顔をしながらも、「うん」とうなずいた。


無言で歩き、体育館倉庫の裏に来る。

「話って?」

想楽ちゃんが口を開いた。

私は振り返り、深呼吸をしてから、

「私、太陽くんに告白したの」

「え?」

この事は、想楽ちゃんに伝えていなかった。

告白したことも、



「振られたよ」



想楽ちゃんが目を丸くして、

「嘘でしょ?」

「太陽くん、」


少しの沈黙が訪れる。


「好きな子いるって…」

そう口に出した瞬間、涙がこみ上げてきた。

「カコ…」

と、想楽ちゃんが背中をさすってくれる。

その手の温かさに、涙がもっとあふれる。

「偉いね、頑張ったね」

うわああ、と、幼稚園児のように、声を出して泣いた。

本当に、本当に好きだった。


少しは、私に想いを寄せてくれてるんじゃないかって、期待してた。

でも、それは間違いだった。

太陽くんは、私ではない、他の子の事が好きだったのだ。

4:ちくわのわーさん☆:2019/03/31(日) 21:06 ID:9WI


太陽くんの好きな子は…

あの子だったのか。


『あの子』は、約1ヶ月前、このクラスに転校してきた。

『はじめまして。友利美桜(ともりみお)です。』

そう言って自己紹介をはじめた女の子は、ものすごく可愛い子で。

にこにこしてて、華奢で、色が白くて。

まつげが長くて、ぱっちり二重の大きな瞳。頬は桃色。

髪の毛は、少し茶色がかった艶のある髪の毛で、肩より少し長い。

とても可愛い女の子だ。

みんな、声には出さないけど、すごく興奮しているっぽい。

『じゃあ、友利さんも来たことなので、席替えをしましょう』

と先生が提案した。

えー…

せっかく想楽ちゃんと隣になれたのに。

横を見ると、想楽ちゃんも残念そうな顔をしていて、ちょっとホッとした。

**

結局、席替えをして、私と想楽ちゃんは離れ離れになってしまった。

でも、想楽ちゃんは美桜ちゃんの隣になって、『やったー』と嬉しそうにしていた。

それが少しショックだったけど…

美桜ちゃんは、華奢で子柄で、性格も天然で素直なので、自然とクラスの妹キャラとなり、人気者になっていって…

次第に、他のクラスの子達からも声をかけられるほど、この学年に溶け込んだ。

やっぱり、見た目が良い子はいいなあ、と感じる。

私もよく、『可愛い』と言われることはある。

男子からも『妖精さん』とか言われてるみたいだし…

自分でも、女の子らしくなれるように頑張っているから、嬉しい。

でも、好きな人に振り向いてもらえないなら、意味がない。

5:ちくわのわーさん☆:2019/04/01(月) 20:56 ID:yso


「美桜、もう告白されたんだって!」

想楽ちゃんがびっくりした様子でそう報告をしてきた。

「…すごいね」

「しかも、3人にだよ!?どんだけモテるんだって」



その3人の中に、太陽くんも入ってたりは、しない…よね。

「…気にすることないからね」

「…え?」

「小日向に振られたこと、気にしなくていいから。」



…想楽ちゃんは、そう言うけど…




実際、気にしないで過ごすっていうのは、もの凄く大変な事。




…そんな簡単に、言わないでほしい。




「…カコ?」




はっ。




私ってば、想楽ちゃんに…




「…ごめん、…忘れ物。」



そう言って、踵を返して、今来た道を逆走する。




「えっ!?ちょっと、カコ!?」




想楽ちゃんがそう叫んだのが聞こえた。




6:桃瀬&◆hw:2019/04/02(火) 12:38 ID:V/s

…どうしよう。


想楽ちゃんは、太陽くんに振られた私のこと、慰めてくれたのに。


「相原?」


と、聞き覚えのある声がした。


顔を上げると、皆見くんがいた。


「皆見…くん…」


「お前、遅刻するぞ。」


「…うん」


「…」


このまま一緒に行くの?


無理だよ…。


皆見くんはもう怖くなくなったけど、他の誰かに私たちが一緒にいるところを見られたら…


絶対に噂の的になる。


「早く行くぞ」


「…え、う…」


答えに困っていると、皆見くんが先に歩き出した。


とりあえず少し間を開けて、皆見くんのちょっと後ろを歩く。


すると、ある異変に気がついた。


「…太陽くんは?」


皆見くんがゆっくり振り向いた。


「…知らね」


絶対何か知ってるはずだ。


いっつも一緒に学校に来てるのに、突然一緒に来なくなった。


おかしい。


「何か知ってるんでしょ?」


「お前、これ聞いても傷つかないか」


「…っ…」


それは、私にとってマイナスの事なんだ。


でも、理由を知りたい。


「あいつら、昨日から付き合い始めたらしいぞ」


「…え?」


「…小日向と、友利。」


嘘。



なんで、



なんで、



まだ、友利さんのは来たばっかなのに。



しかも、隣のクラスなのに。



「今日から、一緒に行くことにしたらしいぞ」



皆見くんはそう言い、



「ほら」



と、私の後ろの方を指差した。



そこには、いつも見つめ続けてきた大好きな小日向くんと、子柄で、お人形みたいな可愛い顔をしている女の子がいた。



ー美桜ちゃん。



二人とも、ぎこちない距離で歩いていて、でもたまに、笑う事もあって。




その姿を見ているのが辛くて、思わず目を逸らした。



「なんでだろうな」



ふと、皆見くんが口にした。


黙って皆見くんの顔を見つめると、皆見くんは少し顔を赤くして、



「お前は、いいやつなのに、なんであいつは振ったんだろうな」



そう皆見くんが口にした瞬間、頭がかっとなった。




「ほっといて!!」



皆見くんを睨みつけ、走って皆見くんを追い抜いた。



決して振り返らずに。


7:ちくわのわーさん☆:2019/04/02(火) 12:41 ID:V/s

>>6
ちょっとウザい人がいたんで、そいつのニックネームで書いてみましたwww

8:ちくわのわーさん☆ 過去も未来も存在せず、あるのは現在と言う瞬間だけだ:2019/04/04(木) 10:04 ID:6KI

いぇあ

9:ちくわのわーさん☆ 握り拳と握手はできない:2019/04/04(木) 10:05 ID:6KI

メモ欄に#meigenってうつと、テキトーに名言が表示されるらしw

10:ちくわのわーさん☆ 卵を割らなければ、オムレツは作れない:2019/04/04(木) 10:05 ID:6KI

めっちゃ楽しい


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