>>ALL【絡み投下致します】
暖かな光が照らす幻想の人里、微かな三月花の香りに包まれて人々が行き交う明るい活気の昼さがり
平穏と緩やかで満ちた空気の中で、いそいそとした感情を持った小さな足音が、どこかへ足を急がせる
…見えてきたのは里の隅、暗がりが広がる中でそこに小綺麗な造りの家がひとつぽつりと待っている
「いおりせんせーい!」
元気な子供がひとり、息を弾ませて寂しげな扉をカラカラと開く
「はい、こんにちは」
椅子に腰掛けた、青髮の人がを読みかけの本を閉じて楽しそうに笑い、答える…
いくらか息をつけた家を祝うかのように爽やかな風が暗がりを吹き抜けてゆく
ずっと、ずっと前からそこにある平穏を愛でながら…